未確認用語集 12



・お化粧品(おけしょうひん)   画質だけ良い映画やゲーム
「ほほう立派に塗りたくったなあ。大変だったことでせう?感心しますなあ。お化粧品に命を注いでばかりで本体そのものを磨きはしない、私はそんなのに耐へられませんよ」



・各駅停車(かくえきていしゃ)   当り前のことしか言はない人
「わかった。各駅停車も必ず一本は必要なことはわかったから、せめて早口にはなってくれ」



・過分士気、過分四季(かぶしき)   国民経済にはさして影響のない株の動向
「古い政治家は過分士気に威勢を良くしニュースは過分四季を至極大ごとかのやうに伝へるが、そんなもんは経済の一部であって全体ではない」



・甘辛不和(かんしんふわ)   褒めるべきものを褒め指摘すべきことを指摘する際にはどちらも過剰であってはならないこと
「相手のいいところを口にすることが出来ない者は陰湿であり、逆に褒めることに重点を置く者は心ない宗教家のやうである。甘辛不和として中道を得て居る者は然う多くない」



・空望加味(くうぼうかみ)   理想の将来像を含めて今の自分を評価すること
「今はまだ大丈夫と思へるのって空望加味して自分を見てるからなだけで、周りから見ればもう既に負け組なのかも知れないね」



・系統詐欺(けいとうさぎ)   性別も国籍も雰囲気も立場も全く違ふのに顔の系統は似てること
「違ふ!系統詐欺にひっかかるな。あれはオードリータンではない。めちゃめちゃ調子悪い時の佐々木希だ」



・事無しむ   良からぬ規制や制限をかける、無理矢理にやめさせる
「子供にゲームを事無しませたからといって今の時代に生きるその子のすべてを変へられるわけではない」



・自動恥(じどうち)   エロ目的のAI(自動知)、その事象そのもの
「世の人工知能の誉の七割以上は実は自動恥でできて居る。それを認めるか認めないかが人類に求められて居る!」



・棲住圏(せいじゅうけん)、可居住圏(かきょじゅうけん)   ハビタブルゾーン
「みんなあんな早い時代に月に着陸したり携帯が突然に進化したりしたことに夢を見過ぎてるだけで、人類が太陽系外の棲住圏へ辿り着くにはあと千年はかかるだらう」



・セサる   有利な立場や決りなどを盾に他者から期待されて居ることをしないでおく
「自分が大黒柱化かのやうに振舞って家事や子育てをセサる男にはきっと真面な父親が居なかったのだらう」



・球患ひ(たまわづらひ)   ヒステリー球
「あれだけもう行くことはないと思ってた大阪メトロにまた乗ることになって案の定、それはそれは重苦しい球患ひを負ってしまった」



・トスる    もうさういふことにしておく
「彼と彼女はもう付き合って居る。ここで私は潔く、トスります。その方が身のためです」



・なりすましい   平気で嘘をつくが一見そんな風には思へない人のこと
「いやあ何かあの人ってどうしても元からなりすましくって信用できないんよね。やっぱり転売屋から買ったんでしょ?」



・ヌチャミ   パンの何の具もなく完食意慾を削ぐやうなヌチャヌチャしたただのパンだけの部分、その食感
「あのヌチャミを噛みしめて中々無くならない経験をする度に、ああこんなものをぜったい主食にはできないなって思ふんです」



・方舟(はこぶね)   遠すぎてそれぞれに宇宙で孤立する文明
「我々は我々であるが故に幸ひであり、災難である。宇宙に命を宿すだけで他にアテの無い哀れな方舟は終りなき波嵐を耐へ忍び、皆そこで一生を終へる」   



・蛮対(ばんつい)   要するにアホな男女二人組
「滅ぶ滅ぶ、何れすぐ蛮対は勝手に滅ぶからこちらから何もムキになる必要はない。ほら、よく見るとお互ひに興味がなささうな顔をして居ませうに」


・平安貴族(へいあんきぞく)   観光で来てるお隣の国の女性
「もう、すぐわかりますよね。やけに白く太ましい足を晒け出しながら長い黒髪を揺らす、目鼻の小さな平安貴族。時代によっては高貴な方々だったことでせうに」



・ほだしむ   大したことない人が何かずっとニヤニヤしてること
「例のマダガスカル芸人ときたら動画に出演する度に小窓でほだしんで居て何故かずっと生き残ってるんだよな」

未確認用語集 12

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-02-19

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