zokuダチ エスカレート編・32
いたストの世界に吸い込まれた!・1
「ジャミルー、面白いゲーム持って来たよお、いただきストリート
SPだよお!」
「あん?」
ソフトを持ってダウドがジャミルの部屋を訪れた。
……ジャミルはさっと身構える……。
「な、何、その反応……」
「いや、オメーが何か持ってくると、必ず碌な事になんねえからさ……」
……前回のグーニーズ2の件もあるからして……。
「何だよお!別に普通のソフトだよお!失礼だなあ!」
「そうか、で、これはどういうゲームなんだ?」
「知らないの、いいよ、単純に、簡単にざっと教えてあげるよお、
ダイス振って、止まったマスのあいてる土地に店買って、株買って……、
お店を大きくしていくんだけど、んでね、目標の資産額まで到達して、
銀行までゴールした人が……」
「zzzz…」
「寝ないでよお!……引っ叩きますよっ!?」
ダウド、スリッパならぬ、孫の手をさっと取り出した。
「わ、分かってるよ、要するにだ、土地に店買って、株で儲けて
店を大きくしていくゲームか、成程……」
「けどね、大きくしていくには、それなりに大変な苦労がある訳だよお、
当然、ライバル店もいるワケだし、店買ってもね、規模が小さい内に、
5倍買いで横取りされたりね……、う、ううう~…」
「バカ、何泣いてんだよ、ま、やってみるかね、けど、俺ら2人だけじゃ、
今一盛り上がんねえなあ」
「そこの処はオイラにお任せをー!人員集めて来まーす!」
「……」
ダウドが走り回って、参加して下さる暇……、人員をかき集めて来た。
「ゲームやるの!あはっ、面白そう!」
「僕、あまりゲームは得意じゃないけど、チェス系のゲームなら……」
「テレビゲームですか!ワクワクもんだあ!」
「モフー!」
「こう見えても、私、ナシマホウ界のゲームも色々勉強してるんですよ!」
「はー!頑張るっ!」
「おう、いたスト参加経験の有る、このプロのジタンに任せなっ!」
「わ、私も参加していいのかしら、ドキドキするわ……」
「バナナゲームですかあ?私、だったら負けませんよーっ!
「僕が付いてないと、ゆーなが何するか分からないからね……」
「オレも行くぜーっ!やってみなくちゃ分かんねえ!」
「何か不安だけど……、まあいっか」
「……Bボタンは何処だ?」
「はあ?ボケてんじゃないわよ、ジェイル、でも、こういうの
初めてだわ、面白そう!」
ダウドがかき集めて来た挑戦者は、いつものアイシャとアルベルト、
みらい、モフルン、リコ、はーちゃん、ジタン、ダガー、
ゆうなとマモル、シグ、リウ、ジェイル、マリカであった。
「不安定なメンバーばっかだな、ま、いいや、ダウド、ソフト貸してみ……」
「はいよー!」
早速、ソフトをゲーム機にセットする、……すると……。
いつもの如く、全員中に吸い込まれた……。
「……ひえええええ!」
「ダウドおおおおー!どうすんだよっ、これっ!!」
「知りませんよおおー!」
「たく、やっぱりオメーが持ってくるモンは碌な事にならねえ……」
……ようこそ、いたストの世界へ……
「な、何だ?何だ……?」
「だ、誰の声……?」
私はこの世界の神に当たる者です、ゲームをクリアしないと
この世界から永久に出る事は出来ません、まあ、せいぜい
頑張って下さい……、ちなみに、全ステージ制覇で優勝した方が
いち早く元の世界に戻れますよ、モタモタすればするほど、
戻れるのが遅くなりますよ!では、頑張って下さい……、
最後まで残る方は一体誰でしょう……、万が一、最後まで
残ってしまった場合でも、此方で用意させて頂いた対戦相手を
ご用意してありますので、どうぞ安心して下さい……
「ま、戻れねえワケじゃねえのな、なら……」
「……」
ジャミルとダウドは互いの顔を見て睨み合う。
「俺が一番最初に此処から脱出してやる!」
「オイラの方が先です!」
「……ヘタレの癖に生意気だな……」
「ゲーム内容はオイラの方が詳しいんだからね!」
