『蜜蜂は蜜より毒を好む』

あの子と居ると
アタシはいつもサブヒロイン


『蜜蜂は蜜より毒を好む』


甘い何かを求めて今日も
アタシは夜を徘徊する
あの子が居ない時間なら
いとも容易く主役になれた

ニーズが違うことは
とっくに知っていたけど
一緒に居ればどうしたって
負けてもいいかと思ってしまうから

蜂蜜に塗れたカワイイは
一定の年齢以上からはウケない
だからアタシはただのカワイイ女
歳上が好きなんだからいいでしょ

ベタベタと喉に張り付く
その甘さは期間限定の特権ね
じっと静かに見つめて落とす
アタシのやり方とは相容れない

学校という制度の中では
埋もれてしまうアタシみたいなのは
花開くのがどうしても遅れてしまう
けれど花開けば後はこの通り

確かに蜜は好きだった
あの子の甘い匂いにいつも釣られた
だけどその蜜に群がる自分以外に気づけば
何だかすっと冷めてしまったの

アタシが発するこの毒に
今日も誰かが殺られてしまう
でも仕方ないことでしょう?
彼等は甘ったるい子供よりそれが好き



「相容れないものに人は惹かれるという原則」

『蜜蜂は蜜より毒を好む』

『蜜蜂は蜜より毒を好む』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-03-02

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