詩終 93 (透明)


凪いだ水面には
空がそのまま映る
凪いだ水面は
風をそのまま見せる

水ははじめから凪いでいるのではない
黙りこくっている空間の中で
やがてすべての塵が
舞い落ちる
までのその間のように
わたしが
永遠のように座った
その眼前に広がる
静穏な湖

詩終 93 (透明)

詩終 93 (透明)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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