真空の比喩 104 (火)

ある時理解した
私のトーチに火が灯る
消えない火

ある時気づいた
その時からトーチを持っていた
そこには火はなかった

ひとつのトーチからトーチへ
火は渡せる
消えない火

トーチは朽ちる
そこにあった火
と同じ火は誰かのトーチに灯っている
消えない火

真空の比喩 104 (火)

真空の比喩 104 (火)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-11

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