「おーい!ジャミルさあーん、ダウドさあーん!此処ですよー!」
「モフー!」
「はー!」
手を振っているのは、みらいとモフルンとはーちゃんであった。
「リコと逸れてしまいました、知りませんか?」
「いや、ついさっき俺らも此処におっ飛ばされたみてえだし、
分かんねえな……」
「そうですか、何処行っちゃったんだろう、もう~……」
……このステージのチャレンジャー様がお揃いになった様ですね、
ではゲームを始めましょう……
「はー?」
「何?何処から声が聞こえるのかなあ?」
「モフー!!」
ステージ1 魔法界 ステージランク弱 挑戦者 ダウド ランクD
みらい&モフルン ランクC はーちゃん ランクC ジャミ公 ランクB
エリア数5 魔法学校 魔法商店街 魔法樹 ひゃっこい島 人魚の里
目標金額 10000G
「わあ、魔法界がステージなんだね!」
「はー!」
「モフー!」
「お、オイラ、ランクDだってえええ!?んな事ないよおおっ!!」
「プ、そのまんまなんだからしょうがねえじゃん……」
「あはは、良く分かりませんけど、私達も頑張りまーすっ!
モフルン、はーちゃん、頑張ろうね!」
「はー!がんばろー!」
(わりィけど、このメンツじゃ楽勝だな、俺が先に進ませて貰うぜ!)
かくして、イチ早く元の世界に戻る為の珍バトルが幕を開ける。
「あっ、私達が一番最初にダイス振れるみたいだね、行こう、モフルン!」
「モフ!」
トップバッターのみらい&モフルンコンビ、ダイスを振った。
「えーと、ダイスさんの目は1……、えー!まあしょうがないよね、
よいしょ、お店一つ買えましたー!」
「買えたモフー!ぱちぱちモフー!」
「はー!次は私だねっ、それっ、5マスーっ!はー、私もお店買えたよーっ!」
「はーちゃん、ガンバだよーっ!」
(この世界じゃ、んなお花畑の甘々モードじゃ生き残れねえの、
何せ潰し合いの世界だかんな、わりィけど、ゲームとは言え、
俺は容赦しねえぞ……)
次の走者、ジャミルもダイスを振って店を購入。
「……俺も一つ買えたけど、エリア独占コンプしても
店価格が安いエリアだからな、ま、仕方ねえか……」
「さあ、次はオイラですよっと、ダイス君、いい目を頼みますよおー!
えいっ!……にたあー!」
ダウド、早速ジャミルが独占を狙うエリアに侵入し、独占妨害開始……。
「あ、ダウドっ、てめえこの野郎!人のエリアに入ってきやがってからに!」
「独占はよくありませんよおー、勝負の世界は厳しいのです!」
「くそお、……あっちのエリア(魔法学校)の方が、店の価格が上だな、
高えけど……」
「駄目だよ、あっち(魔法学校)はオイラが独占するのっ!」
「……言ってろこの野郎!ランクDの癖にっ!」
「はー!みらいとモフルンと同じ場所だー!私も此処のお店の仲間だねー!」
「はーちゃん、一緒だねえーっ!」
「嬉しいモフー!リコがいたらもっと嬉しいモフー!」
バカジャミダウコンビが火花を散らす中、まほプリ組はこうである。
やはり仲良しの彼女達にこういった勝負事は無理な模様……。
「マークを集めて、銀行城へ戻ってと、LVアップだ!」
ジャミル、いち早く銀行城に戻り、LV2になる。
「わあー、おめでとうございますっ!」
「♪はー!」
「……あのな、おめえら、そんな呑気でいいんか?はよ、優勝しないと、
此処から出られねえんだぞ……」
あまりにも呑気過ぎるまほプリ組に、流石に心配になってくるジャミル。
「私達は……、まあ、のんびりやろう、ね、はーちゃん、モフルン!」
「はー!お店大きくなるの嬉しいもん!」
「モフ!」
「まあ、それならそれでいいけどさあ……」
その後も、ジャミダウコンビがエリア独占バトル争いを続ける中で
みらい、はーちゃんの2人とモフルンは仲良く呑気にと、
魔法商店街エリアでお店を育てているのであった。
「よっしゃあ、魔法樹エリア独占っ!」
「甘いね、ほいっ!……5倍買いっしゅっ!」
「あ、あああーーっ!せ、折角の独占があーーっ!ダウドおおーーーっ!!
