詩
感動と知性
感動を伴わない知性と
知性を伴わない感動がある
あなたはどちらを選びますか
でもよく考えたら
どちらも人間には体感できないのでしょう
感動と知性の間で揺れ動く
そうして何かを表現しようとする
感動の押し付けは嫌いだけど
知性のひけらかしも嫌いだ
いい塩梅にするのはどうしたらよいか
また日曜の夜
しんどい
しんどい
怖い
つらい
まあでも俺が悪いのだけれど
大半は自分で思いこんでいるだけ
自分で自分を追い詰めている
でもそういう生き方しか知らない
ああいやだ
疲れる
ずっと寝ていたい
しんどい
今週末も何もできなかった
細胞
人間はAIを作れても
まだ一つの細胞も作ることはできない
土を作ることもできない
無機物と有機物との間の壁
自己組織化する生物たち
生命体は何を演じているのだろう
川底の小さな虫も
花壇に咲いている植物も
体内の菌類も
何を奏でているのだろう
どうして聞くことができないのだろう
偽装
偽装の努力を終えることができない
偽装しか知らないのだ
もう何も書けなくなるだろう
俺は言葉からも見放されるのだ
もう終わりだ
何もかも終わりだ
倒錯劇場はそろそろ閉幕する
しかし終焉した後にどう生きていけばいい
根拠のないうぬぼれ
私の文章に魅かれる人もいるらしかった
そんな人がいるなんて思いもよらなかった
どうせ誰も読んでいないだろうと思っていたから
私に魅かれる人はたいてい私のことを嫌った
私を受け入れてくれる人はほぼいなかった
どうして嫌われるのかいまいちわからなかった
私はできるだけ本当のことを言いたかった
嘘は言いたくないと思っていた
自己愛を解体する作業はつらいものだ
詩を書いたことがない
詩なんて書けないよ
そんなたいそうなものは書けないよ
私が書いているものはなんだろう
ただだらだらと垂れ流しているだけ
嘘ばかり書いている
もう言葉も出ないね
またこれから嫌なことがたくさんある
つらいことも山のようにある
だからまた何かを書きたくなるのだろう
ある音楽
情緒がない
起伏もない
感受性を刺激せずに通り過ぎていく
訴えようとしてこない
感情なんてその程度なのだろうか
静寂であればいいというものでもなさそうだ
どこかへ連れていくという感じでもなく
心地よさを感じさせるものでもなく
私たちの中にまだ法則は眠っている
知らない定理がまだある
読書の効用2
勿体ぶった偉そうなことが言えるようになる
思ってもないことが突然言葉として出てきてしまう
次第に思考が暴走し始め思考の奴隷となる
適切に思考することがわからなくなる
思考が勝手に自分を連れていく
そうして思考が未知の感情を体現させてくる
言葉というものはおかしい
人が制御しているようで実際は制御できていない
人と言葉の関係性はよくわからない
普通でいたかった
普通に生きていければよかったのに
文学や哲学にはまってよけいにこじれていく
そして頭も悪くなっていく
一体何を得たというのか
やめたいのにやめられないだけ
うまく生きられないから読むのをやめられなかった
漫画もアニメもゲームも縁遠くなっていった
それらはいつの間にかイケてるコンテンツになっていた
頭の中にある歪んだ思考が解放されたがっている
そういうことにしておこう
せこい自虐
先回りの自虐ほど興覚めさせるものはない
もういいから黙っとけよ
卑怯な意識家による防衛のための自虐
見えすいた演技はいらないよ
自分を守るために自分をあらかじめ下げる
自分を偽ったつもりになって卑下する人間
しかしそういう人間の丸腰はもっと痛々しい
やっぱり生まれてくるべきじゃなかったね
どこにも居場所はないんだよ
詩