短歌②
夜になる、ペンギン達は白帯を渡る、黒も茶色も灰も
新しいバス停を待つ傘の群れは紺色ばかりあおられても黒
音を吸う雪が積もる飛行機の一等星のライトが灯る
朝の雪をそのまままぶたに乗せてみたい いつも通りのルイボスティー飲む
今週は大雪が降ると言うけれどリップを舐めたらバラの味がした
可愛いと寒いを同時に着るパジャマ手放すにはまだ新品すぎる
やって来た 目にはさやかに見えねども 喉のイガイガ、目のかゆみ
閉店に向けて空っぽになる棚を見繕う すぐに忘れるけれど
500円で水かがみを借り発車する またのご利用をお待ちしています
右折車を入れるやさしさで雨の日に探す異星のほんとうの勇気
カレーでも味噌汁でもいい 心理的安全性を鍋の中探す
接続はWi-Fiを切ってから訪れる 文字と数字の羅列のすきまに
悩むこと自体が目的になるチョコレートは溶ける融雪剤で
ビジネスの寿命を金に換えるところが苦手だ 株価を気にする癖に
持ちっ放しのスペアキー戻す冷蔵庫の横のざらざらがまだ新しい
ケープ取り至福とあなたが言うのなら 髪色変えたわたしも光る
短歌②