ねじれた男の宝

『街を出ろ。一人でいろ。
 誰もお前のことを知らないところへ行け。
 誰にもその視線を向けるな。
 お前なんてきらいだ。
 幸せになるな。出世するな。俺が出てくる悪夢を見ろ。』

 僕はとてつもなくねじれた人間だ。
 そして僕の言葉もまたそうであると思う。
 この手紙を僕はもう何十回も読んでいる。ここにあるすべてのフレーズが好きだ。かっこいいし、ユーモアがあると思う。無駄がなくて、僕に言うべきことがすべて書いてある。簡潔で分かりやすい。とてもいい。

ねじれた男の宝

ねじれた男の宝

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-03

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