書斎

専門職を究める人間に尊敬の念を持ちます。
創造する間としての机の在り方に興味があります。
例えば音楽を作曲する人ならば、机の周りにどのような書物があり楽器が配置されているのでしょう。
創造する為の空間が完全に整理され、必要な情報がいつでも手に入る状況であれば、自由自在に発想を働かせ効率が倍に上がるでしょう。
頭の中の想像を形にする上で、机周りの整理が大事なのです。
作曲家は様々な分野の楽譜が積み重ねられ、必要な時はいつでも取り出せれるのです。
創作するに当たってアイデアを何処から手に入れるのかは人それぞれですが、やはり先人が築き上げてきた知識に多く接する方が、今創作する材料が多いという意味において利がある。
何千枚のCDがありスコアが豊富に揃えられ見たり聞いたりできる人は有利でしょう。
仕事部屋に整然と音源や書物やオーケストラの事典が並べられてあり、多くの知識を知り自分なりに再構成し新たな創造に生かす事ができます。
作家だと何千冊の本に囲まれた書斎で物を書くと、発想力の引き出しが物凄く豊富で生かせるアイデアが無限にあります。
また上質なノートと筆記用具を備えて、完全な文体の生成に対する独自の考えがあるでしょう。
作家は物を書く上において、様々な分野の本を読んで自分のアイデアにつなげている。
本に囲まれて必要な時にいつでも見返して、自分のアイデアのネタに生かしている。
写真家の書斎には有名な写真家の本が何段にも積み重ねられ、美術館の様相を呈しています。
写真の編集をするにあたって、自分の好きな写真の本を開けて、色彩や配置を考える際に参考にできます。
映像クリエーターはアップルパソコンを開けながら、自分の撮影した映像に好みの編集を施し音楽を付けて熱意を持ち懸命に取り組んでいます。
本棚には憧れのクリエーターの書籍が美しく並べられ、自分の創作に当たりアイデアを取り入れ編集作業へ存分に生かします。
クリエーターの拠り所とは、その分野の過去に築き上げられた膨大な知識なのです。
知識が豊富であれば、その知識を自分なりに組み合わせ再構築し、持ち備えた個性と自分のアイデアを組み合わせればオリジナルの作品が出来上がります。
エンターティナーとしてどうすれば人を退屈させずに喜ばせれるのかが標準となります。
その分野の多大な情報をもとに、自分のアイデアや個性による発想性を付加できるか。
やはりクリエーターの本棚には、今まで自分が見聞きしてきた何百冊のノートが一番重要になってきます。
自分のクリエーターとしての個性や独自の想像性をいかに付加できるのかが、才能の見せ所となってきます。
だからアイデアの断片のノートが所狭しと美しく並べられ、アイデアを合成していきます。
自分が発想した二つとして無いオリジナリティーのあるアイデアの断片がたくさん並べられています。
そのアイデアの断片を生かしてどんどん取り入れていく。
ぱっと想い付くと、アイデアを利用してここで使おうとか、どんどん生かして磨き上げていきます。
自分のアイデアノートはいつでも取り寄せて直ぐに生かせて使える状態です。
自分のアイデア用紙の整然とした並べ方に、芸術家としてのたらしめる書斎があるのです。
何処でどのアイデアとどのアイデアを化学反応させ、新しい物質を生み出せるのかが面白くて快感がこみ上げてきます。

書斎

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-11-07

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