すっとこどっこい 旧題物置の仙人
かなり前の事・・。
「無賃乗車ですね。警察に通報しますよ」
その声もよく聞き取れない程考え事をしていた。僅か一年丁度という短い間ではあったが、会社では送別会をやってくれた。事務所には僅か五十人程しかいない法人で、転職をし丁度一年した後に再び転職をする事になった。年収は鰻上りに上がり続けている。
この会社にしても、社員の募集の案内を出してから、一週間に八十七人もの面接者が訪れたと後から聞いた。厚生年金事業団の系列で、一見まともな会社のようだったが、他の者も同じように思い応募したのだろう。
派手な送別会も終わり、真っ直ぐ帰宅するにはまだ陽は真上にある。一年とは言え入社した直後の歓迎会の二次会からして珍しい事などもあり、或る意味おかしな意味合いで「内容の濃い」一年間を回顧していた。
その二次会では有志の数人だけが手ぐすねを引き待ち受けていたようなものだった。二次会とは名目上であって、実際には山田民雄を取り囲み低い声で脅迫行為をしたようなものなのだが、どうしてそうなったのかは「先輩の自分たちより給与が高い」事を逆恨みし、民雄の実際の給与額が幾らなのか、を問い詰めたかったということだ。
金に拘らない性格の民雄には、増してや公の機関の系列である会社に於き、入社の歓迎会二次会と銘打って、よもやこんな事が起きるとは思ってもいなかった。
然しながら、過ぎてみれば「すっとこどっこい」という言葉が当て嵌まりそうな・・それでいて、その言葉の意味合いは、この国でもしかと把握されていない、という、これまた極めて曖昧なお話。
渋谷駅を出てからガラガラの車内に座ったままそんな事を考えていたから、うっかりしていたのだろう。
真っすぐ帰宅かどうかを迷った挙句、渋谷からそう遠くなく以前から毎日のように帰りに寄っていた知人が経営する個人会社、のドアを開けていた。
切符を最低料金しか購入していなかったのはそういう理由があったからだ。PASMOなら問題無かったのだが生憎(あいにく)持ってくるのを忘れてしまっていたから仕方無い。
おまけに財布が見つからない。
電車の中ですられたか?いや、全く混んではいないのだから、そう考えるのもおかしなもの。
此処のところ物忘れがひどい。
やはりいろいろ短期間での変化が激しいから、精神的に落ち着きが無かったのかも知れない。
改札のすぐ脇にある小窓から顔を出している駅員にはありのままを話し謝ったのだが、何故か執拗に無賃乗車を強調する。民雄は、短期間内に辞めた会社なのに、飲食の後に大きな花束迄贈呈と、たいそうな送別会をしてくれた事に面食らって考え事をしていたから、寝耳に水の放心状態のまま。
其れに・・左手には大きな花束と記念品、右手には鞄を持っているのだから、どう考えても運賃を誤魔化し逃げ出すとは考えられない筈。
「今日で事務所を辞めたんで送別会があって・・」
と話し出したが駅員の剣幕はおさまらない。民雄は次第に夢から現実に引き戻されるように不快感を感じ始めていた。花束を見せても記念品を見せても駅員は警察に突き出すと言う。
当然ながら、不足した運賃は払うからと言ったのだが、堂々と改札を抜けようとした態度が気に食わなかったのか頑(がん)として譲らない。
警察官などを呼ばれ、折角(せっかく)ぼやっと良い気持ちでいたのに気分を壊(こわ)されたくは無いし、くだらぬ時間を費やしたくは無かった。
次第に現実が迫ってき、腹が立って来た。
「金を払わないつもりは無い。この先に知人の会社があるからちょっと行って金を借りて来たいのだが、どうだろう?」
駅員は渋い顔で、「とんでもない。最初から金が無くて逃げるつもりだったんだな」と言うや否(いな)や受話器を手に取った。
