XVI

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原題:IDEA
制作日:2022年1月19日

耳から逃げた吟声の

行方を探して歩いたら

辿り着いたのは現の端

誰かの夢の入口

空に移る地上の輪郭

双眸を惹く街明かり

浮遊するあの影も

全(うつ)つ誰かの理想


アスファルト伝う靴の音

韻律を刻む腕の運動

静寂を破る鼓動は

私の歩みの証

夢の地に傷をつけながら

その果てを目指し前を向いて

きっといつかは帰れると

かすかな希望を抱いた


それでも終点は見えない

疑いの声が先を駆ける

瞳に映る生命の影は

たしかにそこに満ちてる


空の紅が落ちた

鳥は家路に迷い始めた

私の足音が消えた

ここは本当に夢?


泡沫に酔う声

風に揺る黒い直線

空を揺蕩う燈火

全て虚構の姿


夢と現を混ぜた

白夜夢の輝きに見惚れて

帰るべき場所も忘れて

私は瞼を閉じる


本物の夢に落ちて

回る景色に蓋をして

空っぽの本能を止めれば

全てが私の理想

XVI

XVI

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-10-26

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