詩終 68 (愛)


川はどこにもない
幻の川
のほとりで
その流れを見つめる
名前はないこれはここに
ある
名前ではないわたしもここに
黙って
流れている
これもわたしも絶え間なく
あまりにも詩だ…
川のように
詩は幻

詩はどこにもないよ
どこもかしこも
あまりにも詩で
ある
のにな

在るものは
どこにも無いんだね
きっと
愛のように

詩終 68 (愛)

詩終 68 (愛)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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