てめえ、Dランクの癖にいーーっ!!」
「偶々、育て切ってない、やっすう~な、お店に止まったからね、
運も勝負の一つだよお!」
「なろお~、なら俺もオメーのとこ、崩してやる!……あ、ああーーーっ!!
ジャミル、ダウドの独占場を崩そうと、割り込むが逆に高額地帯に
踏み込み、自爆。
「はい、毎度っ!きしし、2000ゴールドお支払い下さい!」
「くっ、そおおお~……」
ジャミル、しぶしぶダウドに買い物料を支払う。勝負の行方は。
「……たく、あっちの世界にこっちの世界に、何て忙しい男なんだ、俺はよ……」
結局、次のステージに進んだのは、ジャミルとDランクのダウドの
2名のみ。魔法ガールズの2人はこのままこのステージに取り残されて
しまう。彼女達はもうゲームの結果などどうでもよく、コロコロダイスを
転がして遊んでいる。
「頑張って下さいね、お二人とも!応援してますよ!あ、リコに会ったら
宜しく伝えておいて下さいね!」
「はー!頑張れー!」
「モフー!ダイスさんころころ楽しいモフー!モフルンも転がるモフー!」
「あはは、モフルンてばー!何でもおもちゃにしちゃうね!」
「♪はー!モフルン楽しそう!私も転がるー!えーい!」
はーちゃんが一緒にでんぐり返ししそうになったが、クマさんパンツが
見えそうになった為、みらいが慌てて彼女を止めた……。
「けど、マジでお前ら大丈夫なん?何だったら、このDランクを
代りに置いて……」
「何だよお!いちいちDランクって言うなよお!それにオイラもう2位に
決まったんだからね!次のステージに進ませて頂きますよお!」
「大丈夫ですってば、このままのんびりゲームを楽しみながら
先に進みますから、ね、はーちゃん、モフルン!」
「はー!」
「モフ!」
ジャミルは彼女達に申し訳ないと思いつつ、心配しながらも
先のステージへと向かうのであった。
「たく、おめえが変なモン持ってくるから……、どうすんだよ、この始末!」
「何だよお!」
如何ですか、調子は……
「……?」
又変な声がした。この世界の案内人でもある変な神であった。
残されたガールズ達がご心配なのですね、大丈夫です、
あのお2人は可愛らしいので、特別に元の世界に帰しておきました、
クマさんのぬいぐるみもご一緒に……
それと、彼女達のもう一人のお友達、前髪ぱっつんの彼女も、
お2人が心配しておられましたので特別に帰しました
「おい……」
「あー!ずっるー!」
では引き続き、ゲームをお楽しみ下さい……
みらいとはーちゃん、別ステージの迷子のリコ+モフルンは、
特別に負けても速攻で元の世界に帰して貰えたらしい。
可愛らしいという理由だけで……。
「じゃあ、オイラ、負けた方が良かったかも……」
「無理だろ、可愛くねえし」
「……なんだよおおお!!」
「お、次のステージみたいだ」
突然、ぱっと風景が変わった。今度は何処かの城下町の様な風景……。
「よお、来たな!待ちくたびれたぜ!」
「ジャミル、ダウド、宜しくね、今回は私達のステージみたいだわ……」
次に待っていたのは、ジタンとダガーのコンビであった。
「成程な、お前らに因縁のあるステージか」
「そ、ここはアレクサンドリアさ!」
「ジタンは慣れているみたいだけど、私は初めてだから、どうぞ
お手柔らかにね」
