十一月・・カランコエ
社会時評を主としたモノ。
現実の空間の広大さ。
平々凡々(へいへいぼんぼん)という聊(いささ)か変わった名前の人類と彼を訪問した男女二人の会話から始まるが・・面倒なので・・名前は省略し、単に「凡(ぼん)」のみとする。
で、凡という漢字につき少し・・。この文字の意味するところは「すべて・ありふれた・およそ」と言ったような意味を持つ。画数は三画で、部首は「几=つくえ」。それで・・主に次の三つの意味で使われるのだが・・果たして・・彼は・・どの意味に取るべき人類なのか・・?
え?能書きは良いから早く始めろ?ああ・・そうしよう・・が、もう少しだけ、付け加える事にしよう。
一)すべて・みな。「凡例(はんれい)」「凡百(ぼんびゃく)」のように、全体や総括的な意味を現す。
二)ありふれた・なみ・普通の。「凡人(ぼんじん)」「平凡(へいぼん)」のように、特別でない事や一般的な状態を示す。
三)およそ。大体の範囲や概算を現す際に使われる。
一
男女二人は凡の家族でも無ければ、何か特別の関係・・というのでもないが、まあ、三人の会話は・・淡々と・・。
世代が異なる二名と一名、それで、年配の凡の経験話が殆(ほとん)どとなる。
「私が生まれたのは、大東亜戦争終戦後五年ほどたってからの事だった。それで・・周囲は、戦争の話、ばかりで取り囲まれていたような状況でね。
学校に行けば先生が戦争・空襲の話を授業中に聞かせて時間が過ぎ、両親は小学校の教師だったが・・誠に真面目で、明日をも知れぬ兵役につき、女は空襲、と、共に生死の狭間(はざま)を見ていた・・当然ながら真実ばかり。
マスコミも然り。何もしなくとも・・情報は戦争と切っても切れない事柄ばかりだった。
「・・つまり、戦争と平和のどちらにも意義があるという・・皮肉な結果がマイナスとして現代に影響を及ぼした・・という事かな?・・その中で何か面白そうな話は無かったの・・?」
「・・こんなのはどうかな?プラモデルは戦闘機や軍艦のようなモノばかり。学校の放課後は・・軍隊ごっこ・・連合軍と枢軸国でグループが分かれていた。軍人将棋・・後のテレビでも、NHKとUSAの秘蔵フィルムである「映像の世紀」は図書館で無料で借りられるし、平成にNHKで特集番組で放送され、話題をよんでいた。
このうち、特に重要なのが、1900年から現在に至るまでの知識。Series中「7作」が特に重要で、世界各国の状況が一目瞭然。これを見ていると中国がどうやって世界一になったのかも・・USAがどうして共産主義嫌悪・ヘイト・赤狩り・や人種差別をしたり、USSRの再興を恐れ・・バイデンのようにそればかりが頭に残っていたという事は・・後程・・。
更に・・実は、まだ日本国の大日本帝国陸軍第三十三部隊・・偽装名・・中野のSecretエイジェント・・の生き残りの人たちから実に面白い話を次々に聞くことができたこと・・かな?・・(笑)。」
「・・それって・・スパイの事・・?この国はスパイ天国なんでしょ・・?」
「・・そうだね・・戦後生還した小野田少尉のようにジャングルに潜(ひそ)んでいた人たちとは別に・・生々しい情報を提供してくれた。ただ、その知識は現代のスパイの認識とはまた異なる。」
「・・現代社会でもスパイに警戒を・・という事がきかれるようですね・・?」
「・・スパイを警戒する程の意味は無いと思うね。この後に話す地震の話の方が極めて重大な事になる・・。米軍が堂々と居残っているんだから・・世界でそういう組織が無いのは日本国のみで・・スパイがいない方がおかしいからね・・。
それに関連し、防衛費を増額も意味は無い。中国を怒らせるような政府では、元より国際社会では成り立たない。つまりは・・都合の良い「宣戦布告」の機会を与えてしまったという事に繋がってくる。
今更、軍備増強しても、台湾同様に事故ばかり起こしているような自衛隊では、何処の国も相手にはしないだろう。最も賢いやり方というものがあり、中国の人民解放軍・百人ばかりの基地を持ってもらえば、全て丸く収まる。
そして米軍と両方ならどこも攻撃は出来ないだろう。自衛隊には、最も重要な自然災害時の対応を任せなければそちらの方が重要だから。」
「・・では、仮に今後世界中が巻き込まれる戦争が勃発した際には、どのような経緯(けいい)を辿(たど)るのでしょうか?」
