zokuダチ エスカレート編・33
いたストの世界に吸い込まれた!・2
やはりというか、ジャミル達はゆうなが夢見る?変なステージに
送られ、普通ではない、アホなバトルを繰り広げていた。
……ジャミルは今つくづくこの場に、以前にナンダカンダ家の
地下水路で遭遇したボーボボが召喚されなかった事を感謝する。
もし奴がステージのネタにでも選ばれればとんでもない事に
なり兼ねないからである。
↓
……ステージEX、欲望の鼻毛アフロとち○こ……
「バナナっ!す、滑っ……、ああーーっ!」
自分の店に止まったが、バナナの皮で滑って転び、自分の店を
通り過ぎたジャミル……。
「なんてこった、こりゃ長期戦になりそうだぜ……」
「あはっ?」
ジタンがこめかみを抑える。このステージの創造主?のゆうなは、
あまりゲームをする気にはならない様で、意味も分からず、ジタンが
幾ら言っても店も買わず、ぐるぐるエリアを徘徊しているだけである。
しかも予告なしに突然降って来るバナナの皮の所為で滑って中々自分の
店に止まる事が出来ないというクソ仕様。……しかも、ゆうなだけは
バナナの皮滑りの被害を喰らっていない。
「増資するか、……やれやれ……」
次の番のジェイルがダイスを振った。顔には出さないが、思う様に
ゲームが進まない為、少しイラついている様子。
「こうなったらとっととこのステージをクリアするのみ!それしかねえ!」
「流石にオレも同感かな、ははは……」
「♪ばーなな、ばなな!ばなな!」
「……漸く自分の店だ、……しかし、今度はいつ止まれるんだ、
株がバナナになった……、ふざけるな……」
ジェイルが増資をしようとしたがこうである。顔には出さないが
相当キレている……。このステージでは自分の店に投資するのも
更に運に磨きが掛かっているので相当長くなりそうであった。
「オレなんか未だ1店舗しか店が買えねえよ、どうすんだいダイスちゃん、
頼むから頑張ってくれよな……」
今回のジタンは異様に弱気モードになってしまっていた。恐ろしき
天然ボケ娘の魔力?である。
「あは?」
「次は俺だな、よっと!チャンスカードか……」
ジャミルがチャンスをカードを引いた。すると……。
「きゅっぴ!チビだよー!今回はお邪魔キャラなんだよお!宜しくねー!」
「おおー、チビっ!助っ人かあー!助かる!」
「ぴい!」
「あ、ズりいなあ、ジャミルっ!」
お邪魔キャラカードの場合、あくまでもお邪魔キャラなので
良くも悪くも、相手の状況を有利にさせてしまう場合もある。
なのでこれも召喚しどころが難しい……。
「で、お前の役どころは……?」
「うんち」
「は?」
チビはジャミルの店まで飛んでいくと店にうんちを落とした。
「……おおーいっ!チービーいいいいい!!」
「じゃあ、お仕事終わったから、戻る」
チビはわずか召喚1ターンで消えた……。
「ど、どこまでふざけたステージなんだ……」
ジャミルが暴れて飛び跳ねる横でジタンがまた溜息をついた。
しかしその後どういう訳か、みるみるジャミルの運が良くなり、
店購入しまくり、増資しまくりの通快プレイを発揮し、見事に
他のメンバーから差を付けた。
「なるほど、ウンのお蔭で運が付いたと言う事か……」
「なんだよそれ、てか、もうあいつ一人で充分状態に
なってんじゃん……」
そして、ほぼ殆どお散歩状態のゆうな、チャンスカードマスに止まった。
「あれー?これひいていいのかなー、えい!何のカードだろ?」
ゆうながカードを引くと、又、お邪魔キャラカード。
「……ゆーなっ!駄目じゃないか!」
「あ、まも君だー!やっと見つけたー!」
ゆうなが召喚したお邪魔キャラカードは、厚底牛乳瓶メガネの
陰守マモルであった。
「何だお前、いないと思ったらカードの方に回ってたんかい……」
「仕方ないだろ、皆に迷惑掛けるからゆーなはこのまま連れて帰るよ、
さ、ゆーな、戻ろう」
「うん、まも君、かーえろっ!」
「ちょっと待てよ!……おーい、俺らはどうなんだよっ!」
「じゃあねー、ジャミルさん、皆さん、がんばってくださあーい!あはっ!」
「……おおーいっ!?」
……結局、ゆうなはマモルが連れて行き、後には3人だけが
取り残される事態。
「どうすんだよこれ、これじゃゲームが続けられないんじゃ……」
「ならば全員不戦勝だ……」
……いえ、これでこのステージは終わりとします、この時点で一番
総資産額トップのジャミルさんが優勝です……
「よ、よっしゃあーーっ!」
「何それ……」
「あのバナナ女は破産と同じ扱いか……」
訳も分からずジャミルが優勝し、この珍ステージは漸く終わりを遂げた。
……尚、今回から先に進めるのは、1位の方のみとなります……
「はえ?んじゃ、俺だけ次のステージに行けんの?」
「そう言うことらしいぞ、こんなふざけたゲーム、何時までも
付き合う方が損だ、シグ達が心配だが、俺は一足先に上がらせて貰う……」
「オレもっ、戻ってダガーと遊びいこっ!じゃあねーん、ジャミルー!
