詩終 99 (空)


ここにある空っぽ

そのままでいいんだよ
何かで満たそうとしなくても
たとえ無価値のように見えても


そうして
空っぽに満たされてゆく
自分を
ゆるすのだ
自分だけの空を
見つめる
かつて見た空を
忘れかけていた空を
たとえ忘れても
消えない空を
わたしの純粋を

詩終 99 (空)

詩終 99 (空)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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