電話をされては余計時間の無駄になる。
受話器の争奪戦になった挙句・・駅員の口の中に花束を押し込んでやった。
ついでに鼻の穴にまで目いっぱい茎(くき)が入ってしまったようで・・呼吸困難になっている。
男の目が白黒しだしたかと思うと・・真後ろに倒れる。
運悪く・・後ろに会ったロッカーの角で頭を打ったようで・・気絶をしているようだ。
まあ、日常業務の忙しさから解放され・・のんびりするのも悪くはない・・。いや、男がそう感じるかどうかは・・知り得る事でも無し・・放っておけ・・。
何事も無かったかの如く・・知人の会社に・・と、改札を抜け走った。町は無い毎も知らずに・・相変わらず何時ものままである。
会社は、駅から真っ直ぐにちょっと行った先にあるから、訳もなく勝手知ったる会社の手持ち金庫の蓋を開け、小銭を手にすると、再び改札に・・。
男の鼻と口は花一杯で美しいから・・気が付きやすいようにと・・ズボンの社会の窓(小便用の窓口の事を、昭和の時代にはこう呼ぶことも少なくなかった。)のジッパーを開け・・その中に小銭を押し込んでおいた。気が付いた男が・・どう感じるのかなど・・到底(とうてい)、知り得る範疇(はんちゅう)ではない・・まあ、大事なものは大事なところにしまうのが相応・・。
会社がテナントとして入っている二階建ての建物には、他にも店などが入っており、隣は寿司屋。会社は二階に有り、玄関からすぐの一階は、税金対策用のクリーニング屋になっている。
クリーニング店というのは始終客が来るでも無し案外暇なものだから、パートのおばさんは大抵(たいてい)店の奥のテーブルで編み物などをやっている事が多い。
店に駆け込むなりおばさんに声を掛ける。
おばさんもパートの掛け持ちで、他に牛乳の配達をやっている。
「あら?久し振り・・」
暖簾(のれん)の隙間(すきま)から顔を出したおばさんが大きな欠伸(あくび)をしながら民雄の顔を見ている。
そういえば・・ここのところは・・珍しく久し振りに相違(そうい)ない。
民雄は転職をする度に給与は上がっていくのだが、忙しさもそれに比例し増していく。
「ああ・・表の金庫から小銭を借りておいたから・・何か、財布は見つからないし、PASMOは忘れるしで・・のんきな駅員は気絶しているけれど・・」
「・・来たわよお馴染(なじ)みさん・・?」
階段の下から、二階にいる知人に声を掛けたおばさんの声は・・虚しく静けさの中に消えて行く。
「あれ?誰もいないの?何時も二人交代でどちらか一人は必ずいる筈なんだけれど・・」
民雄はそれには構わず階段を上がる。
知人は二人で共同経営をしている。二人共、昔、民雄がいた会社の同僚だったが、独立して二人で商売を始めた。経営は先ず先ずのようだからサラリーマン時代に較べれば稼ぎは良い筈。
二階には、机と簡単な応接セットくらいしか無い。ベランダのカーテンが風を巻くように揺れている。ベランダのガラス戸が開いているようだ。
事務所・・とは言え机と椅子の辺りには・・確かに誰の姿も見えなかった。
そこは・・承知の助・・と、ベランダに出れば、ベランダの隅の物置の戸が開いている。声を掛けようにも相手がいないのでは、と、ベランダから部屋に入ろうとした時、人の気配がし振り返る。
「・・高見さん?何だ、いるんじゃない・・?」
物置の中から高見が現れた。身体がふらふらと不安定になりながら、部屋に上がろうとする。民雄が高見の淀(よど)んだ目に声を掛ける。
うん?・・部屋に上がれば・・酒の匂いが・・。
高見は、普段暇な時は一人で酒を飲みながら机に向かう事もあるが、本日は・・どうして物置なのか?