「・・日本国は数(かず)の内には入らない。先ずは、USAが最も全般的には戦争慣れしているのだが、空中戦ともなれば結果は目に見えている。日本国を真っ先に攻撃するのはNorthKoreaでも十分、ただ、キムさんの本意ではないだろうが。
原発を狙う・・更に、東京と大阪を落とせば勝敗は決まるが、地震と同時進行となる可能性もないことは無い。
日本国のガード役のUSAの動きが注目され、これと西側諸国の連合軍を中国とロシアの両国が物量作戦で対峙する。ICBMを所持していない核保有国であるUKとFranceは除外され、Israelが真っ先に攻撃を仕掛けるだろう。インドやパキスタンも注視のみ。」
「・・成程・・随分とRealですね・・。・・ああ、先程のご両親のお話の続きは・・?」
「・・そうだね・・父は特殊学級といって、知恵遅れの児童たちが生徒のクラス」と、普通クラス、を交互に受け持っていた。特殊学級の児童は・・少し目を離したすきに、どこかに行ってしまい、とても骨が折れる仕事だった。
現代の議員やマスコミなども、そういうクラスを実習させた方が良いのでは・・など・・思うな・・(笑)。普通クラスからは後に東京大学に入学した児童が何名もおり、社会人になってから遊びに来たりしていたが、教え方が丁寧且つとても分かりやすく、評判が良かった。
当時、地方の市立小学校から一流大学は珍しかったのだから、勿論、児童が優秀だったのだが、そんな事とも多少は縁があったのかも知れない。
というのも、私も算数の、追い越し・すれちがい算、などの問題を父に質問した際、一度で頭に入ったし・・応用がし易かった事を記憶している。
しかし、後(のち)には、母の教え子たちが何時までも母の事を覚えていた・・と、後から気づいたのだが、若かりし頃の母の写真を見て納得・・女優のような美人だったようで・・(笑)子供は親をそういう目で見ることは無かったから。
そうはいっても・・そりゃ、若尾文子さんの方が美人だよ・・大映の美人女優として有名で、市川雷蔵との共演や、彼が死ななければ共に劇団を持つような話もあったと、彼女は語っているし。
私も・・若尾さん宅を突然見舞いに行ったのは昨年の十一月の事だったが、母が市川雷蔵のファンで・・幼いころから若尾さんもよく見ていた。
植木鉢で、或る花を探し回って・・花言葉に悪い事が記(しる)されていないという珍しいマダガスカル産の花・・え?若尾さんの二十億円の部屋をどうやってみつけたかって?どうやってかな・・?こちらは後期高齢者であるし、彼女も九十一歳だったから、血迷ったり、追っかけ、とは取られないと判断の上。
二
母が九十歳、認知症で施設に入所していた時の事だった。私は母の施設に、一年三六四日面会に行き、母の状況を観察したり、土日には車で「母を車いすに乗せ、動物園や美術館にファミリーレストラン」へ連れて行ったりしていた。
え?一日足りない?・・それは、安倍川の花火大会でその周囲が通行止めになったから行けなかった。施設は運よく見つけられたが、特養にはなかなか入れないから、老健という、身体障碍を持つ高齢者などと認知症患者が半々の、開所して二年足らずの奇麗な状況だった。
認知症患者に詳しいのはそういう事情もかんけいしていた。つまり、人類の医学では、認知症になると病院は見放す・・それで、「精神科の医師が臨床医学上観察不足、となる一因にも通じている。
医学、所詮は暗記モノの学問に過ぎないのだから、患者を毎日見ていなければ実態を知らない事に通ずる」
認知症を発生させるメカニズムの内、一つは技術的な面で、海馬の神経細胞の壊死の際に血流不足や組織を形成させるだけの、要は、養分の不足など。
更に、心理面が左右する事があり「一例で、家族に極端な不幸が重なった時、とんでもない事態に発展をする。母は、それ以前に「円形脱毛症」と「胃潰瘍」を起こし、後者は手術で切除した部位が大きい。
他と比較をし、特段、気が小さいわけではないが、頭脳を使用する事に連動、体質的に負荷が大きくなることに起因をし、これがチンパンジーから進化をした人類故の事。また、感性・愛情豊かであるほど、揺れ動く。
では、母の趣味等はどうだったのか。ほぼ万能選手と言える。教師で仕事面での判定・人付き合いの上手さ・慕われ易く・アイデアと独創性豊かも私には敵わないと(これは、例えばpianoの演奏。
