雑詠・冬

冬の藪 ガマズミの実の残りあり



竹林に冬陽なき径一軒家

孟宗竹の林の中に細い道があったので、覗き込んでみたら、家が一軒あるようだった
その道は草も生えていない、竹の幹に囲まれた、陽の差さない地面が続いている静かな細い道だった
普通の樹木の木立と違って、竹林の内は暗さがない
竹という植物は密生していても暗さを感じさせない



ゴミ出しの夜道歩きて冬の星



風つよく竹の鳴りたる師走かな

雑詠・冬

雑詠・冬

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2025-12-11

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