「高見さん、また一杯なんだ・・」
正に、民雄の顔から笑みがこぼれる。
高見の目は、まるで民雄の顔がぼけて見えるのか、焦点があっていないようだ。
以前、共同経営している相方(あいかた)の水越(みずこし)さんから聞いたところによれば、高見さんはアル中だとの事。昼間デスクに向かっていて、暇になると酒屋で酒を買ってきて飲んでいるという。
家でも・・高見宅の奥さんからは・・ちょとした話を聞きこんでいるのだが・・。
十分酔っぱらった後に、小用を足す段になり・・意識の見境(みさかい)が付かなくなると、襖(ふすま)に向かって気持ちよさそうに・・それで・・部屋が便所同様な存在になり、汚れてしまうと。
其れは聞いていたが・・本日は・・定番ではなく・・物置から姿を現す・・とは・・どういう事?
「・・物置に何かご用事?」
「・・ふわ・・山田?こんな夜更けにどうしたんだ?」
「・・送別会で・・」
いや、仮想・夜更け、に・・その返答はに合わず・・。
「まあいい・・お前も・・すっとこどっこいか・・?」
そう言えば水越さんから聞いた事があった。
「・・アル中(毒)だよ・・やめた方がいいって言ったところで・・結局は、人がいない間に酒屋で買って来ちゃうんで・・。
襖に小便は重症だが・・。
しかし・・水越さんも・・奥さんも・・優しい人たちだ・・。
更に思い出した。
民雄は何回も転職をしているから、以前、この近くの会社にも努めていた事がある。其の時、昼休みに弁当を持って来て此処で食べていた時期があった。
二人の事はよく知り過ぎているほど。
民雄に初めての子供が産まれたばかりの頃だった。
何人から・・いろいろなものや金銭を貰ったのだが・・高見さんは迷いもせずに・・赤ん坊用の体重計をお祝いとして渡した。 水越さんは三十後半でも独身であるから・・そういう気は利かない。
二人の性格は凡庸(ぼんよう)・・ではなく・・高見さんはあまりにも個性が強すぎる・・。
それで・・水越さんが何年か毎日喜んで見続けている「当時流行りのTV笑っていいとも」など・・水越さんにはこの番組は欠かせなく・・笑い転げたり・・顔がにやけっぱなし・・。
ところが・・。
「・・飽きるな。こういうのは・・」
そんな高見さん・・やはり・・変わっている?・・ところが・・本はよく読んでいた・・本の虫と言っても良いだろう・・頭の回転は・・TVよりは本好きな高見さんの方が・・上質・・なのかも知れない・・。
・・だが・・あとは酒・・。
口癖はと言えば・・笑いながら、「此のたこ!」で、江戸っ子のような気風(きっぷ)の良さが窺(うかが)える・・。
片や・・何を考えているのか分からない・・という面も・・。
非常に繊細な所がある・・いや、あり過ぎるから・・其れを酒を飲む事で紛らわしているようなのだ。
文人にその手がいそうな気がするが・・芥川や・・大方は・・酒ではなく睡眠剤・・文豪の最期は自殺・・が少なくない・・。
既にケリがついた駅員の話をしてみれば・・「此れ持って行けよ・・」酒臭い息で目は淀んでいるのだが・・手には何枚かの硬貨を握ったまま・・そのまま民雄の頭を金庫にしたようだ・・。
二人の共同経営はgame機械の新品や・・改造して売ったり、ゲームコーナーも持っており、其の売り上げを収入源としているから・・案外小金持ちという部類なのかも知れず・・。
以前の二人は・・インベーダーゲームの大フィーバーした当時の・・大手ゲーム会社タイトーの営業のベテランだった。
全国の業者や会社に・・挙句は広域暴力団迄・・皆・・インベーダー狂いに染まっていた・・。
そこで・・社のデスクに座っていては・・次々にかかってくる電話からは「・・インベーダー・・何とかならない・・?」
二人は・・会社におられず・・なりまくる電話から逃げ回っていた・・。
当然ながら・・インベーダー絡みの犯罪も横行・・全国津々浦々のゲームコーナーのゲーム機がバールのようなもので開けられ・・中の百円玉が・・馬鹿にはならない・・一台に一万だとして・・数十台・・そのコーナーが数十件・・。
