真空の比喩 132 (忘れた時)

見ることを忘れた時ぼくは見ている
聴くことを忘れた時ぼくは聴いている
感じることを忘れた時ぼくは感じている
掴まえることを忘れた時ぼくは掴んでいる
問いを忘れた時ぼくは答えを持っている
書くことを忘れた時ぼくは書ける

全部
たまたま

意味が分からないことがある
意味は分からないべきだ
意味の外に意味は在る

真空の比喩 132 (忘れた時)

真空の比喩 132 (忘れた時)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-11

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