魔術師・守屋愛と夢幻鉄道の旅(2)【蒲郡駅】
第1章 時空の概念
西三河のご当地アイドルグープ・みそ娘の忍は、岡崎駅で現実世界から夢幻世界に迷い込んでしまった。そして謎の魔術師・守屋愛に出会い、一緒に夢幻鉄道に乗り込むこととなった。
忍「次はどこで停車するんでしょうか?」
忍がそう聞くと、守屋はコーヒーを一口すすってから答えた。
守屋「私は名古屋で夢幻世界に迷い込んだ。その後、岡崎駅であなたと出会った。」
忍もコーヒーを一口飲んでから言った。
忍「じゃあ、この列車は東に向かっているんですね。」
守屋「フフフッ。ここは現実世界の時間と空間の概念が通用しない、いわば夢の世界。現実世界の尺度では測れないわ。」
忍「いつ、どこに着くかも分からない、ということですか?」
守屋「いえ、夢の世界と言っても、眠っている時に見る夢のような、突飛なことにはならないと思うわ。まさか、いきなりニューヨークやイギリスに着くことはないでしょう。多分、あなたの推測は当たっている。」
忍「この列車は岡崎から、さらに東へ走っているんですね。守屋さんは名古屋でこの世界に迷い込んだと仰いましたが、名古屋で何があったんですか?」
守屋「その件は、追々話すわ。」
第2章 海岸を走る列車
忍は車窓からの景色を話題にした。
忍「車窓から見える景色は、意外と普通なんですね。」
守屋「そうでもないわ。時々、夢の中みたいに、変なものが見えたり、おかしなことが起こったりする。」
忍「やっぱり夢幻世界は、現実世界とは違うんですね。」
守屋「ほら、この列車、どんどん海辺へ向かっているでしょう。」
忍「本当だ!このままだと海の中に入ってしまう。」
守屋「心配することはないわ。何度も言うけど、ここは夢の世界で、この列車は夢幻鉄道。海の上を走ることができる。空を飛ぶことも、宇宙空間を進むこともできる。」
忍「銀河鉄道999みたいですね。あっ、守屋さん。この列車、本当に海の上を走っていますよ。」
守屋「多分、海岸から回って蒲郡へ向かっているのかもしれない。」
忍「今度の停車駅はきっと、蒲郡駅ですね。」
忍がそう言った瞬間、列車が何かの衝撃で激しく揺れた。外から攻撃されたようだ。
忍「キャアーーー!!」
守屋「蒲郡の魔物が出たようね!!」
忍「蒲郡の魔物って・・・なんですか?!」
守屋「メヒカリよ!」
守屋はそう言うと、魔法の杖を取り出した。」
第3章 メヒカリとの戦い
忍「メヒカリって何ですか?」
守屋「三河湾に生息し、蒲郡沿岸に現れては人間を食らう魔物よ。目から強力なビームを出して攻撃するの。」
守屋は列車の外に瞬間移動した。車窓から、メヒカリと対峙する守屋が見える。
忍「すごい!あの人、本当に魔法使いなんだ。」
守屋とメヒカリの壮絶な戦闘が始まった。メヒカリは両目からビームを出して攻撃する。ビームを避けながら、守屋が魔法を繰り出した。
守屋「火炎呪文!地獄の業火よ!!メヒカリを焼き尽くせ!!!」
しかし、メヒカリは大きな波を起こして、襲いかかる炎を打ち消してしまった。メヒカリは容赦なくビームで守屋を攻撃する。
守屋「防御呪文!魔物の攻撃を跳ね返せ!!」
守屋はバリアでビームを跳ね返し、別の呪文で反撃した。
守屋「氷結呪文!海水ごと氷にしてやる!!」
氷結呪文により、メヒカリは周囲の海水ごと氷結してしまった。
忍「やった!守屋さんが勝った。」
守屋が瞬間移動で車内に帰ってきた。
忍「守屋さんは本当に、すごい魔法使いなんですね。」
守屋「フフフッ。私はただの魔術師よ。」
メヒカリの攻撃が止み、列車は無事に蒲郡駅に到着した。
第4章 次の駅へ
忍「蒲郡駅に着きましたけど、下りてどこかに行きますか?」
守屋「今回はやめておきましょう。メヒカリと戦うために外に出たけど、蒲郡には手がかりはなさそうね。」
忍「守屋さんほどの魔術師でも、魔法でこの世界から脱出できないんですか?」
守屋「霊能探偵がやっかいな呪具を使ったみたいでね。私の魔術だけでは無理みたい。」
忍「霊能探偵のやっかいな呪具・・・どうにかする方法はないんでしょうか?」
守屋「この旅でそれを探しているのよ。どこかに割れ目か何かがあるかもしれない。そこを魔力で攻撃すれば、なんとかなる・・・かもね。」
忍「でも、ここは永遠無限の夢幻世界。そんな割れ目を見つけるのは、砂漠で宝石を探すようなものでは・・・」
守屋「確かに難しいことだけど、そんなムリゲーではないわ。霊気、妖気を感知する能力があればだけどね。」
忍「私にはそんな能力ないから、守屋さんの魔法に頼るしかなさそうですね。」
守屋「私が夢幻世界に迷い込んだのには理由がある。でも、霊能力のないあなたがこの世界に迷い込むなんて、普通ありえない話なの。何か理由があるはず。突破口もそこにあるのかもしれない・・・」
守屋は腕を組み、何やら考え事をしている。やがて列車が動き出した。忍も物思いにふけりながら、車窓からの景色を眺めていた。
魔術師・守屋愛と夢幻鉄道の旅(2)【蒲郡駅】