黒狼哭く C1-P1『朝の風景1』
#百合 #ファンタジー #ミリタリー #高校生 #ライトノベル『黒狼哭く』不定期で断片的に投稿していくので、よろしければ読んでもらえると大変嬉しいです。(なお、未完のまま更新停止、非公開になる可能性もあります。未完の重作を繰り返して学んでいくタイプですので、あらかじめご了承ください。)
【あらすじ】富石県 珠菱市(とみいしけん たまひしし)の高等女学校に通う鳴波 紗桜(なるは さくら)は、当校の、銃装によって標的を倒す『銃術部』に所属するいち生徒である。ちょうど夏休みに入ってすぐ、彼女はある決断をすることになる。
――頭を射抜かれるのを感じた。
ゆっくりと、目を開けた。
思わずハッと上半身を起こす。とっさにおでこの真ん中を触った。……しかし、なぜ触ったのか、すぐに思い出せなくなってしまった。夢が原因ということは明確に分かるのだが、このようにして瞬とそれの内容を忘れてしまうのは、特に浅い夢によくありがちなことである。
思い出すのを諦めて、パタ、と左手をベッドに降ろそうとすると、ほんのりと、何か柔らかく、温かいモノが手に触れた。そっと見てみると、それは人の肩、そして、隣で、すーっ……と安らかな吐息を立てながら寝ている彼女――親友の、佐々木 舞香(ささき まいか)のものだった。
彼女は、しわくちゃの制服姿のまま、赤ちゃんのように両手を上げながら、とても深く眠っているようだ。
私は、熟睡する彼女の肩の手を頬に滑らせて、舞香のそれをむにゅ、とつまむ。「……うぅん……」と彼女は、少しだけむず痒そうに身体をよじる。
「……そっか。私たち、昨日から……」
ふっと昨夜のことを思い出して、私は赤面しているかと思うほど頬が照ったけれど、同時に至極幸せな微笑を彼女に向けた。
黒狼哭く C1-P1『朝の風景1』
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Bluesky (SNS) @ riribento