頑張れよー!」
「……」
ジェイルもジタンも元の世界に戻りジャミル一人になる……。
「な、何か……、やっぱ負けた方が良かったかな……、ええーいっ!
勝っちまったモンはしょうがねえ、このまま突き進むべしっ!」
……では、次のステージへどうぞ……
そして、又ぱっと風景が変わった。
「お?今度は何処だ?」
「よおー!ジャミルー!やっぱお前が対戦相手かあー!」
「……ああ、バカ団長か……」
少年にしてはキャンキャン甲高い声、梶○ボイスのシグが走って来た。
「あたしたちゆかりのステージみたいね、此処、ラスボス戦
場所だったのよ!」
「あはは、お手柔らかにー!」
マリカとリウも現れる。今度のステージはティアクラ関連ステージらしい。
「へえー、随分とでかい石像だこと……」
「なあ、ジェイル見なかったか?」
「ああ、さっきのステージにいたけどさ、先に戻ったよ、
あちらさんもお前らを探してたけどな……」
「何だよ!んじゃ、もう負けたのか!ジェイルの奴っ、根性ねえの!」
「いや、そういう訳じゃねえんだけど……」
「?」
ジャミルがもごもご口篭る。まさかふざけたステージで散々な目に
遭わされた挙句の帰省とは言えず。
「はあ、とっととゲーム始めましょ!やる以上はあたしも負けないからね!」
「やれるだけ、頑張ってみるよ……」
「リウ、そうこなくっちゃだぜ!やってみなけりゃ分かんねえしな!」
……知恵のリウ、猪突猛進のマリカ、暴走野郎のシグ……、
真面にゲームをする場合……なら、中々の強敵かもしれなかったが。
ステージ4 一なる王の像 挑戦者 シグ ランクB
マリカ ランクB リウ ランクA ジャミ公 ランクB
目標金額 20000G
「やっぱ段々難易度が上がって来てるなあ~、このまま負けた方が
いいのかしら、俺……」
疲れて来たので負けて戻っても良かったのだが、ジャミルには
心配事があり、そう簡単には戻る訳にはいかない理由がある。
勿論、まーた何処に飛ばされたのか分らんアイシャの事であった。
ゆうなを連れて帰ったマモルを見て、彼女の事が増々心配になっていた……。
「此処のステージのエリア数は7か、やっぱ今までと比べて多いなあ、
エリア名が、1階、2階、王座の間……、王座の間が狙いどころだ……」
しかし、株を買えば同エリアの相乗りを仕掛けてくるリウ、
店を揃えればガンガン5倍買いで攻めてくる姿勢のマリカ、
運の良さなのか、エリア独占を許さないシグ、ジャミ公は
流石に苦戦気味。
「おい、お前らちったあ遠慮しろよ……」
「ジャミル、アンタもっと頑張りなさいよ!差がついてるわよ!」
「どんどんインサイダーしてねっ!頼みますよーっ!美味しいねーっ!」
……リウ、ジャミルのエリアの1店舗株買いだめ数、ちまちま
300株ほど購入している。これではジャミルがインサイダー
すればする程、何もしなくてもほぼ、リウが美味しく儲かってしまう。
ちなみに、ジャミルは5階エリアに何とか3店舗揃えていたが……。
「わりィなあ、お前のエリアんとこ、入っちまった!」
「……あ、あともう少しでエリア独占が……、こっ、このっ、馬鹿シグっ!
だ、大丈夫だ、まだ……、落ち着けよ、20000Gまで時間がある、
よし、安っちいけど揃えやすい向こうのエリア行こう!まだ誰も
手を付けてねえ、2階エリアを狙おう……」
ちなみに、今の総資産額、リウ 8500、シグ 6000、
マリカ、13000、ジャミル、……4000……。
「はいっ、5倍買いよっ!」
「う、うわ!やめろよっ!あああ~…」
ジャミル、漸く必死で揃えた2階エリアの独占場をあっさり崩される。
やはり、ガンガン攻める強気なマリカは強し……。
「そろそろあたしも勝負掛けようかしら、大分株も溜まってるしね、
それっ!お店大きくするわよっ!」
「……にょーーっ!!い、一気に15000G行きやがったな!
ふ、ふざけんなっての!」
ジャミル、現在の総資産額……、4000G……。
「うるさいうるさい!うーるーーさーーいい!落ち着け、……何とか
逆転できる道が有る筈だ……」
「よしっ、ダイス振るぜっ!……あああーーっ!?」
シグ、マリカのグランドクロス店に衝突。これで勝負がつき
もはやジャミルが逆転出来る道も何もない。
「お、おめえなああーーっ!破産してんじゃねえよっ!……ああーーっ!
