同窓会とは・・何も関係のなく・・然しながら・・輝く・・美・・想い出とは・・素晴らしきことなり・・。

同窓会とは・・何も関係のなく・・然しながら・・輝く・・美・・想い出とは・・素晴らしきことなり・・。

数十年前の出来事とは・・どうという事もない・・とも・・。

卒業をしてから・・どのくらい経っただろう。

 卒業してから五十年以上経過しているだろう。
 当時とはあらゆるものが随分と変わった。
 校舎も校庭も・・入口である正門迄も・・。
 
 この同窓会を行うにあたり、かっての級友や先輩など、久しぶりだったが何らかの因縁があった者達に片端から電話を架けてみた。勿論、今更名簿などある訳も無し、例えば、一緒にバンドをやった際に「・・頼むからメンバーとしてベースを弾いてくれないか・・?」とせがまれ、公会堂での演奏の為に言われるままに参加したあの時のバンマスであり、同じクラスの同じ列の後ろの席に座っていた級友。
 大学時に同じ下宿の、ふすま一つ隔て下宿していた同じ高校・大学の先輩。下宿の最寄り駅の近くのマンションの親が購入した部屋に遊びに行った事が何回かあったが、そいつにも電話をしてみた。
 彼は地元では昔から有名な大きな本屋の息子だったが、小学・中学・高校から大学まで同じだった。その書店に電話をし、女性の店員に学友の名前を告げると今では親から引き継いで社長の身分だという。
 彼は何憚ることも無く気軽に受話器を取り、此方の話に万事対応し・・同じ記憶が蘇っているようで、話は弾んだ・・が、同窓会などはやったこともないようだし出た覚えもない、と言う。
 それでは・・と、同窓会ではなく、二人の共通の記憶をたどりながら彼是会話を続けた。小学校当時の学友で既に亡くなった者もいるとか・・マンションに同居していた実の姉が日本女子大卒だとか、私と彼の母親同士が同じ高等女学校卒の顔見知りだった事など。
 書店の社長は、まだ会話が長く続いた方だった。同じバンドのやつ等、一緒に演奏をした記憶もないという。先輩は私の事を記憶してはいたが、今は家も引っ越し・・「・・アンパンマン・・」どうやら孫の事のようだが・・あの頃の勇ましい姿は微塵も感じられない会話に終始した程度で受話器を下した。
 
 まあ、それも無理はない。
 突然数十年前の記憶を取り戻し・・その当時の境遇から感傷に浸れ・・というには無理があり過ぎる。
 
 今回は電話もかけなかったが、中学から大学まで仲の良かった友人がいた事を思い出す。
 富士宮市から静岡市に越境入学をしていた彼・・そいつの静岡市の下宿には何回か行ったことがあった。当時の私は小説本くらいしか読まなかったが、その友人は平凡パンチやプレイボーイなどと言う雑誌を好んで読んでいたり・・一人住まいでかなり自由をしていた。
 加山雄三やBeatlesのファンだった事から二人の話題がそちらに関連する事で盛り上がったことも何度か・・。
 しかし、今日の同窓会に来るとの約束をした者は一人もいなかった。
 それなのに・・私は、随分新装された高校校舎の教室にポツンと座っている。
 

 本日は休日で校内には誰もいないようで・・人の気配すらうかがえない。

 余程暇人で無ければ・・私のような真似は絶対にしないだろう。

 黒板は相変わらず、椅子も机もそれほど変わりはない。

 ふと・・座っている机の引き出しが目に入り・・何も入っていないだろうとは思いながらも・・何気なく引き出しの取ってに手をかけ・・少し開いてみる。

 何もないだろうと思っていた引き出しの中に・・あの当時のものと思われる週刊誌が・・。

 
 突然、開けてもいない教室の窓から一陣の風が入り込んできたような気がした。

 風がめくっていく週刊誌のページ・・。

 あるページで止まる。

 いや・・はっきりとした記憶が・・。

 あの頃、初めて見て感動をした・・あの・・ページ。

 当時はTVでも映画でも、今のようなあからさまなエロスの表現が見られる事はない・・そんな時代。

 開かれた頁の写真には・・ボウリング場でボウリング球を持った・・実にスタイルの良い色の白い女性が・・。

 女性は此れから・・並んでいるピン目掛け・・球を転がす体勢に入る。

 後ろに手球を持った手を下げてから・・体が前にスライド・ステップ・をしていく・・極自然な・・当時はボウリングが流行していたから・・。


 ただ・・普通の姿では無い点だけが・・通常のボウリングとは異なる。



 あの時のまま・・。



 後ろ向きの女性は、一切、身に衣服をまとっていない。



 一瞬・・強烈なインパクトを感じる。


 後ろ姿の・・素晴らしくスタイルの良い肩から足の先まで・・モデルなのだろう・・。


 猥褻感など・・微塵も感じられない。


 

 私は誰もいない教室の扉を閉め・・廊下を歩き・・校門を出・・元の自宅へ歩き出している・・。



 しかし・・この町には・・既に私の家はない・・両親が亡くなった後家は取り壊したから・・。



 私は・・静岡駅に向かおうとしている・・もう・・何も縁のないこの町に来ることは・・二度とないだろう。


「・・それにしても・・素晴らしいフォルムだったな・・感激だ・・」



 女性が衣服を脱いだ様で・・最も美しく感じるのは・・後ろ姿のみ・・しかも・・その背を見せながら・・ボウリング球を・・ピン目掛け・・素晴らしくきれいな両足でバランスをとりながら・・球を転がす様・・。
 あれが、前であらば・・一門の価値もない。
 片から足まで・・いや・・お尻など気が付かない程スタイルが良過ぎた・・。



「・・Good by・・miss bowler・・」

 そう呟きながら・・思わず・・ジャンプ・・何処までも・・高く高く昇っていき・・私は・・次第に・・青空の彼方の真っ白な夏の雲に紛れ・・もう見えない・・。



 

同窓会とは・・何も関係のなく・・然しながら・・輝く・・美・・想い出とは・・素晴らしきことなり・・。

オリンピック発祥の地とされるギリシャ・・一説には衣服をまとわない・・などとも言われ・・そんなことない?
ああ・・そうなんだ・・?

同窓会とは・・何も関係のなく・・然しながら・・輝く・・美・・想い出とは・・素晴らしきことなり・・。

若い頃三田一枚の写真の印象は素晴らしく。 最後に・・もう一度見せてくれたのは・・一体・・誰だったのか・・最早・・それさえも・・どうでも良い・・究極の美の再現・・とは何だったのだろう・・。

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更新日
登録日
2026-06-20

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