とある日の甘く幸せなひととき

#リバリバSS企画~この空の下で~
しろ🍀(@shiro619_)さんの企画に参加させていただきました、リバ×リバ(リバースブルー×リバースエンド)の二次創作SSになります。
https://x.com/shiro619_/status/2083161010333225397

チョコのように甘いかもしれませんが、きっと気の所為です。
※一部オリジナル設定を使っているところがあります。公式設定ではありませんので誤認しないでいただければ。

平凡な日々はどうしてこんなに愛おしいのだろうか?(哲学)

ある晴れた日の事。

ORANGEのFortress【アンサー】が大量のお弁当を両手に抱えて歩いていた。危なげなバランスで持っていたので、これは危ないな、と思って思わず手を差し出していた。

「運命くん!?どうしたの急に(絶対に出会わない道を選んだつもりなんだけどな……)このお弁当?なんでもないよ、本当に、そう、ORANGEのみんなに食べてもらおうと思って!」

「……怪しい、よね?しょうがない、ついてきて――」


そこはGARDENの居住区の近くの農業地帯。

庭師(ガーデナー)の人々が、農作業をしていた。


「みなさん~!ご飯お持ちしましたよ~!」

庭師の皆は慣れた様子で、アンサーが持っていた大量のお弁当を一つずつお礼を言いつつ受け取っていく。

「……何をしているか、って?少しでも庭師のみなさんになにかできないかなって思って。時々お弁当の差し入れをしてるんだ♪」

「運命くんのラーメンほど絶品!とはいかないけど、私も料理は得意だからね♪」


確かに、庭師の皆は方々に腰掛けて食事休憩として、アンサーの持ってきたお弁当に舌鼓を打ち、美味しそうに食べている。

なるほど、これは確かにアンサーらしい世話の焼き方だと思う。自分のできる分野を最大限に活かすという彼女らしいやり方だ。

「運命くん?運命くんも良かったら食べない?遠慮しなくても大丈夫、いつも少し多めに作ってきてるから」


余った分はエラーやオーバーフローなどのORANGE面々に主にお願いして食べてもらっているらしい、あとたまにメイズママにもという。

ORANGEの面々が文句を言わないのは納得できるが、メイズママも毎回食べているなら、味に保証付きということだろう。別にアンサーを疑うわけではないが。

「運命くん、食べてくれるの?嬉しい!それじゃあ、はい」

そういって渡されたお弁当を受け取ると、まだほんのり温かい。その温度は、この気候のせいだけではないだろう。


まずは白米を一口食べてみる、ほんのり塩加減が効いていて、美味しい。

直射日光(というべきかはさておき作物を育てるために必要な光はあるわけで)の中で農作業をしていれば、自然と塩分が体内から汗となって排出される。

そういう、塩分補給も考えてのことであろう。料理の味はもちろん、食べてくれる人にとって一番良いのは何なのか、それを正答する、彼女らしい。

他にも、焼き鮭や里芋の煮っころがし、ひじきの和え物にカップで飲める用のお味噌汁までついている、至れり尽くせりの和食だろう。

気づけば、私はすっかり夢中になって、完食してしまった。


ごちそうさまでした、そういうと彼女は

「お粗末様でした。……どう?美味しかった?」

上目遣いで不安げに聞いてくるアンサー。そもそもこの流れが「正当から完全に外れているイレギュラー」なのだから、不安になるのも当然か。

本当に美味しかった、本当に。そうアンサーに告げると

「わーい、運命くんに褒めてもらっちゃった~♪」

と、すっかりご機嫌に。


そして不意に、なぜ炊き出しのようなことをやっているのか聞いてみたところ

「私たちは神域の中で、それこそ食べるものもないような悲惨な光景を目にして、実際に飢えに苦しむ人も見てきたわけじゃない?」

「だから、理屈では説明つかないけど、たぶん、贖罪行為なんだと思う、自分勝手な、だけどね」

そういうと、ちょっと寂しそうに笑うアンサー。


「……え?今度いつ、お弁当持ってくる日にしてるかって?それは明後日だけど……」

サッと自分の予定表を確認する。よし、明後日と前日は手が空いた時間が十分ある。

「……何かお返し、期待してもいいのかな?楽しみにしてるね♪」

サラッと楽しみにされてしまったが、ちょうどそのようなものを用意するつもりだったし、問題はない。


ひとまず感謝を告げると、私は明日の下準備のためにこの場をあとにして、購買部へ向かう。

そして購買部で目的のものを一通り買い込むと、運命屋に向かう……そこには意外な先客がいた。

「……わっ、運命!?勝手に厨房使わせてもらってた、スマン」

そこには【レアリザス】がいた。そして厨房には何やらいい香りが漂っている。

「家族のために、主に【シオン】がねだるから、パンケーキを焼いていたのさ、運命も食べるか?」

……!パンケーキ!それは非常に都合がいい。そしてパンケーキを一口いただきつつ、あるものをレアリザスから借りたのであった。


~~~


そして次の、アンサーがお弁当を配る日、私は保冷剤で周りを囲った小さなタッパーを持ってアンサーがいるであろう場所に向かっていた。

「……あっ、運命くん!こんにちは、約束通り、なにか持ってきたみたいだね?」

