詩終 83 (エゴ)


言葉が
ぼくの前を走ろうとする

ぼくはそれを見ていた

背後にぼくの視線を感じながら
走っていこうとする言葉は
自身の空無に光を当てられ
暗闇のように
ただその不在を明らかにされていった

ぼくはそれを見ていた

詩終 83 (エゴ)

詩終 83 (エゴ)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted