蒸気機関車
蒸気機関車は生きた生命体である。
煙突から白い煙を吐き出して蒸気でむせ返る。
熱いエネルギーが燃えて放射されている。
シュシュシュと蒸気を上げて、勢い良く放つ熱いエネルギー。
高周波のさざ波が、私の軸内にモワッと立ち上がる。
生きた情熱の魂が駆け上がりスムーズに駅舎から走り始める。
蒸気機関車はシューシューと音を上げて、ゆったりと速度を上げていく胸の爽快感。
このときめきは現代文明の叡智に触れあう邂逅。
ガタンガタンと音を鳴らして走り、レールと車輪のこすれて擦れる音が心地よく響き渡る。
シューと音を鳴らして蒸気を上げてフーッと汽笛を鳴らす。
ミステリアスなロマンが囁く秘密の世界。
蒸気が立ち昇る音と共にスピードを徐々に上げていく快感。
蒸気音が轟く不思議な走り出す感覚。
蒸気のエンジン機構が石炭を燃やしてエネルギーを発生し、ピストンシリンダーが巧妙で細密に活動した。
そしてクロスヘッドに伝わり車輪へと同期させ回転させていく見事なエネルギー伝達機関。
究極のアナログの動力機構がパーツごとに見事にリンクして噛み合っている。
全てが完全に磨き抜かれたパーツが噛み合わさり連結して回転している。
機関車が蒸気を激しく上げて音量を増してゴトンゴトンと速度が上がり暴れ始めた。
乗り心地は良くなだらかに優しく走行する夢の時間。
情感が漂うほのぼのとした静謐な色気を醸し出してくる。
線路上でクロスヘッドをリズミカルに上下させて爆走する麗しさ。
シューシューと蒸気の音響が心地よく耳を癒やしてくれる。
窓を開けると風が心地よく撫でて颯爽と抜けていく。
動力機構の火室内で石炭が盛んに燃えて情熱を注いでいる。
蒸気が激しく立ち昇り、勢い良くピストンシリンダーが激しく交差するその音響を体全体で振動として感じる嬉しさ。
燃えてエネルギーが出る熱い情感が人間の魂を再生させる。
鉄の塊をどくんどくんと動かすパワーに驚嘆させる。
巨大な生物が意思を持ち情熱を抱いて走り抜ける。
黒い塗装のイカツクごつごつした車体がも物凄く男らしくてかっこいい。
大きくて立派な巨体が前へ前へと突き上げて走り抜ける。
凄絶な雄姿で煙を盛大に上げて燃えて爆進するとてつもない迫力。
デカい車体はこの世を謳歌して猪突猛進する凄み。
黒光りしたクロスヘッドが規則正しく緻密な動きで、車輪に動力を伝えていくエレガントな部品結合。
全てが細密に融合し回転し前進していく。
蒸気機関車が力強く逞しく前へと押し進める姿が感動的であります。
蒸気機関車は未来へと何百年走り続ける完全な欠点の無い動力機関です。
この圧倒される蒸気エネルギーに身も心もしびれてしまう。
暖かく優しく頼りがいのある相棒なのです。
蒸気機関車