チロっと舌を出して、待ってましたと言わんばかりで出迎えてくれたアンサー。

そのアンサーに、手元のタッパーを差し出した。

「んー?なんだろ、これ?」

中はココアパウダーで満たされている状態、何なのか検討はつかないだろう。

そして私は、そのココアパウダーの中に指を入れて、何かを摘んで取り出すと、アンサーに「アーン」ってさせる。

アンサーはちょっと恥ずかしそうにしながらも、アーンをしてくれたので、そこに摘んでいた物体……生チョコを落とす。


そしてアンサーが味わって咀嚼し終えて、次の瞬間。

「運命くん!これ、すっごく美味しいよ!丁寧にラッピングされていたらお店で売っていてもおかしくないよ!」

そう言ってもう一つ、と摘んで食べるアンサー。

「……凄く簡単にできる?ただ時間がなくて形を整えるまではいけなかった?十分だよこれで!」

ルンルンになりながら、もう一つ食べようとして、何やら悩んでいる。どうやら女性の体型の悩みはいつの時代も尽きないようで、それはさておき。


「これ、2日で作ったの?すごーい!」

塩分補給をアンサーが庭師の皆に提供しているから、アンサーに糖分補給をね、と

「うわ~ありがとう、運命くん!そこまで私のこと気を使ってくれて……嬉しい♪」


「運命くんが良かったらなんだけど、この生チョコの作り方、私に教えてくれない、かな?」

大したものではないよ、と言いつつ、レシピを書いて渡す。本当にシンプルなものである。

「これだけでできちゃうの!?本当に形を整えるだけでお店で売っててもおかしくない、っていうのはそんなに間違いじゃなかったんだね♪」


美しく、きれいな空の下で、ちょっとのんびりとした時間。

……でもそろそろ……

「あ、暑さでチョコレートが……」

ということで、運命屋の冷蔵庫にしまってくるね。あと『ゴムベラ』をレアリザスに返さないと。

「なるほど、レアリザスくんがゴムベラを提供していたのね、それで謎は全て解けたわ!なんてね♪」

それじゃあ、しまってくる。またね。

「うん、今日はありがとうね♪」


???
[……計画通り]

さて不穏な一言も気の所為ということで
美しく、きれいな空の下で――
穏やかな日常の一幕でした。

~fin~

おまけ:簡単!生チョコのようなものの作り方!

材料

板チョコ:お好みの分量。
ミルクチョコをベースにホワイトチョコを多く入れると甘めに、ビターチョコを入れると大人の苦さが加わります。
私の好みはミルクチョコ3枚:ホワイトチョコ1枚

水飴:適量
湯煎したチョコに混ぜるのでそんなに量は必要ないです。柔らかくしたいなら水飴多め、硬いのがいいなら少なめ。

ココアパウダー:少々
生チョコにコーティングするだけなので分量は適当でOKです。
面倒ならタッパーの底が見えない程度をタッパーに入れればOK

これだけ!


工程

1.板チョコを湯煎で溶かします。
適当な容器の中に熱湯を用意して、それとは別に金属製のボウルを用意します。
板チョコを手で割って、金属製のボウルに入れて、ボウルごと熱湯につけて熱で溶かします(その際にボウルの中に熱湯が入らないようにね)

2.溶かした板チョコが入ったボウルを熱湯から取り出して、ボウルの中で溶かしたチョコに水飴を加えながらゴムベラで切るように混ぜていきます。
この時入れる水飴の量で、最終的な硬さが決まります。

3.適度な硬さで良いと思ったところで、2.で作ったものが入ったボウルを水で濡らして絞った布巾の上などに乗せて、常温で30分ほど寝かせて粗熱を取ります。

4.タッパーにココアパウダーを入れて、3.で作ったチョコ+水飴の物を、一口大などの食べやすいサイズに手で千切って入れて、上からココアパウダーを軽く振りかけます。

5.そしてタッパーごと冷蔵庫で一晩寝かせれば完成!


4.でちゃんと形を整えて切るなどして形を作って、アラザン(クリスマスケーキとかにかかっている銀色の食べられるつぶつぶとかお砂糖から作った食べられる飾りのもの)やホッピングシャワーなどでデコレーションして箱に詰めてやれば、お店で買ったかのような高級な手作りチョコ感が出ますね。
ラッピングは結構頑張らないとかもですが。

お手軽クッキングでした☆

とある日の甘く幸せなひととき

チョコっとれーとは実際に作って食べると本当に美味しいです、オヌヌメなのです。
ちょっとちょこっと幸せの輪なのです~☆
※ガーデナーの具体的な活動に関してここまで詳細には公式で定義はされておりません、オリジナル設定になります。

とある日の甘く幸せなひととき

世界線"346"GARDEN その閉じられた"箱庭"で起きる小さな物語 ある晴れた日のこと。 ORANGEのFortress【アンサー】を見かけた主人公【運命】は 日常の中にある当たり前ではないけれども当たり前にしたいであろう、尊い優しさを目の当たりにする――

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-06-08

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. 平凡な日々はどうしてこんなに愛おしいのだろうか?(哲学)
  2. おまけ:簡単!生チョコのようなものの作り方!