近しさ
人は自分に近しい人間しか愛せない、たとえば
人に助けを求めたことがない人
唐突に希死感情に苛まれる人
自己表現が得意ではない人
人は自分と共通点をもつ人間に親近感を抱く
自分は異端ではなかったことが
孤独ではなかったことが判るからだ
だが反対に、近しすぎてもいけない
共通点が多ければ多いほど、その人に対して
嫌悪感を抱くということがままある
自分と似すぎている人間を前にすると
不快感を抱くことがあるというのは珍しくない
それなら孤独のほうがましだと
そう思う人間もいるくらいだ
人は自分に近しい人間しか愛せない
人は付かず離れずの距離感でしか
適切に人を愛することはできないのだ
近しさ