祈れ、あの霧が晴れるまで
「いつか」という言葉の呪いと、呪いだと自覚しつつも負けじと祈る行為の美しさ。いつかという言葉の不確実性と、不確実性を認めながらも負けじと確実性に傾倒する意志の尊さ。この祈りはきっと報われる、そう信じて祈っていればいつかきっと。嘲笑を買うほどの純粋さ。葛藤に揺れながらも負けじと祈ることの人間らしさ。純粋な想念から祈るだけが祈りではない。葛藤に苦悩し、煩悶し、揺れながらも意志を祈りに繋ぎとめるこの力こそが尊いのだ。臆することはない、祈れ、その祈りは必ずや成就すると信じてただ祈れ、己の信念を貫いてただ祈れ、あの霧が晴れて空が冴えわたるまで。
祈れ、あの霧が晴れるまで