乙女の祈りの際、一般的にピアノ奏者独特の左右に大きく拡げて鍵盤を弾く・・professionalはこれで華やかさを見せる。ただ、母が私の何処に疑問を感じたのかと言えば、楽譜を見ずに作曲演奏・・それも極端に量産・全ての曲に適用。
歌唱力や芸術に文章の上手さ・高度に博学・では父の方が優っていた。)・写経・仏像彫刻・社交ダンス・ビリヤードで優勝・
全国旅行・知恵遅れの子供を連れ旅行したとその母親から聞いたが、素早く計画を練り乗り継ぎ時刻も正確・四国お遍路・料理が独特(例、肉は最上級を肉屋で挽いて貰いひき肉は使用しない、その餃子には生姜を使用せずニンニク、この餃子は世界中探しても見つからないだろうが、皮無しも、皮はうどん粉をすりこぎで潰しながら煉る。天ぷら油不使用でサラダ油使用、てんぷらの具には衣は極めて薄く、素材の味を最大限に活かす海苔やシソの葉のような薄い天ぷらも・・。当時、一本八千円の自然薯をすり鉢・すりこぎで擦りながら出汁の汁を段階的に加えまた擦る・・この役は当方。金井丼の味は今一。正月のおせちは食べず、すき焼きの味付けは砂糖少ない醤油味、関西では甘口で私は食べられない。)、つまり、苦手はあまりない。デパート好き。
思い出を持ち運ぶ事で心中から払拭されない。以上から、認知症発症原因は精神面が大きい。巷(ちまた)でよく言われるような、何をしたら良くないとか、逆に、何をしたら良い・・は該当しない。
認知症患者の家族が施設に足しげく見舞う事はなく、罹患すれば見放すのが一般的。では、施設に任せっきりで安心できるか?・・施設による、だけでなく介護者も実に人様々で、爪が伸び切ったまま二センチ・・此れは私が切る。
毎日見舞う事を嫌う介護士・・面会時間切れを早めに伝えに来る・・エーザイのアリセプトは、施設の大元徳洲会病院の医師が強制的に使用禁止・・ところが・・此の一年後に症状が著しく進行・・効果が疑われている薬剤も多少は効能あり。
逆に言えば、同じエーザイの新薬とやらの効き目の程が疑われるし、高額であれば、その根拠に乏(とぼ)しい。アリセプトでも同程度。二つの大学医学部で発表した「正常な人類と比較し、タンパク質が見られる・・は当たり前で・・細胞が脳内で壊死をするのだから、要は死んだ細胞はタンパク質である。排泄されにくいというに過ぎず」
郵便局にて何がしかの手続きは意思無しで不相当の為、母の指に指を重ねての筆跡。法的には、意思薄弱がはっきりすれば・・問題は無い。病が末期に近づくと「一瞬目を離したすきに・・車いすから前方に倒れ、コンクリの床で頭を強打・・血液量が多く床は真っ赤・・ところが・・本人は全く痛みを訴えず、声も聞かれないまま・・頭蓋骨にひび程度も疑われるが最早レントゲンですら必要なく・・其の後、肺炎から結核を併発し死亡・その他の情報もあるが全ては記せない。
「・・よく観察していますね・・」
「・・現代社会ではどうかは分からないが・・親を大切に・・世話になったのだから徹底をし、面倒を見なくてはならないとは思う・・、但し、これは私から見た親の事であり、私から見た子供に対する義務などは何も求めず、その必要すらなく・・逆に独立したからには・・その子が困った際など以外は・・一切の干渉は不要と判定」
「現代社会でも相変わらず自殺が少なくないが・・法的に他者による安楽死は違法。世界で唯一、他国国民の安楽死が許されているSwitzerland・・ここでも、障害は言葉の壁であり・・かなり語学力に優れていなければ、死の必要性を説明が困難・・。
ところが・・最も痛みも全く感ぜず死亡する手段はとても容易で・・百円ショップで百円で購入したもので・・実行は一瞬・・だが、人類が実際に息を引き取るまでの時間はかかるので・・その間の通報などは出来ない・・。この情報の詳細説明は不可能・・風邪薬を大量摂取レベルでは・・論外。」
人類で最も強いのは・・恐れるものが何もない状態である事・・自らの死すら・・完全に恐怖心を払拭可能であらば・・。
三
「・・話が逸れましたね・・何処まで戻しましょうか・・?」
「・・では、バイデンを見た際に、すぐにアルツハイマー型認知症の極初期の症状が顕著である事を見届けていた。
ウクライナ戦争とも大きく関係していた事がすぐに読めた。「支援と制裁とは・・ああ、認知症患者で、一つの特徴とし「記憶を失うのだが、直前までの記憶ではなく、子供の頃の記憶が特にはっきり記憶される事が多分にあり」、こういう事・・。
