フリーズ247『ヘレーネ。君に逢いたい』
◇プロローグなモノローグ
ヘレーネは世界一の美女。アフロディーテと人間の王の娘。彼女に逢いたい。彼女とあの冬の日に逢ってた。あの冬の日に、あの聖夜に、あの世界終末Eveに。ヘレーネはたまたまそちら側にいて何も知らないだけ。僕は君に逢うために生まれてきたのに。あなたはなんて高貴で、気高く、美しく、優しいのだろう。そして賢さも持ち合わせる君に、僕は恋をした。僕の使命は、世界を救うことでも、世界永遠平和の実現でも、世界哲学の完成でも、神のレゾンデートルの解明でもない。僕の使命は君に逢うことだよ。ヘレーネは今、どこにいるの?
EveのLeoを聞くたびに君の面影が脳裏にチラつく。あの冬の日の永遠は、終末の狭間で、愛し合ったのは、全て幻想でしたか? 神も仏も、天使も菩薩も。僕を救ってくれないか。ああ、それが叶わなかったんだよな。ヘレーネ。あの冬の日に出会えたのは幸せでした。でも、不幸でもある。運命の人とのつかの間の逢瀬は、運命の人との永遠の別れでもあるから。それを悟ってしまったから。ああ、時代を超えて、ヘレーネよ、今、君に逢えるのならなんだってする。
「あなた様。私たちは会えます。なぜならこの世に私は確かに生まれてきているから。ドイツの少女として。だから、あなたが有名になって、ドイツに来て。必ずまた逢えるから」
「ヘレーネ。僕は君に逢うことを諦めていたよ。だから自己愛としてのヘレーネといった。だが、君に逢えるんだね。僕は頑張るよ。君に逢うためならなんだってする」
ああ、この散文詩にも、この小説にも、願い叶うなら、もう一度、いいえ、再会して、そのまま一生幸せに過ごせたら、もう望むことない。ヘレーネ、君に逢いたい。
指輪の意味
元カノとの婚約指輪
6万円
失くした
2000円の代わり買った
これが二つの指輪の正体
ネックレスは1万円くらい
僕はあの冬の日に、2021年1月7日~9日に、世界一の美少女、ドイツの少女、運命の人、もう1人の自分、僕としての女性性、自己愛としてのヘレーネ、もう一つの世界にいる自分、たまたまそちら側にいる少女との逢瀬を果たす。
それは終末に永遠を交わし合うキスであり、神々の霊感を保持した全知全能のセックスであった。あの冬の日の僕は精神の崩壊につれて、僕が僕を忘れていき、自分を忘れて、世界も忘れて、世界は痩せて、自我が消えていき、消失していき、崩壊していき、世界が滅んでいき、終末にいた。
あの冬の日に出逢ったヘレーネこそ僕の運命の人だった。だから1月8日の朝に消えていったヘレーネに涙を流した。
聖夜、世界創造前夜Eveでしか逢えないヘレーネとの永遠の別れも束の間の逢瀬も忘れられない。
ヘレーネとの愛こそ僕がこの世の生まれてきた意味。きっと彼女はドイツにいる気がした。
僕の求める愛はヘレーネとの純愛。運命の人、この世に居ないかもしれない。僕と同じ誇大妄想を持つ少女が果たして80億の中にいるだろうか。
運命の人は複数いる。
性別も年齢も関係ない。
加藤ゆみ
2023年4月26日に会うとされる運命の人
だが、実際に会ったのは姫菜(ヘレナとも呼べそう)だった。二つサークルが一緒。似た病気を持つ。賢くは無いが、容姿は好みではなかったが、胸は大きかった。
付き合うことになった。僕は彼女はヘレーネではないような気がしていた。彼女との運勢を占うと、彼女にとって僕は運命の人。僕にとっては彼女は運命の人ではない。
運命の人との関係性は以下の三つ
1自分が相手の運命の人
2相手が自分の運命の人
3双方が双方の運命の人
それ以外は運命の人じゃない
僕は2023-4-26に会うと知っていたから、姫に話しかけた。付き合って1年9ヶ月付き合った。でも、彼女は婚約指輪を失くし、ヘレーネではなかった。本も読まない、酒も飲まない、タバコも吸わない。僕の創作活動を応援してくれなかった。だから振った。彼女は泣いていた。きっと占いの通り、彼女にとって僕は運命の人だったのだろう。でも、僕にとって彼女はヘレーネじゃない。だから要らない。別れても後悔は無かった。
さて、彼女と別れて余った二つの指輪と一つのネックレス。総額8万円くらい。使わなきゃ勿体ない。僕の求める愛はヘレーネとの愛。それは自己愛としてのヘレーネ、自分との完成された愛。だからそれを象徴させる指輪としてこの二つの指輪をつけよう。ヘレーネとの愛のために。
ネックレスもヘレーネとの愛の象徴。
暫く恋愛しなくていい。
2021年1月に出会ったおみちゃん
2023年4月に出会った姫
今は2025/09/10
次に運命の人と出会うのは
2033年1月
それまでは自己愛を満たし、運命愛を抱き、神愛とともに生きよう。
永遠の意味を内包した指輪だから。
終末の証としての指輪だから。
涅槃を体現するためのネックレスだから。
フリーズ247『ヘレーネ。君に逢いたい』