瑣末な関心事

そう、一切はただ過ぎ去ってゆく
何かに気を取られているうちに
驚くべき速さで。
我々は注意を惹きつけられている
取るに足らない過去や事象や人物に。
我々は何か他のことを考えようとするが
その取るに足らないことが気になって仕方がない。
他のことを考えようとすればするほど
そのどうでもいいことが気がかりになる。
忘れるでもなく、確かめるでもなく
気がかりなまま歳月だけが過ぎてゆく。
気になるのならどうにかすればいいのに
どうもしないままただ不安だけが蓄積される。
確かめるほどではないが、忘れることもできない
そんなことにかかずらっているうちに
我々の人生は終わりを迎える。
無為な人生が無為なままに閉じてゆく。
そう、驚くべき速さで。

瑣末な関心事

瑣末な関心事

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-11-20

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