『沈黙を執行する』
明日になれば貴方が
それかあの子が言うの
全部誤解だよって
『沈黙を執行する』
未来の話に無関心な貴方は
どんな時も一瞬の快楽しか見ていない
刹那的なそれを麻薬みたいに摂取して
確かに存在する現実から目を逸らす
優し気な言葉で繋ぎ止められても
その先には何も無いと知ってるから
いつからか期待することさえ
億劫になっていっただけよ
あの子を紹介したのを罠と呼ぶなら
意図してなくてもそんな気があったと
アタシはあっさり白状するわ
だって余りに貴方にお似合いだった
甘いお菓子でお腹を満たしたいのね
アタシじゃ糖度が足りないんでしょ
都合がいいだけで選ばれても
それはそっちの事情でしかない
アタシはもっと現実味のある
確かなものを食べて生きたいの
未来の夢も見たいし過去も懐かしみたい
お菓子は偶に食べるから美味しいんだ
覚えのない献身で今は引き止めても
デコレーションの甘味ですぐ
忘れてしまえるから大丈夫
これからもそうやって生きていけるよ
身軽になったアタシはあの頃の
単純で軽快なステップを踏む
あの子に押し付けたのも
悪気はないから許してね
「上手く纏まるなら経緯なんてどうでもいいわ」
『沈黙を執行する』