(これまた、姫さんには気の毒だけどな、早く元の世界に
戻りてんだ、悪く思わないでくれよ……)
「ジャミル、もしかして、いつでも自分が勝てると思ってるでしょ、
そんなに甘くな……」
「どうかしたの、ジャミル?」
「な、なんでもねえ、何でもねえよ、ははっ!」
ダウドの口を塞ぎながらジャミルが慌ててダガーに返事を返した。
ステージ2 アレクサンドリア 挑戦者 ジタン ランクB ダガー
ランクC ダウド ランクD ジャミ公 ランクB
目標金額 12000G エリア数5
「まずはと、店価格は安いけど全員必ず通過する城門前は抑えて
おきたいところだけどな、でも……、チケット売り場エリアの
570Gの店が狙い処だし、インサイダーを狙いたいしなあ」
「貰いましたあ!」
「あ!」
ジャミルが考えている間に、ダウドが早速城門前エリアの店を
1ゲットしてしまう。
「なろお~……、狙うはやっぱチケット売り場エリアだっ!」
ダイスの順番が来て、ジャミルがダイスを振る。
「……1、うげ」
ジャミル、結局スタートはダウド同じく城門前エリアの店、
しかも価格は高くない。
「入って来ないでよお!」
「うるせー!おめえが出てけっ!」
又醜い喧嘩を始めるバカ2人。
「ありゃ、しょうがねえなあ、ジャミダウコンビも……、
このジタン様の実力、良くその眼に焼き付けときな!おりゃ!」
次の走者、ジタン、城門前エリアを通過し、大通りエリアへ。
余裕で350G価格の店を買う。
「へへッ!」
得意げにジタンが鼻を擦る。見ていたジャミダウコンビは
揃ってブン剥れる。
(最初から高え店買い過ぎて自爆しろ、この野郎!)
「次は私ね、何だか緊張するわ……」
「ダガー!頑張れよっ!」
「あ、有難う、ジタン……、えいっ!」
仕方がないのだが、このゲームでは自分以外は基本的に
みんな敵に回るのだからやたらと応援すなとジャミルは思う。
「わ、私も……、お店が買えたわ、ふふ、大事に育てるわね」
ダガー、小劇場エリアの店を初ゲット、価格は280Gと、中々である。
「うわ、こりゃやべえな、本腰入れねえと……」
そして、銀行城通過、LV2……、ジタン、大通りエリアの店を
二つ目購入、余裕で店を並べる。同じく、ダガーも小劇場エリアに
店二つ目購入。
「よっしゃよっしゃだぜ!」
「私もいい感じかしら、ジタン?」
「ベリーグーだぜっ、ダガー!」
「オイラも城門前、2店舗目」
一方のジャミ公、中々エリアにお店を揃えられず、ダイスの目も上手く
操れず苦戦している。
「くっそー!クソダイス!いう事聞けっての!」
「と、ジャミさんが吠えてる間に、オイラも城門前エリアの
3つ目、ジャミルのとこ、5倍買い(害)……」
「あああーっ!ま、又人の店をーーっ!!馬鹿ダウドーーっ!!」
「知らんぺ」
ジャミルが最初に唾を付けておいたエリアはダウドが独占して
しまいそうな雰囲気に……。後、ジャミルが買ってある店は
酒場エリアの100G店だけである。
「あはははは!だっさー!」
「笑うなっ!バカダウドっ!!」
そして、銀行城通過、LVも5……。
「よ-し、そろそろオレも本気出しちゃうぜ!おりゃっ!」
ジタンが本腰を入れ始め、貯めておいた株インサイダーで一気に
店価格を上げた。最初に購入した店のランクはもう鉄の店に……、
