詩終 32 (空っぽ)
知ってしまったなら
それをつかまえるがいいよ
いつか放すときまで
手放したら
空っぽの手が残る
つかまえるまでは
空っぽの手があった
この手の空っぽは同じ空っぽだろうか
ぼくらは何も持たずやってきては
何も持たず去る
ことに意味はないようだが
その隙間にぼくらは意味を見出す
ようにぼくはこの手の
変わり続ける空っぽをつかみ続ける
詩終 32 (空っぽ)
知ってしまったなら
それをつかまえるがいいよ
いつか放すときまで
手放したら
空っぽの手が残る
つかまえるまでは
空っぽの手があった
この手の空っぽは同じ空っぽだろうか
ぼくらは何も持たずやってきては
何も持たず去る
ことに意味はないようだが
その隙間にぼくらは意味を見出す
ようにぼくはこの手の
変わり続ける空っぽをつかみ続ける
詩終 32 (空っぽ)