鬱に由来しない希死念慮
鬱に由来しない希死念慮が
時々顔を覗かせる、私は為す術なく
ただ耐えるしかない、それが過ぎ去るまで
それは私を失意の底に──〈喪〉の状態に──陥れる
抑圧を感じる 上から押し潰されそうな気がする
不安は膨らむ 私は途方に暮れる
鬱と和解しても希死念慮は消え去らないのか
鬱と希死念慮は無関係だったのか
私は思考を巡らす、それが意味がないと知りながら
私は自傷に及ばないようじっと耐える
悪い誘惑の声にも耳を貸さないよう抗う
原因を持たない死にたさ──死ぬまでこれに
耐えなければならないのだろうか?
私は自傷にこそ及んでいないが
内側──精神はとっくのとうに襤褸同然だ
耐えてやり過ごすという弥縫策はいつまで通用するか
私はいつか本当に発狂してしまうかもしれない
鬱が寛解した人間が発狂しないとは限らないのだ
鬱に由来しない希死念慮