道を歩いていて声をかけられた。
それが・・そもそもの始まりだった。
奈良市から久し振りに東京へ出たところで・・漱石に会った。
音楽関係と出版関係先に、ちょっと用があったに過ぎないが・・まあ、大したことでもないが・・。
私は現在五百をとうに超える楽曲と二百をとうに超える自作品を持っており、そんな事も多少関係をしたので・・はるばる東京まで。
YouTubeは兎も角もGoogleという会社は、暴力的且つ強欲な上に嘘つきで・・一時縁を切った。そこで、試しにサウンドクラウドというところと話をしてみようかと思う。
とは言っても・・海外の会社で東京都は縁も無さそうとは感じた。
それで・・その目的は反故にする事にした。
しかし、出来ればlive演奏を試みたい。日比谷の野音は・・改築中だし高額だ。何処にしようかと銀座通りを歩いていると・・。
「・・やあ・・漱石ではないか?」
聞き覚えのある声の主を振り返ると・・夏目漱石に違いない事に気づいた。
それに伴い芥川竜之介や志賀直哉の顔も浮かんだが・・皆元気だろうか?一瞬そんな事を考えた。
「・・君?相変わらず木曜会を?」
「・・ああ、まあ、文学でも良いものが出来ないか、目下悪戦苦闘中でもある」
「そりゃあ結構だ。まあ、皆の活躍を期待しているよ」
漱石の表情が変わり
「・・ところで・・君はこんなところで何かご用事でも・・?」
私は・・少し遠慮がちに
「・・うん・・いや・・私は音楽にも関心があり・・自らしたためた小説に楽曲を付して・・出来れば、映画などをつくりたいと考えているんだが・・」
「・・ほう・・それは・・しかし、映画とは?」
「・・うん、まあ、小説は文章だから・・行ってみれば動かなく演じる役者も不要とするが・・映画とは実際に舞台で役者たちが小説・シナリオ・に基づき・・いわゆる動きが加わり・・踊りなどや音楽も奏でられる・・というもの」
「・・ほう・・良くは分からないが・・芝居の近代的な物・・とも解釈できそうだ」
続く
道を歩いていて声をかけられた。
そして、それで・・そもそも全てが終わった。