こ、これでもう終わりだ……」
「なんだよ!オレ、知らねえし!」
「あははー!シグ君やらかしましたねー!」
「何だ、もう勝負着いちゃったのね!はあ、頼りない男共ね!」
「オレがビリになっちまった、でも結構面白かったなあ!」
「……面白くねーっての!」
ステージ優勝 マリカ 2位、リウ 3位、ジャミ公 ……おっぺけうんこ、シグ
おバカシグの所為で、ジャミルはもう完全にこれでリタイア……、に、
なるかと思われたが……。
……どうかご悲観なさらず、ジャミルさん、あなたにはもう1ステージ、
特別ステージをご用意致しました……
「はいいい……?」
突然、又ステージが変り、現れた人物は……。
「はーっはっはっ!クソ猿!何処かであったかなー!!」
「大事……?お、オメー、何してんだっ!……アイシャっ!!」
「いやーーっ!助けてーっ!えっちーーっ!」
「大事?違うね!ボクはこのステージを支配するプリンスダイジさっ!
気高き花、だっ!」
「……大事もダイジも同じだろうがよっ!」
嫌がっているアイシャを無理矢理脇に抱えているのは、どうやら、
大事ではなく、……プリンス、ダイジらしい……。
「おう、神さんよう、これどういう事なんだよ、ちゃんと説明しろっての!」
……要するに、異世界からの変な乱入者が現れたのです、このゲームの
平和を乱し滅茶苦茶にしていく……、ジャミルさん、是非、このならず者を
倒し、この世界に平和を取り戻していって下さい、あなたをお役目に
任命致しました……
「……すんなあーーっ!!」
「さあ、美しい姫、ボクと永遠の幸せな世界へ旅立ちましょう……」
「いやいやいやーーっ!それに何だかあなた臭いわあーっ!
ちゃんとパンツ毎日取り替えてるのーっ!?」
「……あ、暴れるなっ!くっ、大人しくしろっ!!」
やはり、捕まっているアイシャを見ると、やはりこのお役目はジャミルが
適応なのであろう。
「それにしても、オメーなあ、毎度の事だけどさあ、何回捕まったら
気が済むんだよっ!!」
「知らないもん!ジャミルのバカっ!!」
泣きたくなってきたジャミル、これからも彼女はきっと、何処かで
事有る事に拉致られるのでしょう……。
「畜生……、取りあえず助けてやるから待ってろっ!」
「う、うんっ!」
ジャミルの言葉に泣いていたアイシャの顔に笑顔が戻った。
それでは、メンバーは先程のゲームの2位以下の方からチョイスしましょう、
あなたも含めて……
「お?何だ?オレ、元の処に戻ったんじゃねえの?」
「ま、まだやるの……?」
戻ったかと思われたシグとリウが再びステージに姿を現した。そして、
後一人は。
「ん?僕、何してたんだろう……」
余っているのは、アルベルトしかいないので、裏ラストバトルは
この4人に……。
「結局、アルかよ……」
「……何?僕、別ステージで待ってたら誰もこないんだもの、そしたら、
いつの間にか此処に飛ばされてたよ!」
「ん?じゃあ、勝ったマリカは何処へいったんだよ?」
「そ、そうだよな……」
あなた方のお仲間は、緊急の為、これにて優勝したので元の世界に
帰りました、残りのあなた方はどうか、この世界を救う為、裏ステージを
クリアしていって下さい……
「……」
どんどんしっちゃかめっちゃかになってきた展開にジャミルは
切れそうであった。
「このゲームはボクも参加させて貰うよ!系、5人バトルだ!」
「……良くわかんねえな~……」
シグも少々混乱してきた模様。
「はーはははっ!では掛ってきたまえ!君達のメンバーの内の
誰かが優勝すれば大人しく彼女は返そう、但し、全員破産、
敗北した場合、お姫様は問答無用でボクの物だよーーっ!
はーはははは!」
「なにい~~……!?」
「ちょ、ちょっと待って!……そんなのいやああーーっ!!