「彼の子供の頃の出来事とし、第二次世界大戦のEurope戦線において・・NazisGermanyと大日本帝国は技術力も今の世代より、相対的(この言葉をひろめる事に繋がる、Einsteinの相対性理論はその点でも大事な事を告げている。)
そして、NazisGermanyの攻撃で追い詰められ、UKのような島でさえ、命中率の低いロケットで攻撃された。アワや・・としたところに登場したのがUSAで、本国が遠く戦争に関連してない事と、物量作戦、及び、USSRの西部戦線での反撃、で、連合軍は勝利に繋がった。
この時の強烈なimageが「制裁と支援」だった。バイデンはこれを行い、結果的にはUSA自体がガタガタ揺れる地震相当の金融不況に陥った。それを、presidentトランプが見逃さなかった・・という事になる。
大統領交代が無ければ、USAは世界の座を奪う中国を横目で見ながら、致命的なダメージを受けていただろう。あの時に経済担当大臣が「この不況は十年続くだろう」と述べている。
只、常識で、他国の為に自国を潰す国は存在しないだろう。今の世代の国民にはそれが理解できない。動物である人類から「様々な欲」と「争い」をとってしまえば、残りはたかが・・知れている。
此れも、平和は長続きし過ぎた結果と言える。人類は総なめに思考能力が退化したという事であり、マスコミ共々真偽の区別がつかなくなってしまったという意・・ただ、日本国が危機に瀕しておるのみで、他国は含まれない。
「・・presidentトランプの評価は良いようですね・・」
presidentと言えばこの人も・・。presidentプーチンの才と先見の眼をこう見る。核抜きでの判断。かなり以前の、まだ、TVを見ていたころの事。彼が軍用トラックの運転をしている画面が放映されていた。
それを見て驚いた。大東亜戦での知識と経験を総合しても「人類の・・それも軍隊で・・トップが部下を乗せた車を運転するというところ」・・先ず他国ですら、見られない出来事だろう。
これは、USAのようなやらせ=プロパガンダ~ではない。偉くなればなるほど運転などしなくなり・・部下に運転させる・・。
タクシー乗車時では、運転席の後部座席が上座(かみざ)。人類にはこのような格付けが付いて回るもの・・。
四
「・・Einsteinの相対性に戻りましょう・・」
物事は何事も相対的に見る事が欠かせない。「絶対の事を、ぜってい、などと呼ぶ今の世代に既に社会のレベルが象徴されている。すると・・相対性理論も・・そうていせい・・になる・・(笑)」)に見れば、優れていた・・従い、戦後の景気もその影響があり良かった。
とはいえ、朝鮮特需のお陰でもあり、また、【手先が器用で、勤勉実直と世界から評価されていたが、その実、労働時間が長い事も大いに関係をしている。
現代のように、休みは多いし、勤務時間も短縮では、人手不足や企業の経営に支障が出てくるし、日本国のこの先は既に明らかで、世界でも、発展途上国にさえおそらくは抜かれていき、下から数えた方が早いという最悪の状況が待ち受けている・・苦あれば楽あり・・楽あれば苦あり・・は人類社会の鉄則・・。
勿論、欧米社会と比較をする事自体が意味は無いし、真似をしないで、日本国は独自で勤勉実直をとおさなければならないが、実態は、不登校・治安最悪・その上で・・元の教育に手を付けずに・・安易な法改正や制定はいただけない。
やはり、島国で鎖国をしていた当時から大東亜敗北までは勝手が許されたが・・進駐軍から「自由主義が入り込み・・それも、規律が伴わないのでは・・折角の自由も悪い方に拡大していく」
ハラスメントと社会の悪化・・どちらが先なのか・・鶏と卵式・・根本治療は・・教育の大改革しかないが・・議員は任期中に即・票に繋がらない案件は見て見ぬふりをする事、周囲からも何も指摘がない。
これは、ロシアなどの海外に行けば、おのずと気が付く。まあ、日本国は「良い面を根こそぎ自ら捨てて来てしまった」という事になる。老後は明らかにロシアで過ごすのが理想と言える。
治安の良さ・完璧さに、資源や食料も豊富、で、日本国の45倍という国土の大きさの極端な違い、最早、比較にすらならない。しかし、実態はロシアに移住と比較をすると、日本国に移住は、行政書士に145,000円支払えば安易に可能なので・・海外からの労働者が増え続ける・・決して経済や社会が安定しているのではない。】
