短歌②

夜になる、ペンギン達は白帯を渡る、黒も茶色も灰も

新しいバス停を待つ傘の群れは紺色ばかりあおられても黒

音を吸う雪が積もる飛行機の一等星のライトが灯る

朝の雪をそのまままぶたに乗せてみたい いつも通りのルイボスティー飲む

今週は大雪が降ると言うけれどリップを舐めたらバラの味がした

可愛いと寒いを同時に着るパジャマ手放すにはまだ新品すぎる

やって来た 目にはさやかに見えねども 喉のイガイガ、目のかゆみ

閉店に向けて空っぽになる棚を見繕う すぐに忘れるけれど

500円で水かがみを借り発車する またのご利用をお待ちしています

右折車を入れるやさしさで雨の日に探す異星のほんとうの勇気

カレーでも味噌汁でもいい 心理的安全性を鍋の中探す

接続はWi-Fiを切ってから訪れる 文字と数字の羅列のすきまに

悩むこと自体が目的になるチョコレートは溶ける融雪剤で

ビジネスの寿命を金に換えるところが苦手だ 株価を気にする癖に

持ちっ放しのスペアキー戻す冷蔵庫の横のざらざらがまだ新しい

ケープ取り至福とあなたが言うのなら 髪色変えたわたしも光る

短歌②

短歌②

1月によんだものまとめ ①→https://slib.net/129646

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-01-31

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