踏んだらもう即お陀仏~、状態になっている。
「何かやばいなあ、どうすんのさ、あれ……、通りたくないんだけど……」
「むーっ!野郎~!俺には運の良さがあるっ、んなとこ踏んだり
しねえ……!」
今の処、碌に店も揃えられず、苦戦状態のジャミ公、何とか店を揃え、
インサイダーを狙いたい処ではあるが……。
「ブツブツ、か、株!どうにか株さえ貯めときゃ、いつか逆転出来るっての!」
「き、、危険地帯……、やった、通過っ!」
ダウド、ジタンの高額エリアを避け、何とか銀行城無事通過……。
「ち、運がいいなあ、ダウドの奴!次こそは来てくれよな、
待ってるからさ!」
「嫌でーす!あ、1マス止まった、うわーい!城門前エリアオイラも
4件めー!」
「……ああああーーーっ!」
ダウド、等々、城門前エリア、4件目を買う。城門前エリア独占
コンプである。
「お、俺だけ?まだ今回、エリアに店揃えてねえの……」
「ジャミル、頑張って……」
ダガーに応援されるジャミル、かなり焦ってきた模様……。
ジャミルが購入してある店はまだ酒場エリアの一つだけであった
「よーし、このままオイラがジャミルのお店のエリア、後は面倒
見てあげるね!心配しなくていいよお!」
「うるせー黙れこの野郎!」
ちなみにこのマップで一番美味しいであろう、ジャミ公が狙っている
チケット売り場エリアの店はどういう訳かまだ誰も手を付けていない……。
「な、何とか……、あそこの店をーっ!」
「じゃあ、オイラ行きまーす!狙うはチケット売り場ー!」
ダウド、チケット売り場目指して動きだし、ダイスを振った
「させるかっ!んなろおっ!」
「あ!」
ダウド、ダガーのエリアの小劇場エリア、レンガの店に突っ込み、
高額買い物料を……。
「うわあああーーん!ひどいよおおーー!!」
「ご、ごめんなさい……」
「バカやろ!今更泣き言言ってんじゃねえよ!たく!」
「ジャミルー、他人事じゃねえぜー?早くオレんとこも来いよな!」
「うっ、くっ、畜生……」
ジタンがカモーンでジャミルを挑発する。確かにジャミルの
次のルートはジタンの高額買い物料地帯が待ち構えている大通り
エリアである。
「抜けてやるよっ!ええーいっ!」
ダイスを振ると、目は6、どうにか高額エリアを抜けチャンスカード
マスへと逃げた。
「助かった……」
「ちっ!あーもうっ!何でこう避けるんだよっ!」
「えーと、おっ、ラッキーカードっ!好きなお店か空き地に行ける!
しゃーっ!」
「あ、そのカード、オイラも狙ってたのに……、ずるいよお……」
ジャミル、チケット売り場エリアに飛び、570G価格店、
漸くゲット、更に運がいい事に、次にダイスを振った時には、
ダイス1ラッシュで、隣接の店を購入、一気に2店舗目を立て、
次に3店舗目と店を立て捲る。状況によっては1ダイスも神となる。
「ひゃははは!いよいよ運が俺にも向いて来たぜっ!チケ売り場の
株はたっぷり貯まってる、ずっと耐えて来たんだっ!後はインサイダーで
一気に勝負を掛けりゃ…」
「うわ、しこしこと嫌らしい人だねえ~……、ハア、オイラエリア
独占したのに全然効果現れないよお……、店の増資が出来ないから……」
「させるかっ、優勝はオレだってのっ!これ以上店には増資させねえぞ!