絶対いやああーーっ!!」
「……だからっ!あ、暴れるなと……、い、いたああっ!!」
ダイジ王子、暴れ出したアイシャに手が付けられず、ゲシゲシ顔を
蹴られる。……そして、数分が経過した……。
「……待たせたね、さあ、ゲームを始めようか、あの籠の中の
お姫様をゲットするのは、こ、このボクだよっ!」
「……お前、顔がボコボコですんげーひでェ面になってるぞ……」
「う、うるさいんだよっ!バカ猿めがっ!!……いった~……」
暴れてダイジの顔を蹴りまくったアイシャは、結局縄で
縛られたあげく、巨大な鳥籠の中に閉じ込められて
しまったのである。
「もう、いやああ~、……何でこうなるのよう~……」
「アイシャ、大丈夫だ、絶対助けるから!……ま、いつもの事だけど……」
「おう、こうなった以上、オレも全力で力を貸すぜ、ジャミル!」
「ま、何とか頑張ってみましょ……」
「アイシャ!待ってて!」
「みんな、……わりいなあ~、毎度毎度、困ったジャジャ馬の為に……、
お前らまで巻き込んじまった……」
「……なによお~、ジャミルったら!……でも、……皆、迷惑掛けて
ごめんなさい……」
籠の中のアイシャ、縛られたまま、申し訳なさそうにシグ達にも
頭を下げた。
「気にすんなよ、オレ達、仲間じゃねーか!」
「ま、そう言う事、……オレ達のメンバーのうち、誰かが勝てば
いいんだからさ……」
「絶対に負けられないよ……!」
……こうして、ティアクラ軍団も巻き込み、糞ダイジからアイシャを
取り戻すための最後のステージバトルが幕を開けた……。
最終ステージ 気高きプリンスの園 エリア数 10
挑戦者 ダイジ ランクSS シグ ランクB リウ ランクA
アルベルト ランクA ジャミ公 ランクB 目標資産金額
30000G
「何だよ、お前、……ランクSSってよ、おーい、ステージ名称も
明らかにおかしいだろ!!」
「ははっ!このステージはボクの創造したステージだからね、
ボクの思いのままさ!」
「うげ……」
……夢見る創造主、ゆうなの最悪版であった。
「おい、ジャミルっ!唸ってる場合じゃねえぞ!アイツを倒して
アイシャを助けんだろ!やってみなくちゃ分かんねえだろ!」
「オレももう帰りたくなって来たよ、でも、そう言う訳にも
いかないもんな、早くケリを付けて帰ろう……」
「相手があれだから、真面なゲームは出来ないと思うけど、とにかく、
シグの言う通りだよ、頑張ろう、早くアイシャを助けなくちゃ!」
「そうだな……」
「あーーーーはははは!はーーははっは!みよ、華麗なるボクのおしり!
綺麗なモウコハンだろ!?香しきフローラルな屁!」
……ダイジはバラの花を持ち、ハンケツを出しくるくると回って遊んでいる。
「……元の大事より一層悪くなってる様な気がするんだけど……」
嫌な物から目を反らし、アルベルトがジャミルにこそっと囁きかけた。
「いや、あんまり変わんねえだろ、奴はあんなモンだよ……」
「何かさあ、このままもしもオレ達がゲームに勝ったとして、
アイツがこのまま簡単にアイシャを返してくれると思えないんだよね、
……その辺も踏まえてゲームにちゃんと臨んだ方がいいんじゃないかな?」
「そ、そうか、成程な、お前、やっぱ頭いいな……」
「へ、へへ……、普段はヘタレなオレだけどね…」
ジャミルが感心する。ヘタレだが、少年ながら元の世界では軍師を
務めていただけにリウは知識も豊富で感も鋭い。
(ヘタレにも色々タイプがあるんだなあ~……)
「優しいボクがハンデを付けて差上げよう、ボクはダイスの順番は
最後でいい、君達のどなたからでもどうぞ!あー、何て優しいこのボク!」
「……お前なあ!いい加減ズボン履けよ!見苦しいんだよっ!!」
「失礼な!こ、このボクの何処が一体見苦しいと言うんだねっ!?」
ダイジはまだフル珍全開であった。見ていたシグとリウは只管
笑い転げている。
「……キリがないから、僕が先に行かせて貰うよ!」
「あ、アルっ、気を付けろよっ!」
「分ってる!」
呆れたアルベルト、自らトップになりダイスを振った。
「えーと、ダイスの目は……、……ご、500!?」
「……なにーーっ!?」
「スペシャル目が出た様だね!おめでとう!何時までもエリアを
徘徊していると良いよ!あはははは!ちなみに、ちゃんと500目
消化するまで自動的にエリアを徘徊する仕組みです!」
「うっそーっ!そんなのないよーーっ!ああああーーっ!!」
アルベルトは只管店も購入出来ず、エリアをぐるっと一回りすると
又銀行城を通過し、通り過ぎて行ってしまった……。
「やっぱり……、真面にゲームさえもさせてくれないじゃん……」
……リウとアルベルトのそれぞれの感通りであった。
「アルーっ!後は俺らに任せろっ、ちゃんとゲームを終わらせっからよ!
それまで辛抱しててくれや!!」
「頼むよ……、ううーっ!何でこうなるんだよっ!僕、バテやすいのにっ!
