ZEUS
『TRIANGLE-WARⅡ』
サタンと対戦するゼウス神。
その登場シーンで世界が凍結し、殆んどの人類が凍死する。
「神の怒りの象徴」として描いた訳だが、これをサタンより酷ではないか?との声が上がりそうである。
その意味を簡単に述べるならば、凍死した人類は既に「サタンのしもべ」となってしまった者たち。
これを表している。
神が人を死に追いやったのではなく、サタンに、つまり、悪魔に魂を売った者たちが自滅した。
という譬えである。
ゼウス神の姿は無く、主人公の青空に同化して戦闘した形をとったのだが、これには特別深い意味はない。
単に私の想像、思いで筆してみた。
まあ、実体のゼウス神が、どーん!と現れるのも良いといえば良いかもしれないが。
世界の終末に生き残った人類は全体の数%で、その者たちで結成されるユートピアは、この現世では出現しない永遠の理想郷。
そのパラダイスを私は夢に見ていた。
作品本編において、ラストシーンの青空とレモンを通じて描写したのは、言うまでもなく「赤い糸の伝説」である。
大界神のもと、生きとし生けるものに幸あれ。
ZEUS