更に・・機械の購入や賃貸の代金・料金・・凄い金額になった。
タイトーの創業者はロシア人で、USSR大使館の近くに大きな家があった。
それまでは、この国で、ゲームで金が儲かるなどという発想は全く無縁。
タイトーは全国に支店や営業所があり・・そこからの収入は莫大なモノだった。
一つだけ・・タイトーがしくじったのは「家庭用のゲーム機の開発の話まではいったのだが・・会議で没とされた事」
結果・・空前の家庭用ゲームに付き覇権を制したのが・・任天堂。
そういう意味では・・二人は金銭的な価値観が一般とは異なっていたのかも知れない。
高見さんの話に戻る。
彼は、何か仙人的なところがあり、真面目過ぎるから酒で誤魔化しているような気もした。
仙人は泰山(泰山=中国でも大きな山)のふもとに住んでおり・・高いところに発生をする霞(かすみ)を食うというのが・・中国の話にある。
霞ではなく・・酒なのだが・・デスクではなく・・ついに物置の中で・・有象無象(うぞうむぞう)の人類をあざ笑うかのように・・酒を飲んでは悦(えつ)に入っている。
一般人類のように・・金銭的な心配など・・何もある訳はない・・やはり・・或る意味仙人で・・術(じゅつ)を使いこなすのだろう・・時々・・小便を垂れ流すくらいは・・まあ、仕方はない。
人は良い。
民雄も高見さんからすれば・・「タコ」だったり「すっとこどっこい」だったり・・呼称は変わるものの・・或る意味、民雄の尊敬に値する人物なのかも知れない。
その日は帰宅をする事にした。
駅から電車に乗ろうと・・?・・まだ駅員は寝ている。
誰か警察でも呼びそうなものなのに・・と思う一方・・気持ちよく寝ているんだから・・そっとしといてやろう・・。
民雄にも・・高見仙人の心境が・・少しは身に付いたのかも知れず・・。
駅員が未だにのびている・・社会の窓が大繁盛のよう・・。
どうやら・・次々に通過していく客たちが・・切符や金銭を社会の窓に投げ込んだり落としたり・・まあ・・社会の窓・・という名称に・・或る意味ぴったりなのか・・。
俺も高見さん並みに頭が・・?いや・・正常である・・。
次の転職先の給料はさらに上がり、六十万を超える。だから、余計に、金に拘らなかったのかも知れない。何時までも目を覚まさない真面目な駅員を後にし帰宅をする。
数十年経た後の事。
水越さんは一旦は個人会社で、社員も数人いる会社の社長になっていた。
高見さんは水越さんの先輩にあたるから会長でもなっているのかと思ったのだが、彼曰く、「お茶の水のゲームコーナーの番をしているよ」。
今度はお茶の水辺りに出没しているのが・・どうやら・・仙人のようである・・。
其れから、何年かした頃、水越さんに会う事があった。
「高見さんは?何処にいるの?」
水越さんはあっさりと、「金まみれの生活を送っているよ・・まあ、結構な身分という事だよ・・」。
「酒とバラの日々」という歌がある・・「酒と金の日々」・・?
それからすでに数十年経った頃・・仙人の行方は人知れず・・。
子供の計りを祝いに貰った恩があったから、高見さんの家に行って・・奥さんに・・ところが・・場所が変わっているから分からない。
家の代わりに・・泰山にでも移り住んでいるのだろうか・・?
今、民雄はあの当時の事を振り返って思う。ゲーム関係で独立した仲間連中で嫌な連中もいたが・・水越さんは四十近くなって結婚をした。
「泰山鳴動し鼠一匹」
有名な言葉だが・・現代の世代は誰も知らない。
大きな泰山が鳴動したのにも拘らず・・鼠一匹しか・・「大騒ぎをした割には・・大した事も無く・・」という意味の言葉である。
しかし・・高見泰山は鳴動などもせずに・・おそらくは・・金(きん)に埋もれているだろう・・。
もう一つ、高見さんがベランダの物置から出てきた事は覚えている?