こんなに無駄に歩かされたら筋肉痛になるじゃないか!!」
アルベルトは事実上のリタイアとなってしまった。残るはジャミル、シグ、
リウの3人だけである……。
「アル……、ごめんなさい、私の所為で……、それにしても、何て
卑怯なのよっ!やっぱりあの人最初から真面目にゲームなんか
する気ないんだわ!……私もこのままじゃ……、何とかしないと……」
アイシャも何とかして、自分で此処から脱出しようと、頑張ってみるものの、
自分を縛っている縄が硬くてどうにもならず。
「……全然駄目だわ、ぐす……、もういやっ!何でこんな縛られて
ばっかりの人生なのっ!?」
アイシャがぎゃんぎゃん騒いでいる手前で、更にゲームは無理矢理
進もうとしていた。
「さあ、次は誰だい?早くダイスを振りなよ……」
「オレ、ご遠慮したいです……」
流石にヘタレ属性のリウは少々ゲームをするのが嫌になってきて
しまったらしい。
「よし、オレが行ってやる!」
「シ、シグ!……本当に行くの?」
「行ってみなくちゃ分かんねえさ!おい、珍野郎、さっさとダイス貸せよ!」
「フン……」
ダイジがシグにダイスを渡す。遂に次の走者、シグがダイスを振る……。
「ダイスの目は、3か、何だ、今回は真面じゃねえか!」
シグは余裕で3マス進むと、最初に店を購入しようとするのだが。
「な、何で……、店が買えねえんだよっ!最初の資金でも買えねえとか
ふざけてんなこの野郎!」
シグが切れ掛かると、ダイジはシグに向け、余裕の笑みを見せた。
「のんのん、君、このエリアの名称を見たまえ」
「はあ?……な、何っ!?王子様ご用達のショッピングセンターだと!?」
このエリアは、店の平均価格がどれも一店舗、10000~
100000G価格である……。
「貧乏人にはお買い物はお断わりのエリアなんだよ!」
「うっわ、……滅茶苦茶じゃねえか……」
「この野郎!もう勘弁なんねえ!ブン殴ってやるっ!!」
「シ、シグっ、熱くなっちゃ駄目だっ!落ち着けっ!取りあえず、店が
買えなくても絶対に焦っちゃ駄目だっ!」
「リウ……、ちっ!分ったよっ!!」
「あーっはっはっはっ!」
シグはリウの言葉で少し冷静になった物の、ダイジを只管睨んでいた。
「さて、此処で躊躇しててもゲームが終わらないから、次は
オレが行くよ、もしも、オレ達に揃って何かあったその時は、
ジャミ公さん、アンタ頼みます……」
「おいおいおい!縁起でもねえ事言うなよ!」
「だってそうでしょ、何が起きてもいい様に構えておかないと、
普通じゃないんだから……」
「華麗なるケツ、ボクの美しいぷりぷりおケツ!」
「そ、そりゃそうだけど……」
「じゃあ、行くよ!ダイス君、頼むよっ……、と!……5ね、
……何か踏んだ様な気がするけど……?」
「……リ、リウっ!?」
「!?」
突如、リウの姿がルートから消え、シグが発狂する。
「大丈夫だよ、生きてるから……、でも、違う場所に飛ばされた
みたいだ……」
「おめでとう!離れ小島ルートおめでとう!そこから出られるまで
精々頑張ってくれたまえ!」
どうやら上に乗ると、離れ小島ルートへ飛ばされる仕組みらしかった。
「はあ、等々、オレもこうなっちゃったか、真面なゲームじゃないから
此処からもう出られるかも分かんねえ、……シグ、ジャミル、やっぱ
後は任せるよ、オレも出来るだけ此処から抜けられる様に頑張っては
みるけどね……」
「この野郎……!!もう絶対勘弁なんねえ!!」
「あははははっ!はーっはっはっはっ!!」
「も、もう一体これで……、僕、城だけでも10週は通過してる
気がする……、何時になったらマスに止まれるんだっ!!」
「……アル……、畜生め……、ダイジの野郎……」
……他人事でない、次はジャミルのダイスターンであった……。
「どうしたんだい?振らないのかい?それとも怖気づいたのかな?
どっちにしたってボクの勝ちは目に見えているんだけどね、ハハっ!」
「うるせーっての、なろおー!今に見てろっ!」
怒りながらジャミルがダイスを振る。アイシャの為にこんな
インチキの糞ゲームにわざわざ付き合ってくれている仲間の
事を考えると自分が今此処で引く訳にいかないのだから。
「いい目出ろよっ、頼む!……4マス、い、一回休み……」
「いい目じゃないか!素晴らしいだろ、怠け者の君にぴったりじゃないか、
では、ボクの番だね、しっかり見ていたまえ、ボクの華麗なプレイをね!」
……なーにが華麗だ、毎度毎度えげつない事ばっかしやがって
からにとジャミルは思う。取りあえず、自分の被害は今の処は
まだ休みだけだがこれからダイジは何をしてくるのか全く分からず
予想もつかない……。
「はっ!ダイスの目は6か、丁度あそこに空き地がある、購入させて貰うよ、
最もこのステージはボクが作ったのだけれどね!」
ダイジは空き地マスに止まると飛空艇を購入する。普通なら
次のターンで、買った空き地物件に上手く止まらないとなのだが、
ダイジはマス目関係なしに初回から購入した飛空艇を使い、
好きな店を購入する。……このステージはダイジの何から何まで
思うがまま、ダイジの都合のいい様に全て動いているのだと
ジャミルは段々分って来た。なので、本当に真面に相手をしても
無駄なのだが、何せ基地害に対抗する手段が思いつかない……。
「さあ、これでボクの方もゲームが有利になった、さあお次の方、
どうぞ、あの何時までもウロウロ徘徊している間抜けな方を除いてね!」
「は、はあ……、シフに少しは鍛えて貰ってて良かったよ、それにしても
きつい……」
そろそろアルベルトにも疲れが見えてきた様子であった。
このままで行くと体力の無い彼はいつぶっ倒れるか分からない。
しかし、その為には一刻も早くゲームを終了させる必要があるのだが……。
事実上、人質が2人になった様なモンである。
「やべえな、何とかしねえと!何とかしねえと!だけど……」
「くそっ!卑怯な事ばっかしやがって!待ってろよ、アルベルトっ!
