カンバセーション
よく澄んだ十月の終わりに君の好きな歌詞を共に反芻する。
正気は綺麗な曲線を描いて、五日目についえた。
かつて君と過ごした神殿は朽ちて、もう香りも空も存在しない。
すべて外に繋がっているが、そこは結局箱の中だ。
空の一番上が蓋じゃないって、どうやったら証明できるんだろう。
ノンストップブレイン、ゆえに、常に思考のオーバードーズ。
「理論も傾聴も必要ない」なら今すぐこの手を離しておくれよ。
君という存在そのものが悪問。
血の流れない自傷行為。
もっとも愛おしい夜の過ごし方。
「死にたいのに生きる特大の嘘」
ちがう、矛盾を必死に抱えてるだけだろ。
考えようとしなくても考えられちゃうから、常に思考のオーバードーズ。
目を閉じる、ただそれだけのことがとても難しい。
カンバセーション。血の流れない自傷行為。
また僕を求めたね。
カンバセーション