メイドカフェは今日も銃弾が飛び交う
〜どうしてこうなった〜
私、リナ。櫻井高校に通う、ごく普通の女子高生。
…だけど、バイト先がメイドカフェっていうのが、ちょっと変わってるところかな?
今日は、そのメイドカフェの初出勤日!
楽しみだなぁ…
そう、これは数時間前の私の気持ち。
まさか――
メイドカフェが地下800メートルにあったなんて。
地下666階。狙ってるよね????????
「????????」
「いらっしゃいまs…あれ、メイド服?」
「あ、新入りですっ!」
「なるほどね。えっと、リナさんであってる?」
「はいっ!」
「じゃあ、これ」
手渡されたのは――
拳銃。それと弾。
「え、自殺っすか???????」
「ううん、〈射殺〉用ね。〈刺殺〉は初心者には向いてないもの」
「え、あ、え?????」
「ようこそ――」
『メイドカフェ“じぇのさいど”へ!』
最狂メイドは萌える
今日で出勤1週間目。
もうすでに酷い目に遭っている。
まず、人体改造。
死ななくなった(!?)
次に、萌え萌えきゅんの練習。
まあこれは…まだマシ。
そして今日のフィナーレは――
「え、毒味役?」
「大丈夫大丈夫、まだ3mgしか入れてないから」
「入れてる時点で嫌なんですよ!!!!!!」
毒薬メイドのリンさんが
普通の顔で毒を混ぜている。
怖い。
口元がちょっと笑ってる気がするけど
本人曰く自然現象らしい。
そんな時だった。
ツユリさんが言った。
「今日はね〜」
「ある伝説のメイドが来るんだよ♡」
「嫌な予感しかしない」
その瞬間。
<ガッシャァァァァン!!
天井がぶっ壊れた。
「し っ て た」
私は悟った。
この店で普通の来店は存在しない。
天井を突き破ってきたのは――
赤い眼。
血の付いたナイフ。
そして
満面の笑顔。
「????????」
私はフリーズした。
なぜなら
この人
全身返り血まみれ。
でも
めちゃくちゃ可愛い。
「どしたんそんなblueな顔しちゃってさ?」
「ほんとに顔面蒼白の方のブルーですよ!!!!!!」
ツユリさんが手を振った。
「あ、キャラ〜」
その人物はくるっと回って
スカートをつまみ
優雅にお辞儀した。
「あ、自己紹介が遅れてたわね、」
そして言った。
『ごきげんよ〜♡
キャラ・ドリィメル=ミラクルちゃそだぉ⭐︎』
「どちら様でございましょうか????????」
「あ、この子ね」
ツユリさんがさらっと言う。
「最狂メイド」
「いや見た目に対して喋り方萌え!!!!!!!!!!!!!」
「でもこの子趣味“じぇのさいど”よ?」
「虐殺ううううううう!?!?!?」
キャラは頬に手を当てて笑った。
「しっつれいだなぁ〜ツユリちゃそは♡」
「キャラはみんなが」
「天国へ行けるようお手伝いしてるだけだぉ♡」
私は思った。
(この人、、、)
(やばい!!!!!!!!!!!!!)
キャラが私をじーっと見る。
赤い目。
にこにこ。
「新人?」
「はい!!!!!!」
「へぇ〜」
キャラは笑った。
「もう選択済み?」
「なにを!?!?!?!?」
キャラはナイフをくるくる回した。
「大丈夫だぉ♡」
「新人ちゃんは」
「まだ殺さないから♡」
「殺す予定はあるんだ!!!!!!!!」
ツユリさんがパンパンと手を叩く。
「はいはい!」
「新人歓迎会やるよ〜!」
キャラが手を挙げた。
「ケーキ切る?」
リンが言った。
「毒ケーキありますよ」
「普通の歓迎会にして!!!!!!!!!!」
はじめてのおきゃくさま(泣)
今日は初めての客担当。もうだいぶ慣れたけど担当するのは慣れてない、、、
「1、お客様には笑顔で接すること!」
「2、キャラたそみたいに華麗に切り分けること!」
「何を!?!?」
「ひと!!!!」
「怖い!!!!」
ニッコニコでサイコ発言。やっぱ慣れない。いや慣れるほうが怖い。
「3、指ばきゅーんは本気で狙撃!」
「死ぬって!!!!」
そう、ツユリさんをはじめとしたここのメイドたちは指鉄砲で(物理的に)心を打ち抜くことができるのだ。理屈?知らない。
「4、、、、、」
思いっきりリンが息を吸う
「いらっっっっっっしゃいませええええええええご主人様ああああああああっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」
「このくらいの声で言ってください」
「いや落差!!!!!」
鼓膜がまだ痛い。いやこの人体育会系だったっけ????????
「5、決め台詞は、、、」
『地獄の果てで燃え燃えきゅん♡』
「怖い怖い怖い怖い!!!!!!!!!!!!!」
ハートマークしれっと作ってるけど可愛いより怖いが勝つ。
<ガチャ
初めてのまともな来店に逆にびっくりする。
「いらっしゃいませ!ご主人様!それともお出掛けなさりますか?」
「どこへ!?!?!?!?」
「あの世!!」
「????????」
さっすが最狂メイド。もうナイフを準備している。
そして気づいた。そのセリフを言った意味に。
「ライバル店の店長やんけええええええええ!?!?!?!?」
ツユリさんが叫んだときに、気づいただけだけど。
「やっぱこの店こわぁい♡」
うぜぇ、としか思えなかった。なぜなら、、
ライバル店『きゃんでぃ』は嫌いな奴がバイトしてるから!!!!!!!!!!!!!(圧倒的私情)
そんな気持ちにいち早く気づいたのは、キャラさんだった。
「ふふ、やっぱここに就職した時点で選択済みだぉ♡」
そう言って、渡されたのは、、、
あさるとらいふるぅ⭐︎
「いやいやいや流石に!!!!!流石にやりすぎですって!!!!!」
「相手を見てみて、あれ絶対防護服着てるでしょ」
「メイド服って防護服なんですか!?!??」
言い終わるか言い終わらないうちに、なんと相手から撃ってきた。
「相手がその気ならやってやるわああああああ!!!!!!!!!!!!!」
もう理性は消えていた。
けど。
『地獄の果てで燃え燃えきゅん♡』
ビュンッ!
相手はなんとツユリさんに羽交い締めにされていた。
「????????」
「待って!助けて!!!!!」
「「今は」見逃してあげるんだぉ♡」
キャラさんがナイフをクルクルさせながらニコニコ笑顔で答える。
「えぇ、、、」
やっぱ、この店には慣れない。
メイドカフェは今日も銃弾が飛び交う
次回へ続く、、、、
かも、、、