真空の比喩 115

ぼくはぼくのこれを超えて源泉へ至る
それから
その源泉からぼくのこれは
とめどなく湧きいずるように
なる
湧きいずるこれは尽きることはないだろう
湧きいずるこれはぼくよりはるかに広大で
ぼくはこれの道
にすぎない
ことをぼくは喜ぼう
ぼくはどこからやってきたか
ぼくはその源泉からやってきた
ぼくが失われることはぼくを取り戻すこと
失われてゆく道中
それは発見の過程

真空の比喩 115

真空の比喩 115

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-11

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