詩終 95 (直通)


人はたくさん話す
外側のことばかりを
誰かの言葉ばかりを
いつしか我を忘れて
もしくは
忘れたことにして

私は
いつ生きたのだろうか
わたしを…と問うのは
さいごに持ち越されなくていい
わたしはいつもここで
わたしのことばをもち
わたしをまっている

死というきっかけはいらない
死もまたいつもここに
ぼくらのものではない
明白な死が

詩終 95 (直通)

詩終 95 (直通)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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