目は又3か、……おっ、今度は普通だぞ!ふう、やっと店も買えたぞ!
1店舗めだっ!」
「さっすが団長!よーし、このまま突っ走れよーっ!止まんなよーっ!!」
「おう!」
「マジで頑張ってくれよ、シグ、仕方ない、オレももうちょっと
頑張ってみるかな……、早くこの小島をどうにかして出ないとなあ……」
「それぐらいで喜ぶとはまだまだ君もあそこが小さいね!ほら、見てごらん、
ボクのこの……」
「うるっせー!クソ野郎!テメエの汚ねえのなんか何時までも
見たくねえよ!勝負の邪魔すんなっ!」
シグがダイジに向かって激怒する。それがかなりダイジは気に食わなかった
ご様子で……。
「このステージの支配者でもあるこのボクに向かって暴言を吐いたね?
したがってもう君はリタイア願おう、……消えろ!」
「ちょ、ちょっと待てっ!……ああっ!!」
「……シグっ!!」
ジャミルが止める間もなくダイジが何やらしでかすとシグの姿が
ステージから消えた……。
「邪魔だから元の世界に帰って貰っただけだよ、ボクのあそこの悪口を
言う者は絶対許さないのでね……、フン……、何だったらもう君達も
送り帰してやってもいいよ?但し、お姫様だけは除いてね」
「うるっせー!それが出来ねえからテメエと戦ってんだよっ!くっ、
こうなったら……、絶対に何が何でもテメエに勝ってアイシャを助ける!」
「フン、まだ1店舗も購入出来ていない癖に良く言うよ、さあ、
離れ小島のツンツンヘアのボウヤ、次は又君のターンだよ、早くしろ!」
「……シグもいなくなっちゃったよ、……オレ、頑張ろうと思ったけど、
何だか駄目な気がしてきた……」
シグがいなくなったのがリウにとって一番ダメージが大きい様であった。
顔に生気が、……元気と気力も無くなっている……。
「えーと、ダイスは2……、普通に店は買える……、けど、あの、
ダイジさん?一つ質問いいですか?」
「何だい?なんでも答えてあげるよ!」
「この小島エリア、通常なら元の処に戻れる仕掛けマスが一つぐらいあると
思うんだけど、見当たらないんだよね……、まさか……」
「ん?入ったら最後、出られないよ、ボクが勝つか、君達が勝つかで、
ゲームが終了しないとね、ま、ボクの勝ちだけどね、ちゃんと終われば
出してあげるから待ってなよ」
「やーっぱりいいい……、も、もう相手してらんないです、ごめんよ……」
「お、おいっ!リウっ!!」
……疲れと疲労、+シグ離脱のショックからか、リウがその場に
ひっくり返った……。
「はい、また一人リタイアっ!……後は馬鹿猿、君だけだよ、ふふふ……」
「……負けねえぞ、何が何でも絶対に……、てめえだけはよ……」
「バカ猿君は一回休みだから次は又ボクの番だね、よっと!目はまた6か、
順調だね、フン……」
ダイジは何事もハプニングが起こる事も無く、普通にダイスを振り、
店を購入する。しかも彼は最初から資産が20000近い。ジャミルは
その事に今更気づいたのであった。
「あいつが優勝しようと思えばもう事実上いつでも出来んじゃねえか、
やっぱ俺達を振り回して遊んでるだけだったんだな、マジで汚ねえ奴だな!」
もう、ゲームなどどうでもいいから早くアイシャを助け出す事が一番であった。
しかし……。
「ん?君、今何かよからぬ事を考えただろう、もうゲームをほおり出して
お姫様を助けに行っちゃおうとかね、のんのん、そんな卑怯な事は許さないよ!
