『痛みを飼い慣らす』

もう嫌と君が口にして
アタシが慰めを考える間


『痛みを飼い慣らす』


個人的な痛みを誰かと比べても
意味がないことくらい知ってるから
アタシは自分の痛みに目を懲らすのは
もう止めようって昔決めたの

皆が言うくらい賢ければ方法は
無限にあったんだろうけど
頭の悪さはもう仕方ないよね
その中での最良を選ぶしかない

誰かが言った言葉を逐一記憶して
ちゃんと反芻して傷つくのも
馬鹿な癖に真面目だからかな
意味のない真面目さだった

すぐ弱音を吐く君よりは強かで
避けることができないなら
飼い慣らすことにしたの
今では可愛いアタシのペット

偽善の優しさに酔えるほど
子供じゃないと君は言うけど
偽善ほど都合のいい優しさは
滅多にないと思い知る日が来る

その時君がペットにするのは何?
君が選ぶ最良を見てみたい
常にアタシよりは上だと言いたげな
生意気な目でちゃんと選んで



「馬鹿だけど沈黙の力は知ってるの」

『痛みを飼い慣らす』

『痛みを飼い慣らす』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-02-02

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