シフト制・交代制などの活用を積極的にやり、目先の事にごまかされずに将来を見据えていかなければどうしようもなかった・・という事のみに尽きた。
幼稚さが・・日本国を覆いつくしている。ニュースは見ていないが、以前から狙っていた通り与党に鞍替えした、維新とかいう党は「大阪を都に名称替え?・・全く意味がない幼稚な考えで・・都でも府でも名称よりは中身が大切。
ところで・・東京と名付けられたのは明治元年だが・・由来は「江戸城をとうけいじょう」と呼んでいた・・東京の意味。」」
五
「・・東京・・と言えば・・一番の問題は自然災害ですね・・」
「そのようだね。日本国の地震については海外諸国では体験が少ないだけに、地震の被害を怖がらない。此処に日本列島の標高差が一覧できる図面があるが、これで見ても、目立つのは関東平野がずば抜けて標高が低い面積の大きな平野の連続となっている。
津波だけを怖がるのであれば、この標高差を気にする必要がある。更に、今度は日本列島の周囲の海洋の仕組みも考慮しなければならず、青い惑星では陸と海が別ではなく一体となっているのだから、火山列島の動きと地震・・とは異なる地震の早期予測が不可欠となる。
この図面は人類科学の範囲での、過去の地震の発生地点と大きさの一覧だが、大阪が多い。ただ・・人類の科学上での認識はそう古くからのモノではないだけに、宛にはならない。
火山帯での地震と、能登のような海洋型の地震とは別、また、マグマやプレートの歪みのエネルギーは、逆に発生していない地域ほど何倍も警戒しなければならない。つまりは、やはり、東京中心のフォッサマグナ全体となる。
徳川家康は幼少時の経験をごく自然に活かした管理者としての能力がずば抜けている・・だけではなく、先見の明にも鋭さが窺える。尾張・岡崎・から江戸城入城後、おそらくは自らの後を継ぐ将軍たちに、タガのゆるみが生じて来、幕府崩壊に至る際の経緯も全く考えていないとは言えないだろうが、死後の事にはそこまで・・。
日光の東照宮と同じ静岡の久能山には、且て家康の像が、最も警戒すべきである西を向くように備わっており、その通りの幕末となった。
また家康は秀吉の朝鮮征伐の際に声をかけられているが「・・すぐ下まで海が来ているので油断できずに今回はいけません・・」と言い訳をしている。
自らの隠居地を静岡の駿府城にしたのも、一つには幼少時の経験が活かされており、自然災害が無いに等しい地を優先し、江戸城のみならず、本来は郷里である尾張を避け、御三家の水戸や紀州も避けている。
関ヶ原・夏冬大阪城・の戦(いくさ)からそう遠くない死を迎える事になった家康だが、やはりやることにそつがなく素晴らしい程の先見。
まあ、それがどう関係するのかは・・?
言える事は・・来るものが来ていないのであれば・・来てもらいたくなくとも来るとしかいいようは無くなる。
東京周辺で、毎年きちんと発生している地震としては・・東京湾震度4だが・・特段の被害は無い。
よく言われる関東震災は、震源地は東京湾に繋がる相模トラフ・・。
良い方に考えるか・・逆に考えるかは人類個々の勝手と言える。
ただ、今回の東京の事情で過去と大きく異なる事象は「耐震設計震度7」が試されることになるが、人類科学が試されるともいえそうだね・・単純な家の設計であればまだしも・・?」
「新潟地震でしたっけ・・鉄筋コンクリートの建物が横倒しになったのは・・?」
「・・そうだね・・耐震設計が地中に芯棒を深く突き刺し、揺れに応じて建物が器用に揺れる事で倒壊を防ぐ・・」
「・・横倒しなら、地面そのものに穴が出来たり沈んだりする・・とすれば・・?」
「・・まあ、おきてみて・・どうか?しか言えないとも・・」
六
「・・ところで、今までの話を聞いていると・・貴方は人類でないように聞こえるのですが・・?」
「・・いや、人類に違いはない・・ただ、作られた人類とでも・・」
「・・ということは・・」
「・・あなた方は・・何処から来たの・・?何光年?」
「・・比較的近い・・空間を歪めればそれどころではないんですが・・?」
「・・男女で一対になって人類の何に関心が・・?」
「・・いえ・・貴方の行動に準じて来たので・・」
「・・ほう・・それはそれは・・」
十一月・・カランコエ