詩終 87 (幻)


昨日を残している自分が
ここにいたら
残された昨日は
そのままの昨日ではあれない
昨日
更新され続ける幻
雲のように
繰り返される
形を変える幻
季節とともに
人並みとともに
かけ離れていくだけの
輝く幻
陰る幻

たちまち
この今さえ

堆積してゆく

詩終 87 (幻)

詩終 87 (幻)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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