読書と夜6
僕の考える純文学の最高峰は、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」だ。
それを超える傑作をと、燃えるのは若い頃の作家にありがちだが····
少し年をとった後の僕も、まだその憧れを捨てきれないでいた。
確かに僕は28の時、「天外の魔術」を書こうと試みた。
周りはそれをパクリだと言っていたが、何も根拠はなかったし、そもそも読んですらいないのではないかと思っていた。
とある雨の降った日、僕は、近所の公園で、とても美しい猫を見つけた。茶色と白の混血種のように見えたが、調べてみるとノルウェージャンフォレストキャット、という種類だった。
猫を家に連れて帰りたいのだが、この家で猫を飼うことは禁じられていた。
そのことで僕は親と少し揉めた。
それから3ヶ月後に僕は、独り立ちして猫を家で飼うようになっていった。
傑作の夢はまだ捨てきれない。そうして構想はできてきた。
読書と夜6