ヒトリボッチの元オウサマ
栄光は過去 栄華は幻影
頂から転落し
落ちぶれて薄汚れた男
誰も助けてはくれない
誰も見てはくれない
みんなお前を見切り
反旗を翻して排除したのだから
憐れで愚かな
ヒトリボッチの元オウサマ
栄光に驕り 見栄に踊り
栄華を夢見過ぎた
玉座に腰かけ 王冠を頂き
神美画の高天井を見て
自分は神に等しき傑物だと
見誤った
支える人 助ける人
死にゆくことを定めながら
国の未来を託した人
数多の人々のつながりと
血の滲む戦乱からの勝利があってこそ
お前は英雄となり王になれたのだ
されど
いつしか
感謝の言葉を忘れ
褒美の一つすらなく
権威を振りかざし
己の命令は絶対
己に侍り尽くし
従うことは当然
自明の理
だから全員従え
逆らう奴は皆殺し
……
……
……
だから全員が
お前を排除したんだよ
王にふさわしくないと判断した
殺されなかったのは
お前のあまりの怯えように
小水をたらしガタガタ震える姿が
あまりにも見っともなくて失望したのさ
殺す価値すらないと
見切られたのだ
まあ お前に待っているのは
孤独な餓死か病死か
はたまた誰かに殺されるか
最期はわからないが──
そう遠くない
確定した末路さ
ヒトリボッチの元オウサマ