更にインサイダーっ!!」
ジタン、何とかジャミルを地雷にはめようと、防衛で他の店も
インサイダーしまくる。
「そっちがその気なら、あらよっと!おめえの処のエリアの株は
買ったぜ!もしもおめえが目標金額近くになったら株下げで
妨害してやらあ……」
「うわ!ジャミルっ、何て汚い奴なんだっ!お前はっ!!」
「何だかもう凄い事になってきたわね……」
ちなみに、現在の総資産額、ジャミル、7000G、ジタン、
10000G、ダウド、3000G ダガー、6000G……。
ラストスパートに向け、更に醜い争いが始まる……。
ジャミルの相手はもうすでにダウドではなくなっており、ラスト寸前の
激しいデッドヒートをジタンと繰り広げていた。2人とも互いの店に
止まるのを避けつつ、インサイダー合戦に……。
「ねえ、ダガーはどうすんのさあ、このままだとあの2人が次に進むよね、
そしたらオイラ達、取り残されちゃうのかなあ……」
「それならそれで仕方がないわね、ダウド、一緒に頑張りましょうね……」
「あうう……」
ジタン、オリハルコン店舗、3件目……。
「ジャミ公、来るなら来な!」
「お断りだっつーの!」
大分、戦いが白熱しているようですね、少し、皆様にお話があります……
「あ?じゃ、邪魔すんなよな!」
「な、何だい?」
又、有難い変な神様からのメッセージが届いた。
これから先は、負けた者は先に元の世界にお返しします、なので安心して
戦って下さい……
「……な、何だとっ!?」
「おいおい、それじゃ負けた方が気楽じゃねえか、けどな、
このジタン、ゲームに臨む以上、男として何が何でも絶対に
勝たなくちゃ気が済まねえぜ!」
「んじゃ、オイラもう負けてもいいや、一緒に帰ろうよ、ダガー」
「そうね、じゃあ私達は元の世界で待っているわね、ジタン……」
すっかりもうあきらめムードのダウドとダガーの2人。
「ううっ、ダガー!君が離れちまうのは淋しいけど、必ず優勝して戻るぜ、
待っててくれよな!」
「ええ、ジタン、いい結果が出るといいわね……」
と、ジタンとダガーが別れを惜しんでいる間にとっとと自分の
エリアに回ったジャミルが最後の詰めのインサイダー攻撃に
取り掛かろうとしていた。
「これでラストおおーっ!一気に13000G超えだーーっ!」
「あっ!さ、させねえぜーっ!先に銀行城に戻るのはこの
ジタンだーーっ!」
目標資産金額はもうジタンも12000Gを回っている。
ジャミルに先を越されまいと急いでジタンも銀行城目指して
ダイスを転がし走り出した。
「チャンスカードかっ!頼む、奇跡よっ!……よ、よしっ、銀行城へワープっ!」
「あ、ああああ!」
チャンスカードの運で、ジタン、銀行城へ飛んでゴールし、
ステージ2のゲームは終了となる。……結局、先には進めたが、
ジャミルは結果、2位に……。
「ちーきーしょおおお!次は負けねえからな!」
「おう、いつでも受けて立つぜ!」
「オイラもう本当にどうでもいいやあ、早く帰って熱いお茶漬け食べよ……」
しかし、今回の騒動の張本人↑なのだが、まるっきり反省の色なしで、
さっさと元の世界に戻ろうとしていた。
「ジタン、おめでとう、ジャミルも凄く頑張ったわね、2人とも素敵だわ!」
「ん?へ、へへへ……」
「……ダガー!ンモー!オレだけ見てくれよおー!」
いつもあっちこっち女の子に目移りしているお前↑が何を
言うかである。そして、ダウドとダガーは元の世界に帰され、
ジャミルとジタンは次のステージへ……。
「はあ、淋しいなあ、ダガー……、オレ、淋しいよう……」
「じゃあ負けりゃ良かったじゃん!」
「それも嫌なんだよっ!……出来れば、もう少しダガーにも
頑張って貰って一緒に先に進みたかったぜ……、ジャミ公の
アホう……、しくしく……」
「たく、案外お前我儘だな、一緒にいりゃ結局は競い合う事に
なんじゃねえか!」
「とほ~、勝負の世界って厳しいなあ~……」
ジタンが肩を落とす。……すると又ステージ風景が変わった。
「ん?次は……」
♪ばなな、ばなな、ばななー……
