ただいまっと

18時00分
おっ、ちょうど。

少しづつ見慣れた風景に戻り

ああ
あれは
自分の家、

と思いながら
帰ってくるのは
きっと素敵なことなのだ、

と。

まあ
アンさんの名台詞のひとつですな。

とりあえず
一泊で散財してきました。

御馳走だらけでしたよ、
お値段の高い安いに限らずとも
いずれ劣らぬ
御馳走ばかり。

行き慣れた内房ではありますが
忘年会を兼ねての
勝手知ったる内輪のみの小旅行。

今回は自家用車数台で向かったので
とりあえず富〇で別れ
その後転々とずっと釣りをしている奴もいれば
私みたく
某山でハードトレーニング紛いに
傾注する者も。

宿に集うまでは
小グループに別れて。

海ホ〇ルにちょっと寄って
有料道路を抜け
お昼をみんなでいただいたら
夜までバラバラ。

海も山もあり
挙げ句
天気も良かったので有り難い。

しかしまあ
やはり
あのお山は
足場は基本的に石段も多く
足場根だらけ岩だらけの登山道の山に
比べれば
凄く綺麗なのですが
兎に角
傾斜、勾配がごっついキツイ。

安易な気持ちで訪れると
早々に帰りたくなる場合が多い。

行きは良い良い
帰りは怖い

の典型。

私も
運動をしたい、というメンバーと共に
合計四名で山中へ向かいましたが
開始して早くも20分、いや15分くらい
だったかな・・・、

『行ったら行くだけ戻るってことでしょ・・?』

その言葉をようやく
ゼーゼーハアハア荒い吐息の中
なんとか紡いだ1名は早くも観念し
駐車場へ戻って行きました。

早々に脱落した
この1名の背中を
しごく冷ややかな目で見つめていた
残留メンバー達と共に
それから
山中に幾つかある名所巡りへ

しかし予想通り

『ちょっ!?休ませてよ!!』
仕方なく休めば
『もう行くの、って膝が言ってるんだけど!』

苦情泣き言が出るわ出るわ

うるせーなーもー
めんどくせえ・・・

と、思いつつ
置き去りにするのもなぁ、と。

実は
この山は特に
登りの方が圧倒的に楽で
下りの方が腰や膝に来ます。

ずっと登ってそれから下りだけ、
ではなく
ここは名所を回ると
アップダウンの繰り返しに
なるのですよ。

その後しばらくまた歩き
また名所を観たあと
現れた山のマップ看板に

『あっ、でも此処下ればすぐ駐車場じゃん!』
そう救われた様な顔で
普段は頭脳明晰な人が。

これが山の恐さ、
そんな訳ない。

自分がどういうルートを辿ってきたのか
全く解っていない御様子。

仰有るような大きな円など描いていない、
そんなルートは取っておりません。

それはこの山に幾つかある駐車場のひとつで
私達の車を停めた駐車場ではない。

『えっ!?でもそうだよ!!勘違いしてない!』

救われたい、
その一心で
盲目的に信じ込んでいる・・・。

そこまでいうなら
そちらへ向かっても良いが
更に遠回りして歩く事になるよ、と
念を押し向かうと

当然
全く違う。

『なんかさ・・・意地悪してないよね?!』
えっ!?キレられても。

もう一人は
その時点で何も喋らなくなり
変な歩き方をしていました、
全員
靴はちゃんとしたのだったのですが。

この真冬に
2人の背中にはハッキリと浮き出る汗染み。

これだけは
褒められました。

いえ、車を出る時
重装備で挑もうとしていたので

まあ
山を舐めてはいけませんが
おそらく長くても
二、三時間ですし
この山で遭難した、という話は
あまり聞いた事がない上に
観光客だらけだったので
まあ大丈夫だろうと判断し

