真空の比喩 129 (眼差し)
私の容れ物に向けられた
いくつもの眼差し
その眼差しは
生きていただろうか
眼差しを向けられた私
の容れ物は生きていたか
私は
不可視だろう
どこにもいないが在る者
生きていない眼差しは
私を見ることはできない
生きた眼差しは
容れ物を見はしない
生きた眼差しは
不可視の者を見る
真空の比喩 129 (眼差し)
私の容れ物に向けられた
いくつもの眼差し
その眼差しは
生きていただろうか
眼差しを向けられた私
の容れ物は生きていたか
私は
不可視だろう
どこにもいないが在る者
生きていない眼差しは
私を見ることはできない
生きた眼差しは
容れ物を見はしない
生きた眼差しは
不可視の者を見る
真空の比喩 129 (眼差し)