変わらない愛
変わらない愛、それは幻想にすぎないのか
変わらない愛を求めて我々は奔走し、消耗する。
然し、そんなものがほんとうにこの世にあろうか。
愛とは水のようなものではなかったか
流動的で、捉えどころがなく
手に触れれば忽ち蒸発してしまうような
幻めいた存在ではなかったか。
変わらない愛など存在しない
そんなものに焦がれて、身を窶して
懊悩するなんて荒唐無稽だ。
愛を定義する?そんなことは不可能だ。
望む愛し方でないと我々は不満を抱く。
愛のかたちは千差万別なのに、それに気づかない。
我々は畢竟、自分自身がいちばん愛おしいのだ。
変わらない愛