聞き覚えのある楽しそうな歌声が聞こえてきた。
「おおっ!ゆうなっ、可愛いレディっ!」
ジタンがいち早く反応する。やはり呑気なゆうなであった。
しかし、いつもの護衛のマモルの姿は見えず。
「あはっ!ジタン君とジャミルさんだあっ、こんにちはー!お二人も
お散歩ですかあー?」
「いや、そうじゃねえよ、……ゲームしに来てんだろ、それより、
お前のガードマンがいねえじゃん……」
「ガードマン?んーと、いつも私の側にいるのは、まも君ですけど……」
「分ってるよ、姿が見えねえからさ……」
「んじゃ、ゆうなっ、オレがゆうなのガードマンに……、あてっ!」
ゆうなに飛びつきそうになったジタンの頭にジャミルがチョップした。
「逸れたんだな、……別のステージに飛ばされたか、
……(危険物野放しにして)心配してんだろうなあ……」
「まも君はいませんけど、ほら、あそこっ!」
「……」
代りにいたのはティアクラ出身の、今一何を考えているのか
つかみ取りにくいイケメン男、変な帽子のジェイルであった。
「……シグがいない、リウもいないな……、マリカも……」
「よお、お前も次のステージのメンバーだよな、此処にいるって事はさ……」
「知らん」
ジャミルが声を掛けるとジェイルは横を向いて知らん顔した。
「はあ、こういう奴なんだよな、分かってるよ……」
「光栄だ」
……やっぱり分らん、こいつは全然分からん……、ジャミルは
つくづくそう思う。
「それにしても、……今度は何処が舞台なんだろうな?」
「分んねえな……、誰と因縁があるんだかな」
「……バナナの……、におい?」
「はあー?」
ジャミルとジタンが揃って首を傾げた。すると……。
ステージ3 非常識なバナナ…… 挑戦者 ゆうな ランクC
ジタン ランクB ジェイル ランクB ジャミ公 ランクB
目標金額 15000G エリア数5
「おいおいおい!何なんだよ!このいい加減なステージの名称はよ!」
「……バナナか」
「わあー!バナナですねえー!」
「ありゃま!」
またまた、失礼致します、神です、今度のステージは彼女の想像する、
彼女が夢見る思いのままの変な珍ステージです、舐めて掛かるとかなり
手強いですよ……
「はええ~?」
皆、一斉にゆうなの方を見る……。
「……うわああああーーっ!!勘弁してくれえええーーっ!!」
ジャミ公、またまた大絶叫するのであった。しかし、吠えている暇などない。
「よおーし、こうなったら、とことんやったろうじゃねえかっ!」
「へへ、今度も負けねえぜ!」
「……」
「がんばりまーすっ!んー、でもまも君、どこ行っちゃったのかなあ~、
まもくーん……」
「おいおいおい!ま、まだダイス振ってねえだろうがっ!」
「え、えー?」
ゆうな、ダイスを振らずにとことこステージを徘徊しそうになった為、
ジャミルが慌てて止める。何となく、マモルの気持ちが判る……、様な
今回のジャミルだった。
「……トップは俺らしい、行くか……」
最初の走者、ジェイル、ダイスを振る。
「6だ」
ルールは分かっているらしく、普通に店を購入する。
「……案外マトモなんだなあ、性格は変だけど……」
ジタンが感心する。……問題は次の走者である……。
「ゆうな、行きまーす!えいっ!ダイスさーん、目は幾つかなあーっ?
あはっ、3バナナーっ!」
「……!?」
「♪ば、な、な!」
「おいおいおい、マジかよ……」
どうやら、ゆうながダイスを振る時だけはダイスの目が
バナナになるらしい。
「ジャミル、……このステージの各エリアの名称も見てみろよ……」
「あ、あっちもこっちも……」
……黒バナナ ……腐ったバナナ 新鮮なバナナ…… バナナチョコ……、
バナナマン……
「……い、意味不明のバナナだらけだああーーっ!!」
「ちなみに、俺が最初に店を買ったエリアは……、腐ったバナナだ……」
「ゆ、ゆうなっ!マスに止まったら店を買わないとっ!」
「はええ~?ジタン君、そうなの……?」
果たして、今度の常識ハズレの珍ステージをジャミ公は無事切り抜ける事が
出来るのか……。
zokuダチ エスカレート編・32