脚本家
パウパトロールのアニメを見て、実際にグッズを買って遊ぶ子供の無邪気な喜び。
実際にアニメで動いていたビーグルを、実際に手に取って走らせる喜びの爆発。
アニメの動きを実際に手で触れて再現できる夢の時間。
アニメの中と全く同じ動きでビークルを操作して動き出させる。
そして登場人物を自分の思い通りに喋らせて動かせる監督家目線の世界。
登場人物を喋らせて、子供がそれに答える自己完結のメロドラマ。
筋書きの成り行きの組み立て方に、良く練られた巧妙さを感じます。台本を自ら書きセリフを喋り物語が進行していく。
物語が子供なりに良く考えられて進行していく。
大人もそれに参加して、登場人物の役割を与えられ喋らされる。
2人の懸け合いが面白くて意図しない流れで台本が進んでいく。
仮想アニメ劇場のやりとりは、言葉の掛け合いで見事な情景が創造されていく。
子供でも脚本家になれる想像力の飛躍。
人間は生きる事が脚本の中での主人公なのです。
子供が「トラブルを解決しに行こう」と声を掛けると、私は「よしっ、任せとき」と返答する。
子供は笑ってビークルを動かして現場に向かおうとする。
二人の共同作業で現場に到着して、ビークルの重機を動かして困っている人を助けに掛かる。
協力して障害物を取り除き見事にトラブルを解決すると、子供は「ぱうっとトラブル解決や」と大声を出して笑った時の嬉しそうな表情。
この何気ないやりとりが、深遠な真理を含んでいるかのような錯覚を起こさせる。
アニメの中の登場人物になりきって言動し行動する、演技派を追求する子供のプロ意識。
人は生まれた時から女優なのではないか。3才ですでに女優を始めているのではないか。
人間として脚本を作り喋らせ演技しストーリーを進ませるしぶとさに圧倒させられる。
人は生まれながら天才としての女優の心得を持っている。
「パパ、そう言ったら駄目こういうのよ」とたしなめられる。
私は数十年生きてきたのに、それを上回る脚本を書く子供の能力に驚いている。
アニメごっこもそうですが、良いセリフの掛け合いによって物事は改善され、気の巡りが良くなって物語は進みゆく。
やはり人生における脚本家の視点は大事で、帰結に向けて今どういうセリフを持ってくればより面白くなるのか。
面白いかどうかがとても要求されてくるのです。
何のフィルターもない純粋な思想を持った正直なセリフが一番面白く、うまく良い方向にストーリーが進んでいく。
大人になると余計な考えが多すぎて、物語を複雑にしすぎてはいないか。
迷いの無い見た物聞いた物をそのまま受け入れてシンプルに解答を出す正直なセリフが、大人の私には求められている。
全ては言葉の掛け合いによって、より良い人生を築き上げていくのです。
子供は全く素直に物語を作っていきます。
アニメごっこは子供の卓越した脚本能力により、安心して無事に物語が開拓されていく。
さあ、人間はきちんと脚本家を雇わなくてはなりません。
私はもっと素晴らしい幸せに満ちた脚本をこれから書いていくのです。
脚本家