我ら工場ファクトリーズ 最終話

おはようございます。最終話のお届けとなりました!ついに帝国が攻めてくる!その時八騎ら三人は。お楽しみに。

最終話

 「我ら工場ファクトリーズ」
         (最終話)

          堀川士朗


初春。

邪なる進化帝国が埼玉第四工場の南地区に進撃を開始したのは午前九時半の事だった。


対電磁バリア機能搭載のミサイルによる飽和攻撃が行われる……!
高い塀に穴を開けるばかりではなく、ドーム状に展開している埼玉第四工場上空の電磁バリアを次々と破壊していく!
バリアが切れ、内部に侵入する帝国の自動化戦闘ドローンと埼玉第四工場の迎撃戦闘ドローンの間で、撃ち落とし合いが発生している。
脆弱となった塀には、帝国の戦闘車輌がロケットで追い討ちをかける。
大穴が穿たれる。
戦車からも特殊溶解徹甲弾が撃ち込まれ、塀を溶かしていく。
その穴から内部へと帝国兵が続々進軍していく。
雁行で展開している埼玉第四工場直属のパンダパワードバトルスーツ兵千人あまりが、竹グレネードランチャーを装着した笹ルトライフルで応戦する……!
竹グレネードランチャーが帝国の戦闘車輌を破壊していく。
笹ルトライフルはフルオートで射撃され、帝国の兵隊を殺傷する。

距離が詰められ、帝国兵との間で、やがて熱線ナイフによる白兵戦となるが、圧倒的な火力差は如何ともし難い。
兵士を一時撤退させ、榴弾に切り替えた帝国戦車の特殊溶解砲弾を食らったパワードバトルスーツは溶け、大火傷を負ったパンダ兵たちがむごたらしい悲鳴を上げてあちらこちらでのたうち回っている……。


午後二時。
中央地区の工場まで踏み行った帝国の軍隊。
監督官の一条毛谷洲が邪なる進化帝国の大型ロボット『ソーデス六型』に踏まれて、あっけなくぺしゃんこの肉せんべいになった。
陣頭指揮に当たっていた丸子菱安大佐も善戦虚しく戦死する……!
指揮系統に乱れが生じるパンダ兵らはもはや無力化されている。
一個連隊の残存兵力は、組織としてはもう壊滅していた。


避難の遅れた工員たちが次々と殺害されていく。
破壊された工場にはおびただしい数の死体が横たわっている。
人型をした、薄汚れたボロ雑巾のように転がっている。
邪なる進化帝国の戦車や戦闘車輌が、その死体を轢き潰して東地区や北地区へと進軍展開する。
大人しく投降する作業員らにも容赦なく銃火が浴びせられた……!
帝国はもとより捕虜は捕らないつもりだ。
キャタピラの音に、悲鳴や絶叫が乗っかってそこここから聴こえる。
製作途中の物品も製造ラインも全て破壊された……。


壊れて欠けたスピーカーからは工場ファクトリーズ社歌が、途切れ途切れに流れている。
生きている者は少ない。

♪行くぞ~
我ら工場ファクトリーズ
ザーザー負けるな
負けるな~
ダイ日本人ガガッ民共和国~
敵はザピーピー汚穢(おわい)の~
邪なるザーザー進化帝国~
民族浄化を旨とする~
負けるザーザーな
負けるな~
ダイ日本人民ザピー共和国~
母なるマザーガガガッの危機をば
ザーザー救わんがためにぞ~
今日もガガッ作るぞ
明日もガガガッ作るぞ~
未来を共にザピー創る~
我ら工場ファクトリーズ
夢見てザーザー走れ~
ガガッザザザッピー
ピーーー


夕刻となる。
工場に、邪なる進化帝国の国旗がいくつも掲げられている。
まだ散発的に戦闘は行われているが、もはや大勢は決した。
黒い煙を上げ、燃え盛る埼玉第四工場……。

八騎ら三人の行方は分からない。

生きている者は、少ない。


          終わり


     (2024年1月執筆)

我ら工場ファクトリーズ 最終話

最後までご覧頂きありがとうございました。また少しお休みを頂いて、秋頃に新作をアップ致しますのでよろしくお願い致します!

我ら工場ファクトリーズ 最終話

ついに帝国が攻めてくる!その時八騎ら三人は。お楽しみに。

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  • 掌編
  • 青春
  • SF
  • コメディ
  • 青年向け
更新日
登録日
2026-09-12

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