たぶんすぐ汗かくよ、と。

上天気ですし
なんなら
Tシャツ1枚、とはいいませんが
それに毛が生えた程度の方が
おそらくよろしい。

そう告げ
やれ分厚いジャケットだのダウンだのは
車に。

皆様
普段からジムなどにお通いのようで
自信満々でしたが
山歩きで使う筋肉は
そういった運動とは全く違うもの。

逆に私はジムとかいった事がないので
断言は出来ませんが
そういう人達が
山ではすぐスローダウンするのを
散々見てきているので。

まあ
これで万が一
道迷い遭難でもしようものなら
全責任が私に振り掛かりかねませんので
口にするかどうか迷いましたけど

あとで
判断は正しかった、と
両名から讃えられました。

その後
汗まみれの上
たとえ
己を
1グラムでも軽くしたかった御様子に
なりましたから。

まあ
偉そうに言っても
私も数々の失敗を経て
そうなっただけです。

海ホ〇ルで買った饅頭と水だけは
携行して行きましたけどね。

本当はチョコレートが好みなのですが
この軽装で
チョコレートだと
体温でたぶん溶けてしまうので。

そんなこんなで
宥めすかし
焦点のぼやけた目つきの二人に
途中で饅頭と水と気を配り
応援しつつ
なんとか無事に皆揃って
駐車場へ戻れました。

待っていた1人は
スマホ中に寝落ちしたらしく
床にスマホを落としたまま
ゴーゴーと
イビキをかいて寝ていました。

そして
山を降り
釣り好き達と合流。

あちらも
釣果は芳しくなかったようです、
狙いはヒラスズキという
高級魚だったらしく
釣れればそれも
宴会の一皿に加わる予定だったそうで
とても残念。

私もよく知らなくて
初耳のお魚なのですが

ヒラメとスズキ?のこと??

と聞くと
そうではなく
【ヒラスズキ】という単体の
お魚だそうで。

かなり美味しいみたいですよ。

時刻も迫り
釣りメンバー達は失意に暮れ納竿する最中

それでも
やはり
海沿いに沈む夕日は美しい、
心が洗われました。

それから
宿で海の幸をいただき
それなりに呑み

二日目は朝から
今度は皆で
近隣のK市やS市の其々の
オススメポイントを回り
また
帰ってきました。

懸念された
渋滞もさほどではなかった。

私オススメの
S市にある
トンカツ屋さんも
気に入られたようで。

海なのに?
トンカツ??

そう
お思いのあなた!

実は
食べ慣れない者には
海の御馳走はすぐ飽きがきがち。

人にもよりますけど。

新鮮な
お刺身とか
そりゃ美味しいですけど
量はあまり食べられなくないですか?

そこへ
トンカツ。

しかも厚切り。

高級店でもなく
庶民的で
隠れ家的なお店で
かなり評判は良かったです。

この辺りにきたときは
だいたい寄らせていただく
私のかなりお気に入りのお店。

ちな
モツ煮込みも
相当に美味しい。

観光スポットではなく
かなり
入り組んだ所にありますし
あまり
商売っ気もないような感じの
雰囲気がまた良い。

ほんとは
メンバーにも
教えたくなかったのですが

今回
あまりにも何もしてないのと
相も変わらずの集まれば
何故か
トンカツとなる面子が今回数名いまして
すこしは
役に立たないとな、とつい。

まあ
それでも
わたしも一応
皆へのお歳暮代わりの手土産で
人数分
瓶珈琲を持っては行きましたが

やはり
中には
気を遣う人がいて
それ以上に貰ってしまい
また恐縮しきりでした。

やはり
知ってる仲でも礼儀は、ね。

そうそう、
そういえば
瓶珈琲ってけっこー
珍しいでしょ?

ワインボトルみたいなビンに
こだわりの珈琲が銘水仕立てで
詰められてて。

私用にも一本置いてありますが
まだ飲んでないので
味わいは知りませんけど。

すくなくても
高そうには見える、

それでいて実は安い!

素晴らしいチョイス。

あと
職場へのお土産には
小袋がいっぱい入った
海老煎餅と鯛煎餅
数が入っていて
日持ちしそうだったので。

今回は
長期休暇になってますから
たまにはね。

なんだかんだ
あっというまの小旅行で
トラブルもなく
楽しい時間を過ごせました、
ありがたいことです。

でもね、旅行で
いちばん嬉しかったのは・・・

家に帰る、ということだったのよマリラ

なんてね。

さーて
今年もあと
1日ですか、
お世話になりました!

皆様も良いお年をお迎え下さい。

2025/12/30
18時58分

かなり温まりつつある
こたつの中より
感謝を込めて

マチミサキ

ただいまっと

ただいまっと

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-30

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