ミラジーノ

ミラジーノ

車を自分で運転しながら、他の走っている車を眺めるのはなんて楽しいのでしょう。
車一台一台に個性があり、オーナーの意思が宿っています。
その中でもカスタムカーを見るのは面白い。
忘れられない印象的な車もあります。
それはダイハツミラジーノという、日本車でもレアな製造中止されても長年乗られている方がいる名車です。
ミラジーノ専門のカスタム会社があるくらい愛用者が多い車なのです。
私が見たのはツートンカラーで、車体の上部はホワイトで下部は緑色のカラーを施されたミラジーノでした。
この映えるホワイトとグリーンのツートンが見る者の心を釘付けにして魅了されました。
ヨーロッパの地中海沿いで走っているような、底抜けした明るい彩色の爽やかな発色にまず目を奪われる。
すごく生き生きと発色して、つやつやとした潤いのある光沢ですべすべ感があります。
ツートンを施したオーナーとは、配色の独特なセンスを持った美しいお方だと思いました。
青空に抜けるような爽快な映えた清らかさ。
緑色はブリリアントの抑えめでいて凄く主張する水々しいカラーで、壮快な印象を醸し出して走り抜けていく。
走行するだけで、映画の主人公のような前へ押し出す強い個性に引きつけられる。
そしてさりげなくボンネットとルーフを突き抜けるような純白で覆うなめらかなシルエット。
清楚で控えめな女性のような美しさを内蔵している。
ただそこにいるだけで、周りの印象を清らかに美しくしてくれる女性のような存在。
バンパーは銀メッキが綺麗に仕立て上げられぴかぴかとしている。
車を愛してこだわって情熱を注いでいるのが見ただけで直にわかるのです。
旧車を自分なりの仕方でブラッシュアップして復活させるオーナーの気合いに惚れる。
上品な配色にその上からワックスをかけて、無色透明の天使のヴェールが投げ掛けられている。
光沢と艶があり水々しく光り美しく上質な塗装面をより主張している。
生まれたばかりの若々しい配色のボディーが生きる事を強く謳歌している。
旧車を蘇らせて、自分なりの手法でより美しく魅せていくオーナーの個性に圧倒させられる。
後ろについて、そのミラジーノをずっと見ている時間の幸せ。
カーブにさしかかると、そのほれぼれとする車がスムーズにサスペンションを上下させながら曲がっていく車体の軽やかさ。
直線ではぐーんと加速していき、青空の中に朧気に溶けていく。
ミラジーノは形状が可愛らしく気品がありインテリジェンスを考えさせられる。
走る姿はまさに清らかでなめかわしい気品さが漂う。
知性が滲み出ている上品な佇まいに、私の中の感性が完全に美しく整えられていく。
この上品な車を見つめながら追い越し車線に移りランデブー走行をする。
清々しい車体の緑色が目に飛び込んできて、走るお嬢様だと声を上げる。
真横から見ると可愛らしいラインでシャープに映えたグリーンのジーノが、この世界のアイドルとして走っている。
ああ、何て可愛らしい、見る者はこの世のアイドルの清楚さに完全に魅了されていくのです。
幸せな時が訪れた。
こんな車を運転するオーナーはまさにアンジェラアキのような優雅な印象を持った美しい女性でした。

ミラジーノ

ミラジーノ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-09-18

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