バーベキュー

バーベキュー

バーベキューを皆で頂きましょう。
まず炭火をバーベキュー台にセットし火を起こす作業から開始します。
私の火の起こし方は原始的な方法で攻めていきます。
炭に焼いた新聞紙をそばに置いて、ひたすらうちわで扇ぐのです。
この攻めに攻めてうちわを扇ぐ男の二人組。
野郎がひたすらうちわを扇ぐ圧巻の光景。
全人生の力技をここ一番で注力する起死回生の勝負。
すると炭がほんのり赤らめて火が点火してきます。
真っ赤になった炭を起点にして他燃していく、ものの見事な連係プレイ。
すると炭全体が赤い炎を発して、完全な火力を発揮して熱くなってきました。
そして遠赤外線を発した究極の炭火の熱源で具材を焼いていく。
ただ具材を並べて、こんがりと焼いていく壮麗な光景。
白い煙が立ち素材に焦げ目がつき良い風味が漂ってくる。
ジューと音がしてカルビ肉が焼けて油分が沁み出し、旨みのエキスが充満しています。
肉を転がしてジュージューと音を立てて焼いて白い煙を浴びる快感。
快方感に溢れる山の緑に囲まれて、のびのびと肉を焼いていく気持ちよさ。
炭火がじーっと時間を掛けて、丁寧に肉の芯まで焼いて旨みが浸透していく。
肉が変色して旨みに溢れた赤みの発色をして、こんがりと焦げ目がついて焼けてきます。
じっくり焼けて肉汁が垂れて霜が架かった美味しい焼き具合で口に放りこむ。
究極の肉の旨みが流れて刺激する、美味しい洗練された食感。
エキスが沁み渡り、肉の隅々まで噛めば旨みの味覚を堪能させる。
お肉は柔らかくすーっと口の中で溶けて無くなっていく。
肉の旨みが濃厚なエキスとなってエスプレッソ化している。
時には肉汁が落ちて炭火から白い煙が上がる蒸気。立ち上がる白い煙の豪快でワイルドな情景。
ほくほくとした肉のコクのある豊かな質感の脂身と、赤身のふくよかなボリューミーな食べ応えを堪能する。
深いコクのある旨みのエッセンスを感触豊かに謳歌する。
緑の開放感がある広い場所で、伸び伸びと食を堪能する秘密の空間。
それと一緒にキンキンに冷えたビールを一気に喉へ流しこむ絶頂。
冷えたビールのきゅーっと喉を刺激する深遠に広がる宇宙。
うわーっ何なんだこれはと感服する凄さ。
そして再び肉をほくほくと熱いしびれた赤身を噛みほぐし、肉の旨みを感じながらビールを流しこむ。
全ての旨いが混ざり合う、極限のすかっと強い味覚の教えに酩酊する。
この競演にバーベキューは聖地巡礼であると確信する。
こんな景色があるんだとしばし絶頂に立ち尽くすのです。
この世が旨みだけでできているのであれば、皆が幸せになるのです。
肉の旨みとビールの旨みが混ざり合うと、傑出した凄みのあるブランデーに変身するのです。
バーベキューを堪能した後に、あー生きるって美味しいなあーと感動する。

バーベキュー

バーベキュー

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-09-18

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