きちんと最後まで勝負したまえ!」
「……何が卑怯なんだよっ、……テメエの方がよっぽど卑怯じゃねえか……」
「……ジャミル……」
「アイシャ?」
鳥籠の中からアイシャのか細い声が聞こえてくる……。
「もういいよ、ごめんね、いつもいつも私の所為で……、わ、私の事なら
大丈夫だよ、だからお願い……、アルとリウ君を連れてジャミル達は先に
元の世界に戻って……、ね?」
「……まーたデコピンされてえのか、おめえはっ!?」
「……ふ、ふぇえ~、だ、だってだって……」
「もう分かってっからっ!お前が毎度毎度、拉致のトラブルメーカーに
なんのはよ!だから、大丈夫だ!黙って待っとけ!、ま、最近はむしろ
お前を助けに行くのが……快感になりつつある……、かも知んねえ、大変
だけどな……、でもな、例え何処のどいつの世界にお前が捕まったとして、
俺は絶対にお前を助けに行ってやるから……、そう決めたんだ……」
最後の方はやや顔を赤くしジャミルが喋り終えた。アイシャも何となく
顔を赤くしている……。
「う、うん……、ありが……、と、ジャミル……」
「……」
「……」
「何なんだっ!この甘ずっぺええ~!な展開わっ!ええーいっ!ボクを
馬鹿にするなーーっ!お姫様はボクの物なんだっ、絶対絶対ボクの物
なんだよーーっ!……うわああーーんっ!!」
ダイジ、小さな子供の様に急に地面にねっ転がり暴れ出す。しかも
フル珍全快状態で……。
「な、何だ、アイツ……、と、まあ、そういう事だ、俺を信じてくれや、
アイシャ!」
「うんっ!待ってる、ちゃんと皆で一緒に帰ろうね!えへへ!」
「おしっ、それでいいっ!ちゃんと笑顔でいろよっ!」
(……さて、ちゃんと元の世界に戻ったら、今回のこの糞ゲーを
持ち込んだ張本人のダウドを取っちめてやんなきゃな、アイツ、
涼しい顔してとっとと先に帰りやがって、たく……)
そして、一足先に、元の世界に帰った、帰らされた皆さん……。
「へっくち!……な、何か……、誰かがオイラの噂してんのかな、
何か寒気がしてきた……」
「まだ、ジャミルさん、アイシャさんに、アルベルトさん、リウ君が
帰って来ないけど、心配だね……」
「モフ~……、心配モフ……、まだゲーム終わらないモフ?」
「はー!大丈夫だよ、ジャミル達を信じようっ!」
「私はちゃんとゲームをさせて貰えないうちに、帰されちゃったのよね、
残念だわ……」
「ジャミル、頑張れよ……、負けんなよ……」
「ジタン、残った皆は大丈夫よね、絶対ちゃんと戻って来るわよね……」
「此処でゲーム機の電源を落としたらどうなるんだ……」
「ジェイルっ!や、やめなさいってば、アンタはっ!!それにしても、
シグ、アンタも……、途中で戻って来るとか情けないわね、リウとジャミルと
アルベルトを置いて……」
「何だよっ!無理矢理帰されたんだから仕方ねーだろっ!!に、しても……、
あの珍子野郎めっ!せめて一発ぶん殴りたかったぜっ!……畜生うううっ!」
「バナナゲーム、楽しかったねえ~、まも君っ!ねえー!」
「そうだね……」
先に帰されたそれぞれのメンバーも無事を祈りながらジャミル達が
戻って来るのを待つのだった……。
「さあバカ猿、これでラストだよ、お姫様を掛けたボクと君の
ラストバトルだよ!」
「それはいいけどよ……、……いい加減に前を隠せって言ってんだよ!
前をよっ!!」
「チッ、うるさい奴だ、仕方のない……」
ダイジはぶつぶつ言いながら漸くしぶしぶズボン?……白タイツを履いた。
「よし、ボクの番だね、……考えてみたら、ボクはまだ1周も
銀行城を回っていないじゃないか!!」
「うるせーっ!俺だってそうだっ!ゲームの進行をややこしくしてんのは
テメエじゃねえかっ!!」
「フン、ダイスを振るよ、目は……、5だ、店購入っと!」
ダイジは舞い散るバラの園エリアの店を購入する。エリアの名称名を
見ているだけで吐き気がしてくるジャミルであった。
「今度は俺だ、目は6!おっ、俺も初店舗だ!」
どうやら今度のターンは普通に店を買えたらしくジャミルも一安心、
……してはいられないのがこのダイジの作ったステージである。
「君君、ちょっと!」
「な、何だよっ!」
「エリアの名称名をよーく見給え!」
「ハア!?えと、俺が店を買ったエリアは……、何だとっ!?
地獄の税金の地!?」
「そう、ここの店舗は1店舗購入につき、税金が掛るんだよ、君は
500Gのお店を今購入したね?なので、購入G+300G毎ターン常に
払って貰うよ!ちなみに、税金は店のランクを上げれば上げるほど倍
徴収させてもらうからね!」
「くそっ、何処までも汚ねえ奴だなっ!」
どっちみち、ダイジは資産20000G近く所持しているので、
1エリアでも店を揃えインサイダーされたらダイジの勝ちは目に見えている。
真面に勝負などせず、とにかく早くアイシャを助け出せればいいのだが……。
「次は又ボクの番……と、おおっ、目は1!よし、2店舗目購入だ!」
「あっ、くっ、畜生っ!!」
次のターン、ジャミルはやはりまともに店を購入する事が出来ず、
先程購入した店の税金だけが無駄に付いて回りGを剥ぎ取られていく。
ダイジは次ターンでも1を出し、店を購入……。
「ははは!楽しいねえーっ!見給え、ボクはもうエリア3店舗めだよ!
