地球聯邦主義者の主張
・人類は褐色革命から不毛大陸宣言を経て、いよいよ主権の放棄とより自然な景勝の運営という或る種の境地に達したと言える。
・世界は相互の景勝を尊重するというまさに景勝の大前提に立ち返りながら、喜んで互いのその国家的主権を放棄しなければならない。
・これ以後は各々の地域民族のケシズム的意志こそが、嘗て国家と呼ばれた各地域の公的な最大単位を担うことになる。
・ケシズムの滲透を以て人類は遂に、地球連邦を結成する準備が整ったと言えよう。
・だが旧ケシズム主義者、いや、然う自称して居るだけの而も政治的には多数派の連中たちは依然として国家という概念に縛られて居た!
・これまでの俗的で丸で実現性の無い地球連邦主義は超国家的な発想に基いたより優れてより本格的な世界統合機構を追い求めるという手法に終始して居たが、三汎主義への集約とそれらの闘争を経てきた我々は寧ろ世界の統合機関がなるべく一見すると空虚で朧気でもしかすれば必要のないものであるかのようなものでなければならないことを既に知って居る。
・人々は国の防衛というものを国家による軍事的防衛ではなく生活安保のための人命警察作用や文化風土を保持運営する景勝警察作用及び景勝思想によるものと捉え、それが維持される状態のそれが国家に等しいものとした。
・従来のそれぞれの「国」はその国としての主権なるものを明け渡したわけでは全くないが、嘗てに云う政府だの議会だのの看板を掲げた組織が存在しないという事実ができてそこに空席が生れたように思えなくもないものだから、そこをそれとなく且つ今までの地球連邦思想よりは遥かに自然に埋めるそれが今日に在るべき我々の真の地球連邦主義の真実である。
・然う、雑談と小刻みな無数の反応とによって言論の成立した現代の人類には旧来の政府や議会などといった箱物はあまりに空っぽで形だけのもの過ぎた!
・本来は然うした形だけの頭上の統合機構は最初から地球連邦であるべきだった。遂に人類もその密かな悲願を果しつつある。
・同盟財団諸国は〇〇国の崩壊後の〇〇大陸への一般加盟国民の来訪禁止や市民間の通信交流禁止を布き、そして旧〇〇国構成州の全市民の域外移動を禁止して居るが、これは却って彼らの言う危険な地球連邦思想を温存し増殖させ確かなものとさせるだけの悪手である。
・皆、スカスカで意味が無さそうで役に立たなさそうで各地の景勝民族意識とはかけ離れて居る風な世界統合機関の一員となる意志に燃えて居る!
・〇〇国政府の崩壊はこの地の人々のあるべき理想を思い出させた。
・他の大陸では凝り固まった景勝がねっちょりとケシズムを構成しそれ以上にも以下にもならないことだろう。自分達こそが世界をその空虚さと形だけっぽさで率いていかなければならない。
・それは不毛大陸の精神を引き継いだものでありつつも、より癖をなくした新たな在り方であるとすることもできる。
・介入とは、特定の正義の国際介入軍!のような連合軍事組織が行うというものではない。
・介入をする、という地球のための人類のための心の底からの貢献心とそれに基く多数での合意が常に介入を介入たらしめる。
・つまり誰がどの軍事組織が実行に移そうと構わないが、不必要な只の帝国主義的侵掠をなして居るに等しい善からぬ軍事行動に走った者や集団は、また前述の多数での合意によって国際的に然るべき罰を受ける。
・合意、というのは然う聞くと実に曖昧であるようにも思える。
・然うだ。それが地球聯邦だ!
・それで居てその合意に参加して居る如何なる主体(共同体)にも一切の主権は無い!
・然うであるからして、そこには一切の差別思想や民族浄化思想も無い!
・世界に軍事上の境界線が存在しないはしないでも。
・もし世界中に悪質な侵掠戦争が蔓延り様々な虐殺蹂躙が繰り広げられて居たとしたならば。
・それは何処かの国の主権が守られて居て。
・何処かの国の主権が脅かされて居て。
・何処かの国の主権が奪われて居るからである。
・主権など何処の国も持ち得て居ないのならどうだろうか。
・どのような無茶横暴を働いても、それは明日の自分達に降りかかって返ってくるのだ!
・世界中が心ある介入者としての矜持を抱き、世界中が多数の正義に恐れ戦く。
・何?
・そんな正義がうまくいったことも、況してや本当の正義だったことも歴史上ありもしないだって?
・おい!今が何世紀だと思ってるんだ!
・歴史から連想するそれこそ古い正義たちの古い過去の失敗は皆。
・情報が届かず遮断され。
・嘘か本当か分からない物や文字に突き動かされ。
・モノクロの写真や映像の不気味さに引っ張られての恐怖心が尾を引いて居た。
・今は違う。
・今そこで話し呟き言葉や行動にしたことが丸で肉眼で見て居るかのような画で世界中のどんなに遠い所にもその瞬間に届けられ、信じられないほどすぐに理解を得られる。
・こんな世界で、インフラや情報が限られ偏って居た時代のような悲劇を人類が招くわけないではないか!
・人と人が皆、心と心で通じ合って居るとまで言うことはない。
・またそれぞれの地域的集団、各景勝的集団は皆、どんなに綺麗事を述べたとしても自分達の利益を考えて行動して居る。これを否定することはない。
・しかし心がどんなにバラバラであろうとも、視覚的に且つ印象的に且つ情報的に世界中が繋がって居るというのは、人類史上でも何より稀有な出来事である。
・世界中のどんなに縁遠い他人たちさえ生々しく色とりどりに見えるどころか其の息遣いまでも追うことができる。我々は、この時代の可能性を信じることで遂には人類の可能性をも信じ得るのだ!
・だからこそ此の地球の聯邦たるもの、国体や政府官僚組織を統一するものであってはならず。
・此の地球の聯邦たるもの、充実した情報社会の敢て機械的な人類愛による軌道修正、補正能力を信託すべし。
・心の有無は重要だけども、それは日常生活に於てのことだ。文化に於てのことであった。
・ここに、全地球の方向性の一致を望む。
・それは困難という災害に対しての、皆の整然で毅然とした素早い行動一つ一つであるべきとする。
・心の有るや、無いではない。
・それが、地球聯邦だ!
地球聯邦主義者の主張