あの時の夢を見た事がある。
夢の中では・・古い物置の扉を左右に揺らしながら何とか開ける事が出来た。
「泰山ではないが・・霞が大量に漂っており・・物置には彼方此方から夕陽が差し込んでいる。
仙人は、インドにおけるリシ、神話における賢者などで漢訳仏典で仙人と訳される。また道教から来ているとも言われている。芥川龍之介の「杜子春」にも登場。
不老不死、仙人は霞を食べる、と言う言葉は「浮世暮らしをして収入も無い暮らしをする事の例え」なのだが・・。
錬金術(英: alchemy)は、最も狭義には化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象としてそれらをより完全な存在に錬成する試みを指す。 )にも長(た)けていると聞く。
諸君は御存じだろうか?
「不老不死」という言葉があるが・・人類社会でよく使われている。
仏教の場合・・世界で大きく分けて3~4の仏教の種類があり、アジアの国の多くが、その三つの何れかに属している。
日本はインドやChinaから朝鮮を通じてきた「漢仏教」である。
その仏教の中でも「解脱=げだつ」という言葉を使用する者達がいる。
解脱とは「一般社会では・・生まれ変わって幸せになり・・出来るだけ不老不死でいたい・・」という願望があるとする。
ところが・・此れは逆にも通ずる。
「・・長生きや生まれ変わりは・・生命体には逆に【苦】を繰り返す事を意味し・・此れから逃れたい・・」
この思想から「解脱」という思想が誕生をした。
「生」は一度だけで良し「死」も一度だけで良し。
これを繰り返せば「地獄の苦しみを味わう」という捉え方である。
更には・・実は・・青い惑星に「神」「仏」「悪魔」等はおらず・・宗教は幻である。
いいかな・・よく考えて御覧?
例えば・・創価学会では・・同じ仏教でも日蓮正宗から破門されたが・・いずれにせよ・・釈迦如来が最も崇拝されるべきとしている。
だが、一般的には「大日如来」が一番上とする考えが多い。
キリスト教でも何でも・・「生まれ変わり=輪廻転生」という考え方が存在をしているが・・だから・・西洋では「火葬」にせず「土葬」にする理由は・・生まれかえった時に体が無くては困る・・という思想体と言われる。
また、大天使・・とか・・仏に階級があったり・・宗教自体がいがみ合ったり・・という事は・・皆人類社会をモデルにして考案されたものだという事の現われと言える。
本当の・・神聖な神や仏であれば「位も階級も・・幾つもに分かれずに・・」
「・・唯一・・」
の存在の筈である。
そうでないのは・・人類が救いを求め・・崇拝をするために・・勝手に作り出した・・一つの思想に過ぎない・・と言えるのである。
ただ・・。
数十年後、高見さんの住まいがあったあざみ野に行った事があった。
気が付くと祠(ほこら)があり、辺りの人々に祀(まつ)られている。
表の記載には、「読書弘法」。
そう言えば・・本の虫とまで言われた彼・・仙人・・。
ふと・・。
声が聞こえる・・。
「・・山田・・このタコ・・すっとこどどっこい・・」(注)すっとこどっこい・・という言葉はそれほど古代のものではない。
馬鹿者・・と訳す者もいるが・・実際には・・また別の意味あいとも言われている。
「・・江戸吉原では、嫌な客を指している・・」
ところが・・「三省堂国語辞典」「新明解国語辞典」「新選国語辞典」「現代国語例解辞典」・・「新明解」・・おんたんちん・・。
いずれにせよ・・これらの言葉を消滅させるには・・惜しいものである・・。
ガラの悪い仙人だが・・笑顔を見せていた・・。
すっとこどっこい 旧題物置の仙人