窺覗
手紙を読んでいる
お腹が鳴るのを忘れて
手紙を読んでいる
雨が窓を叩く音を消して
貴方の寝息がひとつ、ふたつ。
手紙を盗み見ている
文字を隠す蓑虫を透かそうと
窓の奥の雲の奥の陽の光にかざす
貴方の寝息がひとつ、ふたつ。
意識を取り巻く陰鬱
重くなってゆく
指先の紙質が憂いを帯びて
身体が膜を纏ったみたいだ
目が文面を滑るように
視界の周りが泥濘むように
しいんと音が聞こえるように
まるで、世界の終わりのように。
封をして 箱にしまって
丁寧に紐を結んで
貴方の隣に横になって。
窺覗
手紙を読んでいる
お腹が鳴るのを忘れて
手紙を読んでいる
雨が窓を叩く音を消して
貴方の寝息がひとつ、ふたつ。
手紙を盗み見ている
文字を隠す蓑虫を透かそうと
窓の奥の雲の奥の陽の光にかざす
貴方の寝息がひとつ、ふたつ。
意識を取り巻く陰鬱
重くなってゆく
指先の紙質が憂いを帯びて
身体が膜を纏ったみたいだ
目が文面を滑るように
視界の周りが泥濘むように
しいんと音が聞こえるように
まるで、世界の終わりのように。
封をして 箱にしまって
丁寧に紐を結んで
貴方の隣に横になって。
窺覗