このまま行けばもう独占間違いないさ!」
「何かもう好きにしろって感じだし……、アイツが株購入したらほぼ
終わった様なモンだよな、けど、例えゲームは負けてもアイシャも
アルもリウも絶対助けて元の世界に帰ったらあ!」
しかし、ダイジは何事もなく、銀行城、遂に1周回る。そして株を
これでもかと思う程大量に購入した。
「や、やる気かよっ!!畜生っ!!」
「はい、ゲーム終了だね、後はボクの店舗に止まればいいだけさ、
ご苦労様でしたね!」
ダイジが自分の店に止まり、1店舗インサイダーすると、瞬く間に
店のランクがオリハルコンになった。
「おっ?チャンスカードマスか、丁度いい、息抜きに一枚引いていこう、
ふふん!」
「何が息抜きだっ!どうせテメエがひいたらお前だけしか
有利なカードしか出ねえ仕様なんだろうがよっ!!」
「うるさいよ、敗者は黙って見てろ!チャンスカードマス、おお、
○ルネ○君召喚だねっ!」
チャンスカード ○ルネ○、有名なデブの商人 高額な店に止まりその店で
買い物をしてくれる。
「ああっ!どっ、何処までっ!しかも、こいつだけ原作モードに忠実かよっ!!
……もう完全にゲームは俺の負けだ……」
ジャミルが頭を抱え、遂に敗北を認めた……。もしかしたら何処かで
逆転できると思っていた手前、その希望も崩れ去った。次の瞬間……。
「ぎにゃあああああーーーーっ!!」
「!?な、何……、ぶっ!」
現れた○ル○コは、ダイジの上に振って来たらしく、ヒップアタックで
ダイジをモロに押し潰していた。
「おや?着地地点を間違えてしまいましたかね……」
「おっさん、アンタ空から降ってきたわけ?」
「では、私はこれで戻りますね!見知らぬ洞窟で息子が一大事らしいので!」
デブ親父はダイジを潰しただけで何もせずさっさと帰ってしまった。
実際のゲームでも、特にこの親父は折角召喚したのに直ぐに戻る事も多い。
ベビーサタンなどは一旦召喚すると長くエリアを徘徊する事が多いのに対し、
前者は……。
「何しに来たんだか……って、おい、お前生きてるか?」
「いだだ……、こ、腰が……、腰が……、動けにゃい……、誰かはよ起こせ……、
……いだああ~いようううう……!ちくしょううううーー!」
「……チャンス!」
ジャミルはダイジがブッ倒れたのをいい事に、ステージを抜け出すと
アイシャが捕まっている鳥籠の元まで急いで走る。
「ジャミル?だ、大丈夫なのっ!?」
「ああ、クソ馬鹿王子がハプニングで倒れたかんな!もうあんなゲーム
真面にするこたあねえよ、ふざけやがって!今此処から出してやるかんな!」
ジャミルはそう言うと、鳥籠のオリを思い切り蹴飛ばした。
鳥籠の鉄は案外脆く、すぐにひん曲がり、中のアイシャを
どうにか救出する事が出来たのであった。
「はあ、オレもやっとだけど急に小島から出して貰えたよ、ま、
お姫様も無事救出出来たみたいだし、これで一応ゲームクリアって
事でいいんじゃないの?いや、オレ達、実際真面にゲームなんか
してないけどさ……」
「ぼ、僕も……、やっと歩行が止まったよ……」
「お前ら!」
疲れた様にリウとアルベルトがのろのろと此方に歩いてくる。
何だか分からないが2人もダイジの拘束から急に解放された模様
「リウ君、アルもっ!皆無事で良かった!ありがとうーっ!」
「んじゃ、本当に此処は用はないね、もう、オレ、もうへとへとだよ、
マリカに見られたら、だらしないって怒られる処だけどさあ~……」
「僕も足がパンパンです、は、早く帰ろう……」
「そう言う事だ!……おい、神さんよう、俺らもうゲームは事実上
敗北してんだ、だから早く元の世界に帰してくれや!」
……本当は悪者にきちんと勝って成敗して行って欲しかったんですが
仕方ないですね、それも又いいでしょう……、又是非チャレンジして下さい
又のおこしをお待ちしております
「いーやーだーーー!!」
……ジャミル達全員が声を一斉に揃えた……。
おーのーですね、軟弱な方達だ……
「おい待て!ボクはどうなるんだっ!?……畜生、今回はこれで
引いてやるが、覚えていたまえーーっ!」
やがて、ダイジの姿もその場から突然消えた。
「いなくなっちゃったわ……」
「覚えていたまえ……って、事はまたその内どっかで出てくるんじゃないの?
アイツ……」
「大事とダイジ王子……、同じ様で、違うキャラみたいだし、又、大変なのに
絡まれたね、君達2人も……」
アルベルトが気の毒そうにジャミルとアイシャの肩に手を置いた。
2人は顔を見合わせて……。
「「……勘弁してくださああー一いっ!!」」
ジャミルとアイシャが大絶叫している瞬間、漸く間に全員無事
元の世界に送り返され、いたストゲームは終了となったのだった。
そして、当然の如く、超危険物と認識されたこのゲームは質屋へと送られる。
「……覚えていたまえーーっ!そうだよ、ボクはいずれ又、何処かで
出来てやるよーっ!!」
「何だよお?オイラの所為で変なキャラ又増えたって?知りませんよおーっ!!」
zokuダチ エスカレート編・33