詩終 69 (手放し)


抵抗をやめ
わたしだけの道を歩いた先で
わたしだけの道を歩いてきた人
と行き逢う
目が合う
証のように

わたしの道を歩かなければ
人とは会えない
孤独
何も明かされないまま

わたしの身体は
向かうべき方を向く
歩みを進める
ゆるすことだ
わたしのすべてを

暗闇の中へ向かわなくていい
夜の街灯のように
わたしの道には光が灯っている
わたしの自然は勝手
にそちらへ向かう

歩くためには
何もいらない

詩終 69 (手放し)

詩終 69 (手放し)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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